車のエンタメ
更新日:2018.11.05 / 掲載日:2016.11.09
ミニチュアカーで幻想的な世界をつくりだすメキシコの写真家

ミニチュアカーをモデルに撮影した写真をものすごく幻想的な作品に仕上げてしまうアーティストが、作品が完成するまでの様子を動画で公開しています。投稿者は、メキシコを拠点にデザイナー、フォトグラファーとして活動しているフェリックス・ヘルナンデス・ロドリゲスさん。いくつかある作品のなかから、吹雪の中のフィアット「500(チンクエチェント)」のメイキングをご紹介しましょう。

撮影場所は、ごくごく一般的な撮影用のスタジオ。ストロボを設置し、台の上に小麦粉を敷き詰めていきます。

500のミニチュアカーを小麦粉の上でゆっくり走らせるヘルナンデスさん。タイヤに小麦粉をつけると同時に、轍(わだち)をつくるんですね。



茶こしを使って雪を降らせたり、ライター用のガスで窓を掃除したり、タバコの煙で「雪に煙る」雰囲気を演出したり……。

そうして何十枚も撮影したなかから、ベースとなるカットを選んでソフトで加工していきます。この段階では、ちょっと凝った写真ではあるけれど、いかにもミニチュアカーという感じはぬぐえません。

背景を合成して、グッとリアリティを出します。

宇宙の画像のようですが、これはなんに使うのかな……?

なるほど、この画像を合わせてライトを光らせるんですね!

細部もていねいにレタッチ。ミニカーはパネルのクリアランスが大きめなようです。

全体の光のトーンを調整すれば、完成です。

撮影した未加工の画像と並べると、そのちがいは歴然。
アウディ「R8」の写真制作動画もありました。
そのほかの作品は、写真投稿SNS「500px」でも見ることができます。
映画『シン・ゴジラ』も、ゴジラが着ぐるみからフルCGになったと話題になったりましたが、「CGってすごいなぁ」と素直に思わせてくれる作品はこれからもっと増えていくのかもしれませんね。