故障・修理
更新日:2020.07.30 / 掲載日:2020.07.30
JA22Wを遂にバラバラに! ポンコツジムニー ハコ替え計画

JA22Wのワゴンボディを、JA71Cのオープンボディに載せ替える「ハコ替え計画」。今回はついに愛機JA22を分解! ついにボディとシャシーを切り離してしまいます。もう後には戻れないなぁ。
シャシーとの分離に 邪魔になる部品を取り外す
このハコ替え計画がスタートしてから早2年。毎回JA22Wの写真を載せていながら、ずーっとドナーカーであるJA71Cのボディ修理ばかりをレポートしてきた。その間、あの緑のJA22はどうなっていたかというと、連載開始直後の平成29年12月に車検が切れ、ガレージの外に野ざらしで置きっ放しになっていた。時々は移動のために動かすことはあったものの、ほとんど動かすことなく同じ場所に置きっぱなしだった。せっかく全塗装したボディもつやがなくなり、タイヤの空気は抜け、いかにも廃車の雰囲気。何度も買取業者から声をかけられるほどだった。 そんな2年間も放置してしまった愛しのJA22も、いよいよ解体作業を開始する。まずはボディを切り離す前に、外せる部品はあらかじめ取り外しておく。まずはシート。インプレッサWRX用を加工したシートはデカくてなかなか取り出すのが大変。このシート、シートレールはJA22とJA71では異なるのでそのまま取り付けることはできなくなる。加工するべきか、他のシートに交換するべきか。などと今考えていても仕方がないのでどんどんパーツを外していく。リヤシート、メーターパネル、ダッシュボードを次々に取り外し、内装パーツはほとんど取り出した。あとは前後のバンパー、グリル類など、邪魔になりそうなもの、あとでJA71に取り付ける予定のパーツなどをどんどん取り外すが、相変わらずネジの固着が多くて苦労した。
ついにJA22Wをバラバラに分解する

2年間もこの場所に置きっぱなしのJA22。写真ではキレイに見えるけど、風雨にさらされ塗装にはつやがなくなっている。廃車の買い取り業者に何度も声をかけられました。売らないよ!

フロントバンパー、グリル、ヘッドライトユニットを取り外す。ちなみにヘッドライトの枠はJA22とそれ以前の車両では互換性はない。



テールランプのコネクターが外れない。マイナスドライバーを突っ込んでようやく取り外してみたら、端子に錆(緑青)が。防水コネクターなのに、水が入ったようだ。


リヤシートを取り外す。取り外してみたら取り付け部分のステーが真っ赤に錆びている。どこかから水が侵入したのだろうか?カーペットは濡れてなかったけど。


フロントのシートは大きくてなかなか取り出せない。と思ったら、シートベルト警告灯のコネクターが繋がったままだった。ケーブルを切らないように取り外し。


ダッシュボードやその周囲のパーツを全て取り外す。ちなみに、ステアリングのコラムのカバーを取り外さないと、スピードメーターのパネルは取り外せないようになっている。


メーターのパネル、メーター、ダッシュボードを取り外す。グローブボックスの中にあるボンネットオープナーケーブルはエンジンルーム側から取り外す必要がある。



ジムニーのドアには一切の電装品がないのでそのまま取り外せるが、この車両は後付けのリモコンドアロックがついているので、それを外すために内装を取り外した。
ほぼ全てのネジが固着して緩まない!

ジムニーのドアの固定ネジはむき出しで、ネジの上から塗装されている。がっちりと固着してインパクトドライバーで叩いでみても一向に緩み気配がない。

そう簡単に緩まないことは予想していたので、今度はヒートガンで温めてみる。十分に温めてからインパクトドライバーで再チャレンジ。はい、ビクともしません。


ネジやその周囲の塗装を剥がして、マイナス33℃で冷やしながら潤滑油を浸透させるKUREのフリーズルブをスプレーしてみると、、、緩んだ! 上の1本目は外れた。


同じように他のネジも温めたり冷やしたりしてみたものの全然緩まなかった。仕方がないのでネジの頭にタガネを食い込ませてガンガン叩いてなんとか緩めることができた。

右側ドアの他の3本のネジだけでなく、左側の4本のネジも固着がひどく緩まなかったので、結局1本目以外は全てタガネで緩めた。ステーの下には汚れが詰まっていた。


ボンネットは2カ所のステーで固定されていて、それぞれ2本のボルトを外せば取り外せる。が、一人で持ち上げるととても重い。フェンダーに傷をつけてしまった。とほほ。

ボディとシャシーの分離をする前に、左右フェンダーとフロント周りが繋がった通称「コの字」の部分も取り外すことにした。どうせ後で取り外すし。

フェンダー側に取り付けられているエアクリーナーボックスやウォッシャータンク、ジャッキ、ステー、ホース類などを取り外しておく。


フェンダーもドアと同様に座面の広いプラスネジで固定されている。ほとんどのネジが固着しているが、右ドアの内側はインパクトドライバーで緩めることができた。

右フェンダーのホイールアーチ側はフリーズルブの併用で緩めることができたが、インパクトドライバーで強く叩いたために塗装がひび割れてしまった。

フェンダーを固定するネジはホイールハウスの内側にも2カ所ある。この部分は頭が10ミリのボルトなので、固着はしていても比較的楽に緩めることができた。

左側は固着がひどいので、高周波誘導加熱により非接触で自己発熱させてボルトを緩める「ボルトバスター」を使用した。それでも外れないネジはベルトサンダーで切り飛ばした。


