故障・修理
更新日:2023.06.27 / 掲載日:2023.06.27
ランドクルーザープラドは車中泊に向いてる?プラドで車中泊するメリットやおすすめグッズを紹介

トヨタランドクルーザープラドは、高い走破性と高級感を持ち合わせた車で、アウトドアシーンでの利用をイメージする方も多いのではないでしょうか。プラドで車中泊が可能であれば、さらに活躍の場が広がるはずです。
この記事では、車中泊でプラドを利用するメリットや注意点、車中泊の際におすすめのグッズなどを紹介します。
ランドクルーザープラドで車中泊するなら7人乗りがおすすめ

ランドクルーザープラドとはトヨタの本格オフロード4WDです。ランドクルーザーを一回りコンパクトにしたモデルで、オフロードだけでなく街乗りも似合うようなスタイリッシュさなどがランドクルーザーとの違いです。
ランドクルーザープラドのサイズはどれくらい?
ランドクルーザープラドのサイズはどれくらいなのでしょうか。車体と室内のサイズを紹介します。
全長:4,825mm
全幅:1,885mm
全高:1,850mm(TZ-Gのみ1,835mm)
室内長:2,520mm(7人乗り)/1,825mm(5人乗り)
室内幅:1,565mm
室内高:1,240mm
グレードによるサイズの違いはほぼなく、7人乗りと5人乗りの室内長の違いが大きな特徴です。
5人乗りと7人乗りの違い
ランドクルーザープラドには5人乗りと7人乗りの2種類があります。どちらもボディサイズは変わりませんが、荷室内の長さは5人乗りが1,680mmであるのに対して、7人乗りは2,070mmです。成人男性が車中泊をする場合、5人乗りだと少し窮屈かもしれません。
また、5人乗りの場合は、後列シートは座面が前に跳ね上げられたうえで背もたれが前に倒れるダブルフォールディング状態で収納されます。シートの背もたれを倒すだけの形式と比べて、室内の高さに余裕が生まれる点がメリットです。
ただし、7人乗りでは前列シートを前にスライドさせれば、室内の長さをより稼げるのに対して、5人乗りはダブルフォールディング状態で収納された後列シートが妨げとなるため、前列シートをスライドさせても室内の居住空間は広がりません。
このような違いから、ランドクルーザープラドで車中泊をするのであれば、5人乗りよりも7人乗りがおすすめです。
ランドクルーザープラドで車中泊するメリット

ランドクルーザープラドで車中泊をするメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ここではメリットを4点紹介します。
室内が広い
快適に車中泊をするためには、成人男性でも余裕をもって寝られる長さが必要で、室内の長さは1,800~1,900mm欲しいところです。ランドクルーザープラドの7人乗りであれば、荷室内長が2,070mmのため、余裕をもって車中泊ができるでしょう。
また、ランドクルーザープラドは車内幅が広いことも特徴です。大人でも2人であれば寝られますし、頑張れば3人寝ることもできるでしょう。
シートをフラットにできる
ランドクルーザープラドの後席シートは5人乗りでも7人乗りでもフラットにすることが可能です。
先ほども説明したように5人乗りは後席シートの座面が前に跳ね上げられ、背もたれが前に倒れることでフラットな状態になります。ただし、のちほど詳しく説明しますが若干段差が生じる点がデメリットです。
7人乗りは、2列目シートの背もたれを前に倒して、3列目シートはレバー操作によりスプリングで自動的に格納されます。グレードによっては電動で格納されるものもあります。
走破性に優れる
ランドクルーザープラドは走破性に優れる点もメリットです。ランドクルーザープラドには以下の5つの走行モードが備えられており、タイヤの空転によるスタックや失速が起こりにくくなっています。
・MUD & SAND:ぬかるみや砂地など滑りやすい路面
・LOOSE ROCK:がれき道など土と石が混じった路面
・MOGUL:凹凸の激しい路面
・ROCK & DIRT:岩場など段差が多い路面
・ROCK:岩石の多い路面
また、登坂能力は42度、横方向の安定傾斜角も42度で急斜面でも安心です。さらに、最大で700mmの深さの川を渡る能力もあります。
優れた走行性能により、通常の車であれば走れないような場所でも、ランドクルーザープラドなら走れるケースは少なくないでしょう。ほかの車が入れない場所で悠々と車中泊を行なうことも可能です。
遮音性に優れる
車中泊をするうえで遮音性は大切です。車中泊をしたものの、周りの音が気になって寝られなかったという経験をされた方も多いのではないでしょうか。また、ランドクルーザープラドではガソリンエンジンのほか、ディーゼルエンジンを搭載したモデルもあり、ディーゼルエンジンは音がうるさいのではないかと思われる方もいるかもしれません。
しかし、ランドクルーザープラドのボディは遮音性に優れており、ディーゼル車の特有の振動や音が抑えられています。車中泊でもそうした遮音性が威力を発揮するでしょう。
ランドクルーザープラドで車中泊する際の注意点

