パーツ取付・交換
更新日：2021.01.01 / 掲載日：2021.01.01
リアウィングの種類と効果について
車の走行性能（特に高速走行時）を向上させるためには、リアウイングの装着は有効な方法のひとつです。ところが、リアウイングにはいくつか種類があり、それぞれの特徴や効果がわかりにくいという話をよく聞きます。そこで今回はリアウイングの種類と装着した場合の効果について解説します。
リアウイングにはどういう種類（形・大きさ）がある？
リアウイングには、以下のような種類があります。
リアウイング
普通にリアウイングという場合は、車体最後部のトランクに装着するごく一般的な小振りなエアロパーツのことを指します。エアロパーツとしては非常に人気があり、一般道でも装着している車を数多く見ることができるタイプです。スポーツ系の車種では、純正オプションとして用意されていることもあります。
3DGTウイング
一般的なリアウイングより大きく、ステーによって高い位置に吊り上げられています。3DGTウイングはウイングの中央部分が盛り上がっている形状になっていて、中央部分により多くの気流を取り入れる仕組みになっています。
ストレートGTウイング
3DGTウイングとは異なり、真ん中部分が盛り上がっていないGTウイングは、ストレートGTウイングと呼ばれています。
リアウイングは、大きく分類すると上記の三つのタイプに分かれますが、二枚羽や二段になったタイプのものや、材質の異なるもの、大きさの違うもの、取付ける高さの異なるものなど、細分化していけばもっと多くの種類に分けることができます。
リアウイングの種類による特徴・得られる効果
リアウイングの種類によって以下のような特徴・得られる効果があります。
リアウイングの特徴と得られる効果
ウイング部分が比較的小さく、高さも低いため得られるダウンフォースは、あまり大きくありません。比較的大きめの純正リアウイングが用意されている一部のスポーツ系の車種以外は、ドレスアップパーツとしての比重が大きいようです。
3DGTウイングの特徴と得られる効果
GTウイングは、もともとレース用の車に使われていたウイングを市販車用に製品化したものです。そのため高速走行時には、強いダウンフォースを得ることができます。3DタイプのGTウイングは、真ん中が盛り上がっている構造をしているため、キャビンの影響でウイングの中央部に気流があまり入ってこないという欠点を補っています。
ストレートGTウイングの特徴と得られる効果
3DGTウイングとは異なり、中央部の盛り上がっていないGTウイングです。そのため中央部のダウンフォースは弱めですが、効率よく気流をウイングに呼び込むことができれば、3DGTウイングよりも強いダウンフォースを得ることができるなど、潜在的機能としては高いものを持っています。
ダウンフォースなど高い効果を得ようとして、リアウイングを大きくしたり、位置を高くしたりすると法令違反になる可能性もあります。リアウイングを取付ける際には、専門家の意見をよく聞いて法令違反にならないように注意することが大切です。