マスターシリンダーはボディ側、ブレーキはシャシー側に取り付けられているので、ブレーキラインを取り外す必要がある。あらかじめブレーキフルードは抜いておく。


シャシーとボディを固定するボディマウントはヘッライト下にもあるので、マウントのナットを取り外しておく。左側も同じ位置にある。


ゆっくりとフロント周りを持ち上げる。が、何かが引っかかる。フェンダー内のアンダーコートが邪魔をしているようなので、カッターで切り込みを入れる。

フェンダー周りは持ち上がったが、何かに引っかかっている感じ。ボディマウントのスタッドボルトが引っかかるようなので、これを引き抜いた。


もう邪魔なパーツないはずなのだが、やはり何かに引っかかる。下から見たら、サスペンションのロッドが突き出しているので、これがボディに引っかかっていた。


今度こそ邪魔になるものはなく、すんなり取り外すことができた。このフロント周りは今修復中のボディに取り付ける予定なので、傷つけないように運び出す。
ネジを外すために叩いたり 冷やしたり温めたり……
ジムニーのドアはむき出しの2本のステーに、ドア側とボディ側でそれぞれ2本のプラスネジで固定されている。固定しているネジの座面は広く、さらにその上から塗装が施されているので、簡単には緩まないだろうということはわかっていた。普通のドライバーで回したところでビクともしない。まぁ、そりゃそうだろう。そんなに簡単に緩んだら困るもんね。というわけでハンマーで叩くことで強力なトルクが発生するインパクトドライバー(ショックドライバー)を使って叩いてみても、やっぱりビクともしない。とりあえずネジとその周りの塗装を剥がし、潤滑剤をスプレーして30分待った。再びインパクトドライバーでアタックするも、全く歯が立たない。お次はヒートガンで温めてみる。それでも結果は同じ。温めてダメなら冷やしてみようと、スプレーすることで噴射した場所をマイナス33℃で冷やし、同時に潤滑油を浸透させるKUREの「フリーズルブ」を吹き付けてみた。再びインパクトドライバーでアタックしてみると、緩んだ! ようやく右ドアの1本目が緩んだ。同じように2本目のネジの塗装を剥がしてフリーズルブをスプレー。ショックドライバーで叩いてみた、しかし緩まない。1本目以降のネジは固着がひどいのか何をやっても緩まないので、ネジ頭にタガネで切り込みを入れながら叩いて緩めるという方法をとった。ネジの再利用はできなくなるが、無事にドアを取り外す事ができた。
ゆっくりとボディを持ち上げ、切り離し成功

エンジンルーム内のハーネスは全て取り外す。ハーネス類はいま補修中のボディに全て移植する予定なので、断線しないように注意して作業する。


シフトレバーを取り外す。ブーツがねじ止めされているのでカーペットを剥がす必要がある。ブーツははめ込み式だと思って思いっきり引っ張っていたのは内緒だ(笑)。そりゃ外れないよね。



燃料ホース類を外せばシャシーとボディの分離はできるが、ケーブル類の取り外しや保管の関係もあり取り外しておいた。残った燃料を取り出しておく。

シャシーごとリフトアップして、車両の下からパーツの取り外しなどを行う。リフトアップの前に、ヒーターホースを取り外すためにクーラントを抜いておいた。

サイドブレーキのケーブルを取り外す。JA22とJA71ではサイドブレーキの形式や取り回しが異なるのだが、レバー類はそのまま使えるのだろうか?

スピードメーターはアナログのケーブル式で、ミッションケースに取り付けられている。これを取り外す時にミッションオイルが漏れるので、あらかじめ抜いておいた。

ボディのマウントは全部で10ヶ所。前側2ヶ所はすでに外してあるので、残りの8ヶ所のナットを取り外す。これでシャシーとボディはフリーになった。

ボディとシャシーと切り離すので、ステアリングシャフトも切り離しておく必要がある。ゴムのディスクを介して4本のボルトで固定されているだけなので、取り外しは簡単。

リフトのアームをボディ側にかけて、ゆっくりとリフトアップしていく。少し上げては一旦止めて、取り外し忘れたパーツやケーブルはないか、どこか引っかかっている部分はないか、確認しながら上げていく。ボディがずれないようにラッシングベルトで固定した。




無事にシャシーとボディの切り離しに成功した。シャシーをゆっくりと押し出し、ガレージの外に運び出した。ステアリングがないので移動するのが難しい。

テールランプや燃料のセンダーゲージなど、ボディの下を通っているハーネスを取り外す。途中にコネクターがないのでシャシーがあると取り外しは大変だ。

2018年の5月からブルーシートをかぶせてガレージの外に置きっぱなしだったJA71のシャシーをガレージ内に入庫させる。タイヤの空気が抜けているので重い。

慎重にボディの下にセットする。このJA71のシャシーに取り外したJA22のボディを載せて屋外に保管することになる。ガレージ内には置き場所がもうないからね。

ボディをゆっくり下げてマウントの位置を調整する。最初に決めた位置が良かったのか、大きく動かすことなくピタッと位置が決まった。ボディとシャシーがドッキングした。

JA71とJA22ではボディマウントの位置が違う、との噂もあったので心配だったが、問題なくJA71のシャシーにJA22のボディを載せることができた。これならその逆も大丈夫だろう。

ボディを押して移動させるので、ボディがずれてしまわないように、数カ所のマウントを仮留めしておく。

以前取り外して不要となっていたJA71の「コの字」部分や左右のドア、ボンネットをJA22のボディに取り付けておく。屋外に保管するので邪魔にならないようにしておく必要がある。



取り外したJA22のシャシーも屋外に保管するしかないので、なるべく風雨に晒されないように厚手のシートをかけてロープでぐるぐる巻きに縛っておいた。

ドアやフェンダーを取り付けたらちゃんとジムニーになった。緑と白のツートーンカラーもいいかも。ただ、ボンネットは厚みが違うので浮いてしまった。