車のエンタメ
更新日:2016.09.16 / 掲載日:2016.09.16
飲酒運転の先に何があるのか? カナダの自動車保険公社の動画が描く恐怖

飲酒運転が凄惨な事故につながるというのは、世界共通の認識です。「日本は飲酒運転に厳しすぎる。外国ではバーにクルマで飲みに行くじゃないか」なんておっしゃる方がいまだにときどきいらっしゃいますが、飲酒運転撲滅運動は海外でも加速しています。
カナダのケベック州で自動車保険や登録業務を一元管理している「SAAQ(Société d’Assurance Automobile du Québec:ケベック州自動車保険公社)」が2014年に制作した飲酒運転撲滅キャンペーンのCMは、取り返しのつかない飲酒運転事故の悲惨さを伝えています。
バーで楽しく飲んだ男性が、帰宅しようとクルマのキーに手を伸ばします。キーには、なぜかロープが……。男性は気づいていないようですが、なにかしかけがあるのでしょうか?

ロープはずいぶんと長いようで、バーの外へと延びていき、パトカーへ……。

パトカーのなかで警察官の手首につながったロープは、スルスルと引かれることで警官の手を回転灯のスイッチへと導きます。


さらに呼気の検査をする女性の手、亡くなった男性のバッグのファスナーにもロープが。


ロープは、犯罪者として写真を撮られるときのプレート、判決を下す裁判官の手にもつながっていきます。



家族は経済的に追い込まれ、自身は刑務所に収監され、かわいいこどもは悲しみに暮れる。「このぐらいの量なら問題ないさ」という飲酒に対する軽い気持ちが、これだけの連鎖を生むんです。
「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」。ずっと前から言われていることですが、すべてのドライバーが「ぜったいに、飲んだら乗らない!」という気持ちを持っていかなければいけませんね。