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更新日:2025.10.24 / 掲載日:2022.12.28
N-BOXは車中泊でも大活躍|広さ・段差解消からグッズ活用まで徹底解説

ホンダのN-BOXは、軽自動車ながら広い室内空間と多彩なシートアレンジで、街乗りだけでなく車中泊でも高い人気を誇ります。
天井が高く圧迫感が少ないため、大人2人でもフルフラットにすれば横になって休めるのが魅力です。
ただし段差やスペースの制限があるため、専用のマットやベッドキットなどを活用するのがポイント。さらにカーサイドタープや収納ネットを組み合わせれば、室内空間をより有効に活かせて、快適性を高められます。
この記事では、N-BOXが車中泊に最適といわれる理由や段差解消の工夫、あると便利なアイテム、実際の体験談まで詳しく紹介します。
1. N-BOXは車中泊でも大活躍!

ホンダのN-BOXは、軽自動車販売台数で長年トップを走り続ける人気モデルです。2024年度の販売台数は21万768台を記録し、登録車を含む新車販売全体で第1位を獲得。
さらに、軽四輪車の新車販売台数では10年連続首位という圧倒的な実績を持っています。
街乗りでの使いやすさはもちろん、車中泊でも多くのユーザーに選ばれている理由があります。
コンパクトな見た目に反して室内は広々としており、フルフラット化すれば大人が横になれるスペースの確保が可能。大人2人でも利用できるため、夫婦やカップルが気軽にアウトドアを楽しめます。
また、シートアレンジや装備を工夫すれば、より快適に過ごせる環境へとカスタマイズすることも可能です。
2. N-BOXが車中泊に最適な理由4つ

多くのユーザーから人気を集めるN-BOXは、車中泊に適したポイントが大きく4つあります。
どれも使い勝手の良さにつながる要素なので、車中泊での使用を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
(1) 軽ワゴンとは思えない広い居住空間
N-BOXは軽自動車ながら、室内長2,125mm・室内高1,400mmを確保しています。
ホンダ独自のセンタータンクレイアウトにより後席や荷室が広く、後席でも脚を組んで座れるほど開放的です。
天井も高いため圧迫感が少なく、移動中も車内でリラックスして過ごせます。
(2) フルフラット化で大人2人も就寝可能
フロントシートの背もたれを大きく後ろに倒し、リフレッシュモードにアレンジすれば、約178cmのフラットな空間をつくれます。
厚手のマットを使えば体の沈みを防ぎ、快適に眠れます。横幅も十分あるため、夫婦やカップルなど大人2人での車中泊も可能です。
軽自動車でここまで就寝性を備えた車種は多くなく、N-BOXならではの強みといえるでしょう。
(3) 荷物を積みやすい低床設計と高い天井
床が低くバックドアの開口部も約120cmと大きいため、大型の荷物も載せやすい構造です。
リアシートは前倒しや跳ね上げができ、自転車や長尺物の収納にも対応。スライドドアとバックドアの両方から出し入れできるため、荷物が多いキャンプや旅行の際も準備をスムーズに進められます。
(4) スロープ仕様なら積載力がさらに拡大
スロープ仕様のN-BOXを選べば、ミニバイクや電動自転車など重量のある荷物も無理なく積載可能です。
台車を使ってまとめて搬入でき、車椅子を運ぶ際にも活躍します。
アウトドアから日常使いまで対応できる多用途性は、N-BOXの大きな魅力です。
3. 車中泊を快適にするおすすめグッズ
N-BOXでの車中泊をより快適にするには、いくつかグッズを上手に活用することが大切です。
限られたスペースや段差を補い、睡眠やプライバシーを守るアイテムを取り入れることで、安心して夜を過ごせます。ここではとくに役立つグッズを紹介します。
(1) ベッドキット
車内をベッド仕様にする便利なアイテムです。
シートの凸凹や段差を気にせず眠れるため、安定した寝心地を得られます。左右で分割して設置できるタイプもあり、片側を荷物スペースとして活用できます。
DIYが苦手でも設置が簡単で、頻繁に車中泊を楽しみたい人におすすめです。
(2) 折りたたみテーブル
食事や飲み物を置くスペースとして重宝します。
使うときだけ取り出し、不要なときはコンパクトに収納できる点が魅力です。ランタンや小物置きとしても活躍し、就寝前のリラックスタイムに便利です。
(3) カーテン
車中泊で安心して休むには、外からの視線を遮る工夫が欠かせません。カーテンは取り付けが簡単で、窓を少し開けた状態でもプライバシーを守れるのが大きな魅力です。
マグネット式や専用レール式ならスムーズに開閉でき、使わないときはコンパクトに収納できます。
N-BOX専用のカーテンも市販されており、窓にぴったり合うためフィット感を重視する人におすすめです。
(4) サンシェード
サンシェードは遮光性と断熱性に優れており、日中の直射日光や夜間の光漏れを防ぎます。
装着するだけで車内温度の上昇を抑えられるため、夏場の快眠にも役立ちます。
カーテンとあわせて使えばより快適になり、昼間はカーテンで風を通しつつ視線を遮り、夜はサンシェードで光を遮断するといった使い分けもできます。
(5) 踏み台
リフレッシュモードでシートをフルフラットにすると、足元に段差が生じます。とくに身長が高い人は踵が浮きやすく、体勢が安定せず眠りにくいでしょう。
小型の踏み台を置けば足が支えられ、自然な姿勢で休めます。折りたたみ式を選べば収納も邪魔にならず、快適な車中泊のサポートアイテムとして活躍します。
(6) カーサイドタープ
カーサイドタープは、車の横やバックドアの後ろに設置してリビングスペースを広げられる便利なアイテムです。
テーブルや椅子を設置すれば、食事やくつろぎの空間が生まれ、車内も広く使えて、より快適に過ごせます。
防虫ネットと組み合わせれば夏場でも虫を気にせず過ごせるため、窓やバックドアを開け放して涼しい風を取り入れることも可能です。
日差しや雨をしっかり遮ってくれるので、急な天候変化にも安心して対応できます。
(7) ラゲッジネット
ラゲッジネットは、天井付近のデッドスペースを収納に変えられる便利なグッズです。
必要なときにすぐに小物を取り出せたり、床やシート周りを片付けられたりできるため、車内スペースを有効活用できます。
アウトドアでは荷物が増えがちですが、ラゲッジネットがあればティッシュやモバイルバッテリーなど、よく使う小物を取り出しやすい位置に収納できます。
就寝時に足元を塞ぐこともなく、快適な睡眠スペースを確保できるでしょう。
4. 初心者が知っておきたいN-BOXでの車中泊のポイント

