車のエンタメ
更新日:2021.10.07 / 掲載日:2021.10.07

大人が楽しむ!「はたらくくるま」図鑑 オーテックジャパン編<5>

●取材・文:鈴木ケンイチ ●写真:鈴木ケンイチ、日産自動車、オーテックジャパン

 街で見かけるワンボックスカーの“はたらくくるま”の中で、ノーマルのように見えても、その中身は仕事に特化した改造が加えられている。そうした改造したクルマは特装車と呼ばれる。今回は、そんな特装車を生産するオーテックジャパン社を訪ねた。どんな会社なのか? どんな改造が加えられているのかをチェックした

ライフケアビークルいろいろ!<車いすの人たちへ>

スライドアップシート

助手席だけでなく、ミニバンの後席に車体横のスライドドアから乗り込むタイプも。
シートが電動で外に出てくるので、車いすからの移乗が楽。スイッチで電動昇降する。
畳んだ車いすを荷室に積み込むのを手助けする、電動の車いす格納装置もオプションにある。

スロープタイプ

車いすの人が介助者といっしょに乗り降りができる。スロープの安定感が高いのも特徴だ。

リフタータイプ

モーターの力で車いすに乗ったままで車内に乗り込める。力が必要ないのがメリット。
車いすで車内に乗り込み、車いすごと固定する。写真は2脚の車いすを載せたものだ。

ライフケアビークルいろいろ!<乗り降りをサポート>

ステップタイプ

脚を上げるのが辛くなった人のために用意されるのがステップ。ミニバン系に用意される。

回転シート

簡単な操作でシートが外側に回転。身体をひねらずに乗り降りすることができるのだ。

送迎タイプ

乗り降りしやすいように、ステップや手すりを装備。人を送迎するのにおすすめだ。

幅広い人たちに向けて幅広い機能と車種を用意

 福祉車両(ライフケアビークル)の代表格は“車いすを使う人のため”だろう。しかし、それだけには限らない。加齢などで脚を上げ下げするのが難しくなった人や視力が落ちた人など、もっと幅広い人たちの外出を楽にしてくれるのが福祉車両(ライフケアビークル)の役割だ。

 たとえば送迎タイプと呼ばれる車両には、鮮やかなオレンジ色の手すりや、黄色く縁取りされたオートステップなどが装備されている。目立つ色を使うことで誰もが視認しやすく乗り降りしやすいようにできているのだ。

 さらに乗り降りをサポートするために、回転シートやステップタイプ、スライドアップシートなどの福祉車両(ライフケアビークル)が用意されている。そして、車いすの人向けには、スロープタイプ、リフタータイプ、スライドアップシートがある。非常に種類が多いのだ。

 また、ベース車両が多いのも特徴だ。軽自動車のルークスやNV100クリッパー、コンパクトカーのノートとオーラ、そしてミニバンのセレナ、エルグランド、NV200バネット、キャラバン、さらにはSUVのエクストレイルにも福祉車両(ライフケアビークル)を用意する。

 幅広い人をサポートするのがオーテックジャパンの福祉車両(ライフケアビークル)の特徴となっている。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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