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更新日:2025.09.30 / 掲載日:2023.05.23
デリカD:5は車中泊におすすめ|段差解消から装備選びまで徹底解説

デリカD:5は悪路も走破できる走行性能と広々とした車内空間をあわせ持ち、アウトドアや車中泊にも最適な一台です。とくにフルフラット可能なシートや純正アクセサリーを活用すれば、快適な寝床や収納スペースを確保できるのが大きな魅力。
さらに市販グッズやベッドキットを組み合わせることで、キャンプ場でも自宅のようにくつろげる空間がつくれます。
この記事では、デリカD:5での快適な車中泊を実現するための装備選びやレイアウト、ユーザーの実体験までをくわしく解説します。
1. デリカD:5は車中泊におすすめ

車中泊を楽しむうえで大切なのは、「どんな車を選ぶか」です。三菱のデリカD:5は、4人家族での旅行やアウトドアに対応できる一台として人気があります。室内の広さ、走破性、就寝時の快適性など、車中泊に求められる要素がそろっているのが特徴です。
とくに7人乗りや8人乗りを検討している人にとって、空間の使いやすさは見逃せません。
ここでは、デリカD:5が車中泊に適している理由を3つの視点から紹介します。
(1) 広々とした室内空間と快適な居住性
デリカD:5の大きな魅力は、ゆとりのある車内空間です。室内長は約298cm、幅は約150cmを超えています。2・3列目シートをフルフラットにすれば、大人2人が脚を伸ばして寝られるほか、3人家族でも川の字で眠れるスペースを確保できます。
高めの天井により、就寝だけでなく食事やくつろぎの時間も快適です。長時間車内で過ごしても圧迫感がなく、小さなお子さんがいてもリラックスして過ごせます。
荷物を積んだ状態でも余裕があるため、寝具や調理道具を載せたまま快眠スペースを確保しやすいのもポイントです。アウトドアでストレスなく寝られる車を探している人にとって、頼もしい一台といえるでしょう。
(2) アウトドアに強い走破性と静粛性
デリカD:5は、ミニバンでありながら高い走破性能を備えています。4WDシステムと最低地上高の高さにより、山道や未舗装の道でも安定した走行が可能です。キャンプ場までのアクセスも安心でき、車中泊旅の自由度を高めてくれます。
また、ディーゼルエンジンの力強さを持ちながら、騒音や振動はしっかりと抑えられています。長距離のドライブでも快適であり、移動中のエンジン音が気にならないため、夜間の静かな環境でもリラックスして過ごせるでしょう。
街乗りからアウトドアまで幅広く対応できる走行性能は、車中泊を楽しむうえで大きな魅力です。
(3) 8人乗りモデルの就寝性の高さ
デリカD:5には7人乗りと8人乗りの2タイプがあります。車中泊を前提とするなら、8人乗りモデルが適しています。7人乗りは2列目が独立シートのため、フラット化しても隙間ができやすく、寝心地に影響が出てしまうのです。
対して8人乗りは2列目がベンチシートのため、3列目と組み合わせれば段差の少ないフラットスペースが作れます。三菱の公式サイトでも、車中泊に適した仕様として紹介されており、実際の利用者からも高評価を得ています。
2. 快適な就寝空間をつくる工夫とポイント
デリカD:5で快適に車中泊を楽しむためには、寝床のつくり方が重要です。フルフラット化や段差の解消、荷物の整理を工夫することで、限られた空間でもぐっすり眠れる環境が整います。
ここでは、就寝スペースを快適に仕上げる具体的な方法を紹介します。
(1) フルフラットにするためのシートアレンジ
デリカD:5のシートは、アレンジ次第でほぼフラットにできます。
とくに8人乗りモデルでは、2・3列目のシートを倒す「セカンドシート+サードシートフラットモード」というアレンジで、大人が脚を伸ばして眠るのに十分なスペースを確保できます。
シートを倒しただけでは段差が残るため、実際に寝転んで感触を確認しておくと安心です。マットやクッションを併用することで、より快適なフラット空間を作り出せます。
(2) 段差を埋めるマットやジョイントの活用法
シート間にできる小さな段差でも、睡眠時には気になるものです。市販の車中泊マットや折りたたみ式のジョイントクッションを使えば、凹凸をしっかりカバーできます。
デリカ専用のマットも販売されており、ぴったりのサイズで設置が簡単です。アウトドア用のマットでも代用可能ですが、厚みや硬さのバランスを見て選ぶのがポイントです。
(3) 荷物収納やスペース活用で広さを確保するコツ
寝るスペースを最大限に活かすには、荷物の配置も工夫が必要です。天井やシート下など、デッドスペースを有効に使えば、車内をすっきりと保てます。
収納ケースや吊り下げ式のバッグを使うと、小物も散らからず整理しやすくなります。走行中と就寝時で荷物の位置を変えるスタイルも取り入れると、限られた空間でも快適に過ごせます。
