故障・修理
更新日:2019.12.24 / 掲載日:2019.12.24
令和の今も愛されるオープンスポーツ HONDA S2000(AP-1)【1】

「S2000って旧車なの?」なんて感覚の方が多いかもしれないが、1999年、20世紀末に登場したS2000は、今年でデビューから20年を迎えた。乗用車メーカー、ホンダの原点となるのがS500から始まるSシリーズであり、S2000はSシリーズの4代目として登場する。ホンダらしい痛快なエンジンとオープン2シーターボディの組み合わせは、サイズこそ違えど歴代の「エス」らしい魅力に溢れていたのだが、20年を経た今、そのパフォーマンスを保つことはできるのだろうか?
250PS、9000rpmレブ! 高回転・高出力が魅力
旧車特集の中にS2000が登場するというと違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれないが、1999年にホンダ創立50周年記念モデルとして登場したので、今年でなんとデビュー20周年を迎える。 エスシリーズの初代となるS500以来、歴代のエスシリーズ(といってもS600とS800の計3モデルだけだが)は高回転型の高出力エンジンをフロントに搭載し、リヤタイヤを駆動するFRレイアウトを採用する2人乗りのオープンカーであった。S800の生産終了から29年の時を経て復活した20世紀最後のエスシリーズとなるS2000も、それまでのエスシリーズ同様に、高回転・高出力エンジンをフロントに搭載しリヤを駆動する、オープンツーシーターであった。
特筆すべき部分は多数ある。その中でも最たるはやはりエンジンか? 車名のとおりエンジンは、2LとなるS2000専用のF20Cを搭載。エスシリーズに搭載されるエンジンらしく250PSの最高出力を8300回転で発揮する。
ハイパワーを生かすシャーシも特筆すべき点だ。オープンカーとは思えない高い剛性を実現したボディにダブルウィッシュボーンサスを組み合わせたシャーシは20年を経た現在でも一線級のコーナリング性能を誇る。ちなみにS2000は、2005年に排気量を2.2Lに拡大したAP-2型にマイナーチェンジするが、今回の特集では2LのAP-1型に限定してレポートしている。

デビューから20年が経過したモデルだが、2シーターのオープンカーという趣味性が高いモデルのためか、現在でも多くの中古車が流通している。ただし北陸や甲信越、北海道など降雪エリアでは流通量が少ないようだ。もし車両を探すのであれば、流通量が多い関東や東海、近畿エリアなどに赴くのが得策といえそうだ。価格帯はかなり幅が広いが、いずれにせよ購入後のメンテ予算も考えて購入するといいだろう。
HONDA S2000 (AP-1) の入手難易度&購入予算は?
◎入手難易度:易★☆☆☆☆難
◎中古車相場:90万~400万円
SPEC
S2000(前期ベースグレード)
●全長×全幅×全高:4135×1750×1285mm
●車両重量:1240kg
●エンジン:F20C型水冷直列4気筒DOHC
●排気量:1997cc ●最高出力:250PS/8300rpm
●最大トルク:22.2kg-m/7500rpm
●サスペンション形式:ダブルウィッシュボーン
●ブレーキ:Vディスク/ディスク
●タイヤサイズ:205/55R16/225/50ZR16
S2000 タイプV(AP-1後期)
●全長×全幅×全高:4135×1750×1285mm
●車両重量:1270kg
●エンジン:F20C型水冷直列4気筒DOHC
●排気量:1997cc ●最高出力:250PS/8300rpm
●最大トルク:22.2kg-m/7500rpm
●サスペンション形式:ダブルウィッシュボーン
●ブレーキ:Vディスク/ディスク
●タイヤサイズ:215/45R17 /245/40R17