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更新日:2018.11.10 / 掲載日:2016.03.23
ポルシェ「911 R」、新旧モデルが峠で遭遇!

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
3月3日(木)から13日(日)にかけて開催された「ジュネーブモーターショー2016」で発表され、世界中から注目を集めているポルシェの新型「911 R」。ファン待望の走行動画がYoutubeの公式チャンネルで公開された。動画には初代モデルも登場し、荒涼としたワインディングロードを颯爽と駆け抜けていく。
動画に登場する2台の911 Rは、どんなモデルなのか?
初代911 Rは、各種レースに参戦するためのホモロゲーションモデルとして1967年に誕生。50年の歳月を経てもなお語り継がれる伝説のモデルで、徹底した軽量化を行い、軽量化されたボディに最適化されたパワートレインを搭載し、世界で23台のみが製造された。
そんなストイックなDNAを受け継ぐモデルとして発表されたのが新型911 Rである。自然吸気モデルの最高峰「911 GT3 RS」同様、最高出力500ps/8150rpm、最大トルク46.9kg-m/6250rpmを発生させる4.0L水平対向6気筒エンジンを搭載。軽量化を図ったショートストロークの6速MTを組み合わせている。ボンネットとフェンダーはカーボン、ルーフはマグネシウム、リアおよびリアサイドのウインドウは軽量プラスチックと、ボディ各所に軽量かつ強度を保てる素材を採用し、さらにリアシートを排除、エアコンをオプションとするなどしており、車両重量は911 GT3 RSより50kg軽い1370kgを実現した。世界限定991台で、日本での販売価格は2629万円。
動画は、新型が初代を余裕の走りで追い越していき、技術の進化を見せつけるような構成になっているのだけれど、一方ではあらためて初代のかっこよさに魅せられた人も多いらしい。フロアからニョッキリ生えたシフトや、エアバッグなんてもちろんついていないT字スポークのステアリング、そっけないほどシンプルに3連メーターだけが配置されたインパネなど無骨な初代911 Rとちがって、新型はグッと洗練されているし快適そうなのに、見くらべると初代がよく見えてしまう不思議。偉大な先祖を持つと子孫は苦労するっていうのは、人間の世界でもクルマの世界でも変わらないのかもしれませんね。