車のエンタメ
更新日:2018.11.10 / 掲載日:2016.08.17
ボルボの15tトラックをなんとハムスターが運転する!?

「ハムスターは15tトラックを運転することができるでしょうか?」。あまりにも現実味がなさすぎて、なぞなぞかなにかかと思ってしまいそうですが、実際にハムスターにステアリング操作ができるかどうか、ボルボ・トラックスが実験をしたんです。

実験の場所に選ばれたのはスペインの採石場。ガードレールなどもない未舗装路で、大型トラックが走って余裕がある道幅ではありません。急なカーブもあって、テクニカルなステアリングさばきが要求されそうなコースです。

チャレンジしたのはゴールデンハムスターのチャーリーくん。体重175g。

車両は、ボルボ・トラックスのダンプカー、「ボルボFMX」。最大積載量15t。ステアリングに特殊な装置(扇風機のフロントガードとドーナツ状の透明な板)を取り付けて準備完了です。

今回の実験は、チャーリーくんにステアリングに設置したホイールを走ってもらい、ステアリングを回転させて操舵しよう、というもの。チャーリーくんの方向転換のきっかけづくり「ニンジンぶらさげ大作戦」とアクセル&ブレーキ操作は、運転席に座る人間が行います。


スタートからゴールまで、はたして無事にたどりつけるのか……。道は狭いし、片側は断崖絶壁。ゆっくりゆっくり前進しながら、チャーリーくんにステアリングを切ってもらいます。

崖ギリギリのところに行ってしまって、タイヤが大きな岩に接触! 一歩まちがえば、トラックが湖にまっさかさまです。運転席のスタッフも、見守るスタッフも、ヒヤ汗もの。

チャーリーくんは右または左に走り続けるので、トラックを直進させることができません。右へ、左へ、右へ、左へ……と、細かく切り返しているため、タイヤ痕を見れば蛇行しながら前に進んでいることが一目瞭然。

なんとか無事にゴール! 運転席の男性の喜びかたがハンパじゃないことからも、ものすごいプレッシャーとストレスがかかる実験だったことがわかりますね。
なんのためにこんな実験をしたかというと、大型車のステアリング操作をアシストする「ボルボ・ダイナミック・ステアリング」の実力を検証するため。わずか175gのチャーリーくんが走る力でステアリング操作ができたということは、「小さな力でステアリング操作はラクラク」ということが実証されたということ。ドライバーのストレスが軽減できる、というわけです。
ちなみに、実験の日のチャーリーくんを追いかけた動画もあります。チャーリーくんをもっと見たい方は、ぜひこちらもご覧くださいね。