パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
車の静粛性をより良くするためにできることとは
車を購入する際、あるいは車を運転する際に、「車の静粛性」について意識したことはありますか?走行中、車内が静かであれば、車内に伝わる騒音でのストレスが軽減されますし、会話や音楽もより楽しめる環境が作られ快適なドライブが可能になるかと思います。ここでは、車の静粛性を良くするためにできることについて解説いたします。

静粛(せいしゅく)とは、静かにし、慎んでいる様子、静まりかえった状況をいいます。車の静粛性(静粛性能ともいう)とは、走行中に出る「走行音」「音圧」「周波数」などを総合的に見て、『静かさ』を性能として表したものになります。つまり、『 車の静粛性が良い → 走行音が静か → 乗り心地が良い 』ということです。
タイヤを換えて静粛性を良くする
静粛性を高めるためのひとつの方法として、タイヤを換えてみるという方法があります。タイヤを換えることで静粛性を高めるためには、以下の方法が挙げられます。
・タイヤの扁平率を上げる
・空気圧を正常にする
・パターンの細かいタイヤにする
他のマイナス面など考えなければ、扁平率(タイヤの厚み)の高い柔らかなタイヤにすることが、静粛性を高めるのに一番手っ取り早い方法と言えます。しかしそうした場合、車の見た目や燃費は悪くなります。またタイヤの空気圧を上げれば地面との設置面積も減り、転がり抵抗を減らせますから、燃費は良くなるかもしれません。しかし、雨の日のウェット性能も落ちますし、路面の段差から影響を受けてしまい、乗り心地が悪くなってしまいます。パターンが細かいタイヤは静粛性が高いとされ、逆に、ゴツゴツしたタイヤやトレッド溝が少ないスポーツタイプのタイヤなどの場合は衝撃を吸収しにくいため静粛性も悪いとされています。つまり、タイヤの選び方やメンテナンスの仕方は、車の静粛性や乗り心地に大きな影響を及ぼすので、静粛性を高める上で、タイヤ選びはとても重要ということがわかります。その他、スポーツタイヤよりもコンフォートタイヤの方が静粛性も乗り心地も良いとされています。より良い静粛性や乗り心地を求めるのなら、プレミアムタイヤを選ぶことがおすすめと言えます。
遮音材・静音テープ・遮音シートで静粛性を良くする
最近のタイヤは、静粛性や乗り心地が良いことを売りにした商品が多く発売されています。そういった視点で見るとタイヤ選びはしやすいのかもしれませんが、どうしても扁平率の低いタイヤがよい場合などは、タイヤ以外にも以下のような方法で静粛性を補うことができます。
・タイヤを外し、タイヤハウスに遮音材を塗る
・車体の隙間に静音テープを貼る
・床やトランクなどに遮音シートを使用する
どの方法も手軽できる方法ですし、カーショップなどで安価に購入できますから試してみてもいいかもしれません。車の静粛性を良くするためにできることとして、タイヤを換えることや遮音材などを活用することをご紹介いたしました。しかし、車の静粛性を良くする方法は多岐に渡り、それぞれの車の状況によっても、静粛性を高めるための効果的な場所や、その方法が違ってくると思います。静粛性を良くして快適な運転環境を作るためにも、自動車整備工場やディーラーなど、各種専門家に静粛性を良くするための相談をしてみましょう。その上で、効果の高いと思われるものから、または、気軽にできるものから対策することをおすすめします。