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故障・修理
更新日:2020.01.29 / 掲載日:2020.01.29

帰ってきた! ポンコツジムニーハコ替え計画 【3】

パネルは穴を開けて溶接する

 AMガレージにはスポット溶接機はないので、新しいパネルはスポットを削り取った時に開いた穴を溶接する方法で取り付ける。パネルの下側は、下から溶接するのは難しいので、あらかじめ新しいパネルにドリルで穴を開けておき、この部分を溶接してくっつけた。念のため、室内側から隙間にパネルボンドを流し込んで補強を行った。パネルボンドが完全に乾いたら、ウレタン系のコーキング剤を流し込んで作業は終了した。

バルクヘッドのパネルはJA22用が生産終了のためJA11用を注文。おそらくJA22も同じだと思われる。

JA71とは穴の位置、ステーの位置も同じ。

バルクヘッドを取り去ってぽっかり空いた部分に、新しいパネルをはめ込んでみる。位置を調整して上側をクランプして固定した。

バルクヘッドという壁がなくなったため、フロアが下がってこんなに隙間が空いてしまった。

このままでは溶接することができないので、なにかでフロアを持ち上げる必要があるだろう。

フロアの下から溶接するのは困難なため、バルクヘッドの下側はエッジの上から溶接する。

そのため、パネルのエッジ部分に5mmの穴をたくさん開けた。

センタートンネル部分にフロアジャッキを掛け、パネルとの隙間がなくなるように、下から持ち上げてボディの歪みを修正した。

バルクヘッドの位置決めをしていると、右サイドのパネルが合わないことに気が付いた。

取り外したパネルと比べると明らかに形が違う。が、元々ボディ側のラインと同じではない。ズレてる?

上下、左右の隙間を確認しながら、バルクヘッドパネルを取り付ける位置を調整する。

位置が決まったらバイスプライヤーでクランプする。

ボディとバルクヘッドのパネルが密着するように、開けた穴の周りをハンマーで叩いて修正し、ベルトサンダーで削って整える。

開けた穴を埋めるように、ワイヤーを溶かし込んで溶接する。

溶接機のワイヤー繰り出し量をいつもより多めに設定して、溶かしたワイヤーを穴に流し込むようにして溶接。

下側はフロアジャッキで持ち上げながら、溶接する部分の両側をクランピングして、先ほど開けた5mmの穴を埋めるように溶接していく。

1か所ずつクランプをずらしながら隙間ができないように。

少し多めに、肉盛りするように溶接したら、盛り上がった部分をベルトサンダーで削る。

上側の穴は埋まっているので、かっちり溶接できたと思う。

すべての穴を埋める溶接が終了し、室内側から眺めて見る。パネルの端などにわずかに隙間が空いているが、このくらいならコーキング剤を流し込めば問題はないだろう。

強く引っ張っても剥がれることはなかった。

念のために隙間にはパネルボンド(エバーコート・パネルボンド30)を流し込み、その後にウレタン系の液剤でコーキングを行うことにした。

溶接部分を補強するため、隙間にパネルボンドを注入する。なるべく奥まで入り込むように、あとでヘラを使って押し込んだ。

パネルボンドを塗り込んだら1日以上放置して、完全に乾いたことを確認してからその上にウレタン系のコーキング剤を塗り込んでいく。

コーキング剤が乾いたら作業終了。バルクヘッドは元どおり。今回は大きなトラブルもなく、無事に交換作業が終了した。ボディ完成までもう少し。

カウルトップ部分の右端が錆びているのが気になって、ベルトサンダーで錆を落としていたら大きな穴に発展してしまった。これは非常にまずい。

錆びている箇所をすべて削り取って、その部分に合うパッチを製作。複雑な形状だったので、2枚のパッチを組み合わせて穴を塞いだ。

パッチを溶接してサンダーで溶接跡を整えたら完成。少しいびつになってしまったが、塗装の前にパテで修正すれば大丈夫だろう。塗装を剥がすと次々に錆が見つかるのでちょっと怖いなぁ。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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