車のエンタメ
更新日:2018.11.08 / 掲載日:2016.11.22
これぞまさに名人芸! 自力でダンプに乗ってしまうショベルカー

ショベルカーやブルドーザーをはじめとする建設重機には、タイヤのかわりにカタピラが装着されていますよね? 接地面が広くなると接地圧が低くなり泥地や雪道などの悪路でもスタックすることなく走行できますし、安定性も高くなるというメリットがあるからです。その反面、走行スピードは遅く、金属製のカタピラだと舗装路を傷めてしまう可能性もあるので、作業現場の外を移動させるときは自走するのではなくダンプカーやトラックの荷台に載せるんです。
では、どうやって重機を荷台に載せるんでしょう?

安全で確実なのは、「ブリッジ」と呼ばれる板を斜めに渡して、坂道を登るようにゆっくりあがっていく方法。
ところが、ショベルカーのアームをうまーく使って、ブリッジを使わずに自力で荷台に載り込んじゃう強者が増えているらしいのです。
こちらは、アームだけでなく排土板も上手に使って乗り込むタイのショベルカー。



荷台に乗せたアームで車体の前側をグイッと持ち上げ、排土板で車体後部を持ち上げ、車体が浮き上がったところで、ダンプにバックしてきてもらってカタピラを荷台に接地させます。



グルンと後ろに向き直ったら、アームでグイッと押し上げてバック。

ギリギリまで下がって、後アオリをあげればほぼ完成。あとはアームを畳めばOKでしょう。
日本の工事現場で、2台並んで「よっこらしょ!」って乗り込んでる動画もありました。
ブリッジを出すのが面倒……という気持ちも判りますが、自力で載せるこの方法、バランスを崩せば転倒、大事故になりかねない危険もあるとか。オペレーターのみなさん、くれぐれもお気をつけくださいね!