パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01
失敗しないスペアタイヤの選び方

車で走行する際に、ハプニングが無ければよいのですが、自転車同様ハプニングはつきものです。タイヤにおいても、走行中にバーストなどをすることもあります。その時に必要なものがスペアタイヤです。ではどんなスペアタイヤを選べばよいのでしょうか?
予備で持っておきたいスペアタイヤ

平成27年度のJAFの救援依頼の統計によると、タイヤのパンクやバースト、空気圧が不足することによるJAFへの救援要請が、約35万件あったようです。このように車のトラブルの中でもタイヤのトラブルは多く発生していることがわかります。そのため、万一に備えスペアタイヤの準備が重要になると言えます。スペアタイヤと工具さえあれば、自分でタイヤ交換ができます。最近では、車両の軽量化や環境に配慮して、スペアタイヤを掲載しない、若しくはオプション扱いというケースもあります。スペアタイヤを持たない場合、緊急用にタイヤ補修剤を使用することになります。
スペアタイヤの選び方のコツ
スペアタイヤは大きく2つに分類されます。その車に元々標準装備されていたタイヤと同じサイズのタイヤを選ぶか、応急用のタイヤとして使用するテンパータイヤがあります。標準タイヤと同じサイズのスペアタイヤを選ぶ場合は、できるだけ同じ銘柄で同じサイズのスペアタイヤを選びましょう。当然、車種によってタイヤのスペックは異なりますので、車に付属している取扱説明書を確認してください。テンパータイヤには走行距離が概ね100km、最高速度も80km/hという制限が付きます。ほとんどが車のトランクや車体下に装備されているのですが、スペースの問題もあり、タイヤ幅が細く接地面積も小さく、空気圧も2倍以上あります。グリップ能力も低いので、テンパータイヤはあくまでも一時的な応急処置としてご使用ください。そして、装着しているタイヤ同様、常に空気圧のチェックは怠らないようにしましょう。緊急時にコンディションがよくないと装着してもすぐにトラブルに繋がる可能性があります。
車種によって異なるスペアタイヤの種類
車種によってはスペアタイヤを使い分けることもあります。BMWやメルセデスベンツにおいては、ランフラットタイヤを多くの車種で採用しています。日本で思うように普及していない原因としては、ハイコストで重く、乗り心地や選択の幅が少ないなどが主な理由ですが、タイヤの今後の進化によっては普及の可能性はあります。テンパータイヤは、タイヤ交換後に修理工場やガソリンスタンドに向かうために走行するためのタイヤで、文字通りテンポラリータイヤと呼ばれています。しかし、4WDやFF駆動の車の中には、テンパータイヤを装着する位置を指定している場合があるので、交換の際には注意が必要です。