3. 純正アクセサリー・キットを活用した快適化

デリカD:5には、車中泊に特化した純正アクセサリーが多数そろっています。
市販品との併用も視野に入れながら、使い勝手や価格とのバランスを考えて選びましょう。
(1) 純正マットやカーテンで快適空間を演出
段差対策としておすすめなのが、純正のジョイントクッションです。シートをフラットにした際にできる凹凸を埋めて、快適な寝床を確保できます。マジックテープで固定できるため、初心者でも手軽に設置できるのがメリットです。
また、車内の目隠しや遮光にはサイドカーテンやサンシェードが効果的です。とくにリアゲート用カーテンは、着替えや仮眠時のプライバシーを守るアイテムとして活躍します。女性や家族連れにも安心感を与えてくれる装備です。
(2) ogawaコラボのタープやテーブルセットも魅力的
アウトドアブランド「ogawa」とのコラボ製品も展開されています。カータープはリアゲートに連結することで、雨よけや日よけとして活用可能です。屋外リビングのような空間をつくれるため、アウトドア志向のユーザーに人気があります。
さらに、セットで使えるローチェアや専用テーブルを組み合わせれば、統一感のあるキャンプスタイルも実現できます。見た目と機能性を両立したい人にぴったりです。
(3) 市販グッズとの使い分けや選び方のポイント
純正アクセサリーは品質や車体とのフィット感に優れていますが、コストやカスタマイズ性を重視するなら市販グッズの活用もおすすめです。
遮光シェードやLEDランタン、防虫ネットなどは、比較的安価で取り入れやすく、機能性も十分です。たとえば防虫ネットは、春から秋にかけて虫の侵入を防げるうえ、目隠し効果もあるためプライバシーの確保にも役立ちます。マジックテープで取り付けるタイプなら、使い勝手も良好です。
また、調光機能付きのLEDランタンがあれば、状況に合わせて車内の明るさを調整でき、落ち着いた空間づくりにもつながります。
純正品と市販品、それぞれの特徴を活かしながら、目的や予算に応じたアイテムを選び、自分好みの快適仕様に仕上げましょう。
4. 電化製品が使えるAC電源とその活用法
車中泊をより快適に楽しむには、電源設備の有無が大きなカギを握ります。デリカD:5にはAC100Vのコンセントが備わっており、家電の使用やスマートフォンの充電にも対応可能です。
ここでは、車内電源の基本仕様や活用方法を具体的に紹介します。
(1) AC100Vが使える車内コンセントの位置と出力
デリカD:5のセンターコンソールには、最大出力100WのAC100Vコンセントが搭載されています(Mグレードは非搭載)。
コンセントは運転席と助手席の間のセンターコンソール後方に設置されており、シートをフラットにした就寝モードの状態でもアクセスしやすい位置にあります。
この電源を使えば、車中泊中でも電気毛布や小型の扇風機、LEDランタンなどを使用でき、車内の温度調整や照明に役立ちます。快適な空間を保ちたい人にとっては、非常に心強い装備です。
(2) 使用できる家電とその注意点
AC100V・100Wまでに対応した家電製品であれば、車内でもさまざまなアイテムが使用可能です。たとえば電気ケトルでお湯を沸かしたり、調光機能付きのLEDランタンで落ち着いた照明を演出したりできます。
また、USBアダプターを併用すれば、スマートフォンやカメラなどの充電にも対応可能です。
一方で、ドライヤーやIHコンロなどの高出力家電は使用できないため、必ず消費電力を確認してから使用しましょう。過電流による故障やトラブルを防ぐためにも、電力の上限を意識した使い方が大切です。
(3) 電源活用で広がる車中泊スタイル
AC電源が使えることで、車中泊の楽しみ方は大きく広がります。食事の支度や夜間の照明、防寒対策まで、家庭用家電をうまく取り入れることで、より自宅に近い快適さを実現できます。
たとえば、温かいコーヒーで一息ついたり、電気毛布で寒さをしのいだりと、ちょっとした工夫が旅の満足度を高めてくれます。
とくに車中泊初心者にとって、AC電源の存在は快適性と安心感の両面で大きなメリットになるでしょう。
5. 正規ディーラーカスタムカーもおすすめ
車中泊をより快適に楽しみたい人には、純正アクセサリーだけでなく、正規ディーラーが手掛ける専用カスタムカーもおすすめです。
なかでも、西尾張三菱自動車販売が展開する「D:POP(ディー・ポップ)」は注目のモデルです。
(1) ポップアップルーフで快適な就寝スペースを確保
D:POPの大きな特徴は、車内から展開できるポップアップルーフです。大人2人が横になれる広さがあり、車外に出ずに利用できる点も魅力です。
テント部分にはネオプレーン地(断熱生地)を採用し、寒い季節や標高の高い場所でも快適に過ごせます。夏場はフルオープンで風通しを良くでき、虫を防ぎたいときはメッシュ地(防虫ネット)にも切り替えられます。
