パーツ取付・交換
更新日:2020.09.28 / 掲載日:2020.09.28
タイヤの寿命年数はどのくらい?走行距離や製造年数からチェック
タイヤの寿命は、保管方法や運転の仕方で変わってきます。「愛車のタイヤの寿命はどのくらいなんだろう?」と思っている方も多いでしょう。
そこで今回は、タイヤの交換時期の目安や製造年数で寿命を判断する方法を解説します。また、タイヤを保管する際に気をつけるべきポイントもご紹介します。
一般的にタイヤは、使用開始後3~5 年で交換することが推奨されています。ゴム製品は時間とともに劣化していきますので、永続的に使えるわけではありません。交換時期が近づいてきたら、早めに交換を検討しましょう。
タイヤの交換時期については特に明確な基準は定められていませんが、運転の仕方や使用状況、保管状況などでタイヤが寿命を迎える時期が早まる可能性があります。
路面が悪い道路や砂利道を走ったり、急発進や急ブレーキを繰り返したりすると、タイヤが傷み、劣化が早くなります。
また駐車場に屋根がなく、直接雨が当たる場合も、タイヤの寿命が 縮まることがあります。
タイヤの寿命を知るためには、製造年数を知る必要があります。以下で、製造年数の具体的な調べ方をご紹介します。
タイヤの年数は製造年数で判断できる
タイヤの側面をよく見ると、例えば2807のように4桁の数字が書かれています。最初の2桁が週で、最後の2桁が西暦を表しています。例の場合は、2007年の28週(7月頃)に製造されたタイヤということです。
愛車のタイヤの製造年が気になる場合は、この調べ方ですぐにわかるので、一度確認しておくといいでしょう。
タイヤ製造年数を無視して乗り続けていると、本来タイヤが持つ性能が発揮されなくなっていきます。劣化したタイヤが原因で、事故が発生するおそれもあります。事故防止のためにも、タイヤの寿命と交換時期を把握しておきましょう。
タイヤの使用年数を長くする保管方法
少しでもタイヤを長く使うためには、保管方法にも気をつけてください。保管方法によっては、タイヤは長持ちします。ここでは、工夫したいポイントを3つご紹介します。
タイヤは日の当たらない場所で保管する
タイヤを交換したら、外したタイヤを保管することになりますが、保管方法によってタイヤの劣化具合が大きく変わってきます。保管場所はなるべく日が当たらず、雨に濡れない場所が理想です。屋根がある場所や、倉庫を使って保管するのがおすすめです。
また、タイヤを長い間日の当たる場所に置いておくと、劣化の進行が早くなり、ひび割れが発生する可能性があります。ひび割れがひどくなると使用できなくなってしまうので、そういった意味でもタイヤの保管場所には注意しましょう。
空気圧は半分程度にする
タイヤは温めると熱膨張で空気圧が上昇し、冷えると下がります。そのため保管する際は、空気圧を半分程度にしておきます。これによって、保管場所の周辺環境によって空気圧が変化しても、タイヤに余計な負担をかけることがありません。
タイヤは定期的に配置を変更する
保管する際は、タイヤの配置にも気を配りたいところです。4つのタイヤを縦置きにした場合、タイヤとホイールの重量が加わり、接地面が一部変形します。これをフラットスポットと呼びますが、回避するには定期的に接地面を変える必要があります。
おすすめの積み方は、1つのタイヤを床に置いて、そこにタイヤを積み上げる方法です。ただし、平積みだと下にあるタイヤに負担がかかってしまうため、定期的に配置を変える必要があります。長く使うために、タイヤの置き方にも注意を払うようにしましょう。
スタッドレスタイヤの寿命年数はどれぐらい?
一般的なスタッドレスタイヤの寿命年数は、3~5シーズンといわれています。ただし、車の使用状況やタイヤの種類によっても寿命は変わります。寿命を知るには使用年数を基準にするのが一般的ですが、タイヤの溝の状態で判断するケースもあります。
スタッドレスタイヤには、一般的なスリップサインのほかにプラットフォームという目印もあります。プラットフォームは、溝が50%以下になったときに現れます。これが現れたら、交換のサインです。
溝がまだ残っていても、スタッドレスタイヤの性能が発揮されず、冬場は特に滑りやすくなります。プラットフォームが現れたら、スリップサインが出ていなくても早めに交換するようにしましょう。
まとめ
今回は、タイヤの寿命年数や交換時期、保管方法について解説しました。
ポイントをまとめると、以下のようになります。
・タイヤの交換時期は、製造年数で判断できる
・タイヤの保管方法を工夫することで、寿命を長くできる
・スタッドレスタイヤの交換のサインは、溝のプラットフォームで判断できる
タイヤは正しい知識を持って扱うことで、長く使うことができます。保管方法を工夫するだけでも、寿命は変わります。ここで紹介したことを実践して、タイヤの寿命を長くしてください。