ランドクルーザープラドで車中泊をする際には、注意しなければならない点もあります。ここでは注意点を2つ紹介します。
シートは完全にはフラットにできない
ランドクルーザープラドのシートは完全にはフラットになりません。5人乗りの場合はシートと荷室の間に段差が生じるため、マットなどで段差を埋める工夫が必要です。また7人乗りの場合、段差はできませんが傾斜があります。そのため、寝るときの身体の向きには気を付けなければならないでしょう。
室内高がやや低い
一般的に車中泊をするには室内高が1,000mm程度欲しいところです。ランドクルーザープラドの車体高は1,885mmでミニバン並みの高さです。
しかし、これは最低地上高が高いことによるもので、室内高は1,240mmにとどまります。実際にトヨタノアと比較してみると、ノアの車体高は1,895mmまたは1,925mmで、ランドクルーザープラドとほとんど変わりませんが、室内高は1,405mmでプラドよりも約160mm高くなっています。
セダンなどと比べるとランドクルーザープラドの室内高は高めで、車中泊の際も比較的余裕がありますが、ミニバンなどの快適さには一歩譲らざるを得ないでしょう。
ランドクルーザープラドで車中泊する際に便利なグッズ

ランドクルーザープラドで車中泊をする際に、あると便利なグッズを紹介します。
マット
先ほども説明したように、ランドクルーザープラドの5人乗りはシートが完全にフラットにならないため、段差を埋める工夫が必要です。マットがあれば段差を解消できるでしょう。マットの代わりに毛布で代用することも可能です。
マットを選ぶ際は、サイズをランドクルーザープラドに合わせるだけでなく、厚みや素材にも気を付けましょう。薄すぎる場合は底冷えで眠れないこともありますし、素材によっては自分に合わないこともあります。
また、マットの膨らませ方も自動注入式と手動式があります。自動注入式は自動で空気が入る点がメリットです。手動式は自分で空気を入れなければなりませんが、自分で好みの硬さにできます。
カーテン・サンシェード
車中泊では、カーテンやサンシェードもあると便利です。車中泊をしている場所で外灯などが明るいと寝付けないこともありますが、カーテン・サンシェードがあれば外の明るさを気にしなくてすみます。
また、夏場は強い日差しによる車内の温度上昇を防ぎます。冬場も窓から車内の熱が逃げることをカーテン・サンシェードが防いでくれるため、1年を通して使えるグッズです。
さらに、カーテン・サンシェードは外からの視線も遮ってくれます。防犯対策という点からも、カーテン・サンシェードがあると安心です。
カーテン・サンシェードは車のサイズに合わせたものを選びましょう。小さすぎる場合は光や視線を十分に遮ることができません。予算が許せば、ランドクルーザープラド専用のものを選ぶと安心です。
また、注意点として運転中にカーテン・サンシェードを助手席や運転席に取り付けると道路交通法違反になります。車中泊をしているときには問題はありませんが、運転中は忘れずに取り外すようにしましょう。
ルーフボックス
ランドクルーザープラドを車中泊で利用する場合、荷室部分で寝るため荷物を置くスペースにはそれほど余裕がありません。ルーフボックスを設置すれば、荷物を入れるスペースが増やせます。キャンプ道具など多くの荷物を運ぶ必要がある場合は、ルーフボックスを活用するとよいでしょう。
ルーフボックスにはボックスを屋根に乗せる「ルーフボックス型」と荷台を屋根に載せる「ルーフラック型」があります。ルーフボックス型は防水性や防犯性に優れますが、車高が高くなるため、一部の立体駐車場が使えなくなる可能性があります。
ルーフラック型はトランクボックスなどをそのまま載せられる点がメリットです。ルーフボックス型の場合はボックスより大きなものは収納できませんが、ルーフラック型であれば、載せられるものの自由度が高くなります。ただし、防水対策や落下防止対策をしっかりしておくことが必要です。