N-BOXは軽自動車のなかでも車中泊に適した車ですが、快適さと安心を確保するためには基本的な注意点を理解しておく必要があります。
初めて挑戦する人はとくに不安を抱きやすいため、事前に準備しておくことで落ち着いて過ごせるでしょう。
ここでは、N-BOXでの車中泊を安全に楽しむための3つのポイントを紹介します。
(1) 駐車場所の選び方と環境づくり
安心して休むには、なにより安全な場所を選ぶことが基本です。たとえば、道の駅や高速道路のサービスエリアならトイレが近く、夜間も明るいため安心感があります。ただし、車中泊禁止の場所もあるため、事前に確認しましょう。
なお、N-BOXは窓が大きいため、夏は窓を少し開けて風を通し、冬は断熱材や毛布を利用して冷気を遮るといった工夫で快適に過ごせます。
(2) 防犯とプライバシーの確保
大きな窓は開放感がある反面、外からの視線も入りやすくなります。
施錠はもちろん専用のサンシェードやカーテンで視線を遮りましょう。夜は光漏れを防ぐことで、周囲を気にせず安心して休めます。
とくに女性や子ども連れなら、人通りが多く照明のある場所を選ぶとより安全です。
(3) 快適に過ごすための小さな工夫
N-BOXは十分な広さがありますが、軽自動車ゆえにスペースは限られます。
就寝時に快適さを保つためには、厚めのマットやクッションで段差を補いましょう。さらに簡易トイレや除湿アイテムを備えておくと、深夜や雨天時でも安心です。
小さな工夫を積み重ねることで、N-BOXでの車中泊がより快適になります。
5. N-BOXの車中泊体験談
N-BOXで車中泊を楽しんでいる実際のユーザーの声を紹介します。ソロと夫婦、それぞれの体験から使い勝手や過ごし方の違いが見えてくるはずです。
これから車中泊に挑戦したい人にとって、リアルな参考になるでしょう。
(1) ソロなら快適、2人で長期は厳しい
こちらのオーナーは「2人で1カ月のバンライフは正直きつい」と体験を共有しています。寝返りを打てず疲れが溜まってしまったとのこと。
ただし、短期の旅行やソロでの車中泊なら十分快適で、荷物も減るため過ごしやすいと感じたそうです。
N-BOXは2人旅よりもソロキャンプやソロバンライフに特に向いていることがわかります。
参照:バンライフは軽でもできる?実際に夫婦で車中泊してみた!簡単でわかりやすい!初心者向けバンライフブログ
(2) 夫婦で短期旅行を満喫
ある夫婦は、N-BOXにベッドキットを導入してから旅の楽しみが一気に広がったといいます。
夏には美ヶ原で車中泊し、朝日に浮かぶ雲海を眺められたことが忘れられない思い出になったそうです。
道の駅や日帰り温泉を巡りながら、ライブ遠征なども楽しむなど、軽自動車とは思えない活躍ぶりを実感しています。
燃費や安定感も良く「乗り換えて正解だった」と語っています。
参照:ぼっくすらいふ|みんから
6. N-BOXで安心快適な車中泊を実現
N-BOXは工夫しだいで大人2人でも快適に車中泊できる車です。段差解消マットやベッドキットを取り入れれば寝心地がぐっと良くなり、アウトドアや小旅行をより楽しく過ごせます。
実際の体験談からも、ソロで気ままに旅をする人や夫婦で短期の車中泊を楽しむ人など、ライフスタイルに合わせた活用ができることがわかります。自分に合ったスタイルを想像しながら計画を立てるのも楽しい時間になるでしょう。
もし、段差解消や改造キットの取り付けに迷ったときは、整備工場に相談するのもひとつの方法です。全国の工場を探せる「グーネットピット」なら、自宅近くでプロに相談でき、初めての人でも不安を解消できます。