(2) 高さが生む快適性と特別な眺望体験
ポップアップルーフが展開されることで、宿泊可能人数が増えるだけでなく、視点が高くなり景色の見え方も変わります。山間部や湖畔では、朝日や星空などをより美しく眺められるのです。
さらに、オプションで回転対座シートやフルフラットのベッドキットも選べます。こうした装備を追加すれば、好みに合わせて快適性を高められる点も大きな利点です。
(3) 本格的に車中泊を楽しむ人に最適な1台
市販のデリカD:5車中泊キットや純正アクセサリーを活用する方法もありますが、D:POPのようなカスタムカーなら、初めから車中泊に最適化された設計がされています。スペースの使い方や導線設計にも工夫が凝らされており、利便性と快適性のバランスに優れています。
とくに、定期的に車中泊を楽しみたい人にとっては、安心して使える1台になるでしょう。手間なくアウトドアを楽しみたい方には、ぜひ一度検討していただきたい選択肢です。
6. 初心者が知っておきたい車中泊の注意点

車中泊は自由な旅を楽しめる一方で、快適さや安全性を確保するには基本的なポイントを押さえる必要があります。とくに初めての人は、駐車場所や換気、防犯などに戸惑うことが多いでしょう。
ここでは、初心者でも安心して車中泊を楽しむために知っておきたい、3つの注意点を解説します。
(1) 駐車場所の選定と換気・温度管理の工夫
快適に過ごすためには、安心できる場所に駐車することが大切です。道の駅や高速道路のサービスエリアなど、公的に車中泊が認められている場所がおすすめです。トイレ設備が整っていて、夜間の出入りが少ない場所なら安心感も得られます。
車内の温度や湿度を快適に保つには、季節に応じた工夫も必要です。夏場は窓を少し開けて風通しを確保し、冬場は断熱マットなどで冷気を遮断すると快適に過ごせます。
(2) 防犯・プライバシー対策と夜間の視線対策
車内で安心して過ごすためには、防犯とプライバシーの確保が欠かせません。ドアの施錠はもちろん、遮光カーテンやサンシェードで外からの視線を遮ることが基本です。
また、光が漏れにくいランタンを使えば、夜間も周囲を気にせずくつろげます。女性や子ども連れの場合は、人通りが多く明るい場所を選ぶとより安心です。
(3) 睡眠・飲食・トイレ環境を整える小さな工夫
長時間を過ごす車内では、小さな準備が快適性を左右します。たとえば、段差を埋めるマットを使えば睡眠の質が上がり、折りたたみテーブルがあれば食事もスムーズです。
さらに、携帯トイレや簡易トイレがあれば、深夜の移動や混雑時にも安心です。これらを準備しておけば、初心者でも快適に車中泊を楽しめます。
7. デリカの車中泊体験談
デリカD:5でのリアルな車中泊体験を紹介します。実際に車内で一晩過ごした人たちの声から、デリカの快適性や装備の工夫が伝わってきます。
(1) 雨音も気にならず、まるで家のような快眠
普段からキャンプを楽しむ投稿者が、デリカD:5で車中泊を体験。事前にフルフラット化し、厚さ10cmのインフレーターマットを敷いたことで、驚くほど快適に眠れたといいます。
雨の夜にもかかわらず、外の音がほとんど聞こえず、朝8時までぐっすり。いつもはテント泊で音に敏感になるものの、車中泊では遮音性の高さが睡眠の質を大きく変えたと実感したそうです。
荷物も車内に収まり、設営・撤収の手間も最小限。マットやシーツ、枕の工夫も相まって、「家より寝られた」と感じるほどの快適な一晩となりました。
参照:【極寝】音が聞こえないデリカD5車中泊がキャンプ界最高の寝床だった
(2) 悪天候でも安心。自分だけの空間が快適
納車後、すぐにデリカD:5で車中泊に挑戦した女性オーナーの声です。
コンパクトながら運転しやすく、初めての一泊も快適に過ごせたそうです。寒さ対策こそ必要でしたが、雨や風、野生動物のリスクを気にせず眠れた安心感は大きかったとのこと。
純正ベッドキットによる車内のフィット感も高評価で、居心地のよさが際立っていたと振り返っています。天候をそれほど気にせず出発できる自由さも、車中泊の魅力として実感。
今後はRVパークの活用やデスク設置など、車内をさらにカスタマイズして楽しむ予定だそうです。
参照:キャンプ女子「ソロ車中泊」の室内アレンジ! 三菱「デリカD:5」純正&専用キット「コストと使用感」とは!? DIY断念からの「快適空間チャレンジ」
8. 車探しや整備はグーネットピットにお任せ
デリカD:5は広々とした室内空間と高い走破性を兼ね備えた、車中泊に理想的な一台です。純正アクセサリーや市販グッズを活用すれば、初心者でも快適な旅空間を簡単に整えられます。
ただし、車中泊をより楽しむには、車選びや日々のメンテナンスも欠かせません。とくに長距離移動やアウトドアでの使用が多い人は、整備や点検体制の充実が快適さと安全性に直結します。
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