パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01

冬タイヤの取扱メーカー、各メーカーの特徴について

冬タイヤは、積雪のある地域や冬のアウトドアスポーツへの交通手段としてウィンターシーズンのドライブには欠かせない必需品とも言えるタイヤです。冬の時期、雪の時期になると、取付、取り外しが面倒なチェーンの装着よりも、より安全性を重視して、冬タイヤを装着する方も多いと思います。しかしながら冬タイヤにはいろいろなメーカーがあり、それぞれのタイヤにも特徴があります。そこで今回は、冬タイヤの取扱メーカー、各メーカーの特徴について解説します。

冬タイヤとは?

冬タイヤとは?

「冬タイヤ」とはその名の通り冬専用タイヤのことです。「スノータイヤ」とも呼ばれます。かつては金属製のスパイクピンをタイヤのトレッド面に配し、主に凍結路の走破性を高めた「スパイクタイヤ」というものがありましたが、道路を走行することで削られたアスファルトが粉塵化し、公害問題となったことで規制されました。現在ではスタッド(鋲(びょう))を持たない「スタッドレス」タイヤが主流となっており、冬タイヤ=スタッドレスタイヤとして定着しています。スタッドレスタイヤはタイヤのトレッド面に低温でも硬化しにくい特殊なゴムを使用し、深い溝と柔軟性のあるブロック部分にサイプと呼ばれる細かな溝が刻まれ、積雪や凍結路でのグリップ性を高める特徴があります。

冬タイヤを取り扱うメーカーは?

一般的なタイヤメーカーは押し並べて冬タイヤを製造・販売しています。各タイヤメーカーの特徴を説明します。

ブリヂストン

1931年(昭和6年)に福岡県久留米市にて設立、日本が世界に誇る世界最大級のタイヤメーカーです。世界最大シェアのタイヤメーカーであり(2015年時点)、国産初の乗用車用ラジアルタイヤの開発に成功、F1へのタイヤ供給など数々の実績を誇ります。二輪・四輪用タイヤをはじめ、航空機用タイヤ、乗用車用ホイール、自転車、スポーツ用品などさまざまな暮らしを支える製品を生産しています。代表的な冬タイヤは国内装着率No.1を誇る「BLIZZAK」シリーズが有名です。ハイブリッドカー用、ランフラットタイプなど幅広いランナップが用意されています。

ヨコハマタイヤ

1917年(大正6年)に古川電工、アメリカのBFグッドリッチの合併により、現在の横浜ゴムの前身となる横浜護謨製造株式会社を設立され、ヨコハマタイヤはブランドネームです。日本国内では最も古い歴史のある老舗ブランドであり、二輪・四輪用タイヤをはじめ、工業用品、スポーツ用品、メディカル製品等、さまざまな製品を世に送り出してきました。冬タイヤは「iceGUARD(アイスガード)」ブランドで展開しており、乗用車用・4×4/SUV用・バス/トラック用など幅広いラインナップが用意されています。

トーヨータイヤ

1945年(昭和20年)に前身となる東洋紡績が平野護謨製造所との合併により、現在の東洋ゴム工業が設立。「昨日より今日はより良くより安く 需要者の為に各自の職場で最善を」を社是に、タイヤ事業をはじめ、免震ゴム、免震建築ゴムなどさまざまな分野にも事業を展開しています。代表的な冬タイヤは「OBSERVE」等、用途や対応車種に応じていくつかのブランドを展開しており、クルミを配合した特殊ゴムが特徴です。

参考:https://www.toyo-rubber.co.jp/

ダンロップ

1889年、イギリス発祥のタイヤブランドであり、現在は日本の住友ゴム株式会社がブランドを保有しています。現在のタイヤの構造の元となる空気入りタイヤを世界で初めて開発したメーカーとして知られています。2005年には「100%石油外天然資源タイヤ」を開発・発売するなど、積極的な環境問題やエコへの取り組みが国内外で評価されます。代表的な冬タイヤはコンパウンドに拘りロングライフを特徴とする「WINTER MAXX」等がラインナップされています。

ミシュラン

会社の起源は1832年と古く、フランスで設立された歴史あるタイヤブランドであり、1889年に現在のミシュランへ社名が改められました。世界初のラジアルタイヤの製品化(ミシュランX)の実績を持ちます。現在はブリジストンに次いで世界第2位のシェアを誇ります(2015年時点)。タイヤ販売に限らず、旅行ガイドブックの制作やデジタルサービス等を数多く手掛け、マスコットキャラクター「ビバンダム」で知られるマルチ企業です。代表的な冬タイヤは北海道士別市で開発されるブレーキ性能に拘った「MICHELIN X-ICE」等がラインナップされています。

参考:https://www.michelin.co.jp/

グッドイヤー

社名の由来は生ゴムの原料材を加工する際の加硫法を発明した発明家チャールズ・グッドイヤー氏に因んでいます。1898年アメリカのオハイオ州で設立され、ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーが正式名称です。F1へのタイヤサプライヤーとして最多勝利を収めるなどモータースポーツでの知名度も高いメーカーです。現在はブリジストン、ミシュランに次いで世界第3位のシェアを誇ります(2015年時点)。発売される冬タイヤは経済性に優れドライ&ウェット性能を高めた「ICE NAVI」シリーズがラインナップされています。

これらの他にも冬タイヤを製造するタイヤメーカーは世界中にあり、それぞれの地域性や取り組みから独自の“カラー”があります。価格も重要な要因ですが、グリップ性能、燃費性能、乗り心地など、自分の車、用途や目的にあった製品を選ぶことが重要です。ぜひ、専門店などプロの方へ相談し最適なタイヤ選びをしてはいかがでしょうか。

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