寝袋
車中泊では、家やホテルなどとは異なり、断熱性がさほど高くない車で寝泊まりします。そのため、夏であっても夜明け前には冷え込むこともあります。ましてや冬場は寒さ対策を万全に行なう必要があるでしょう。
そこで、寝具は普通の布団ではなく寝袋を用意することをおすすめします。布団は隙間から冷気が入ってくるほか、かさばるなどのデメリットがあるからです。寝袋であれば、使わないときはコンパクトに収納できます。
寝袋は使用する季節によって種類が異なります。1年を通じて車中泊を行なう場合は、最低でも夏用とスリーシーズン用の2種類は必要です。
寝袋の素材にはダウンと化繊の2種類があります。ダウンは収納した状態がコンパクトですが、化繊と比べて価格が高めであるほか、水に弱い点がデメリットです。化繊は価格が安めで水濡れにも強い一方で、収納時にかさばる点がデメリットです。使用条件や予算などに合わせて選びましょう。
網戸
車中泊をする場合、アイドリングストップが原則です。冬場はマフラーが雪で塞がれて一酸化炭素中毒を起こす危険性がありますし、アイドリングが条例で禁止されている自治体も多くあるからです。しかし、夏場に窓を開けていると、蚊などの虫が入ってきて不快に感じるでしょう。
そうした場合は、網戸があれば快適に過ごせます。網戸はサンシェード代わりになる点もメリットです。ただし、窓やドアを全開にしていると防犯性に問題が生じます。就寝時には、ドアロックには手が届かない程度にしか窓を開けないといった対策が必要でしょう。
網戸は車種ごとにつくられた専用タイプのほか、ドアの上からかぶせるタイプ、マグネットやクリップで取り付けるタイプがあります。なかには、バックドアをフルオープンにできるものもあります。
携帯トイレ
車中泊ではトイレも大切です。車中泊する場所にトイレがあるとは限りませんし、トイレがきれいではないこともあります。携帯トイレがあれば、安心できるでしょう。
携帯トイレには携帯式と設置式の2種類があります。携帯式は片手で持ちながら用を足すタイプで、コンパクトな点が特徴です。車中泊以外にも渋滞時などで使えます。ただし、携帯式は容量に注意しましょう。成人男性の尿は200~400ccといわれていることから、500cc以上の容量があれば安心です。設置式は便座を設置するため、座って用を足せる点がメリットです。
また、携帯トイレはすぐに処分ができないため、防臭性も大切です。携帯式は処理に凝固剤を使うものが多いため、凝固速度が速く、消臭効果が高いものを選ぶとよいでしょう。設置式は水洗式もあり、こちらは密閉性が高いものがおすすめです。
ベッドキット
ランドクルーザープラドはシートを格納すると、ある程度フラットにはなるものの、フルフラットにはなりません。段差や傾斜が気になって熟睡できない方もいるのではないでしょうか。先ほど説明したマットを使えばある程度は軽減できますが、完璧な対策ではありません。
ベッドキットを使えば、フルフラットを実現できます。ベッドキットとは、車中泊などで使用する、空間を上下に分けるように設置するベッドマットです。フラットなベッドを実現できるだけでなく、下段は荷物の収納スペースとして活用できることもメリットです。
ランドクルーザープラドで車中泊を満喫しよう
ランドクルーザープラドはオフロードなどで高い走破性をもち、車中泊にも使える車です。5人乗りと7人乗りがありますが、車中泊にも利用したいのであれば、成人男性でもゆったりと寝られる7人乗りがおすすめです。
ただし、ランドクルーザープラドのシートはフルフラットになりません。車内で熟睡するためには、マットやベッドキットなどによる対策がおすすめです。ほかにも、サンシェードやルーフボックスがあれば、さらに快適に過ごせるでしょう。
車中泊で重視するポイントは人によって異なります。一人ひとりにとってベストなランドクルーザープラドに仕上げて車中泊を楽しみましょう。