パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01

車のマフラーには音量規制はあるのか

車のマフラーには厳しい騒音値規制が設けられており、実は年々厳しくなっています。これは日本が今、国内の基準をより厳しい国際基準に合わせようとしているためです。そこで今回は、最新のマフラー騒音値規制について見ていきましょう。

マフラーの騒音音量には規制があるのか、あるのであればどれくらいなのか

マフラーの騒音音量には規制があるのか、あるのであればどれくらいなのか

マフラーの騒音規制に関しては、最近改正された法令が平成28年4月20日に施行され、平成28年10月1日以降に生産される新型車への適用が始まりました。それによると乗用車の場合、市街地加速走行騒音の当面の規制値(フェーズ1)は72dB以下となっており、平成32年9月1日以降(フェーズ2)は70dB以下へと強化されることになっています。また、使用過程車に対する近接排気騒音規制は、これまで車両の種別毎に一律の規制値を設けて規制する絶対値規制がとられていましたが、平成28年10月1日以降に型式指定を受けた新型車に関しては、車両の型式毎に新車時に測定された値と同等の近接排気騒音値を求める相対値規制に移行することになっています。つまり、新車時より近接排気騒音値が上がってはいけないということです。

車検では騒音は測定されるのか?その測定方法とは

車検では、通常は近接排気騒音値のみ測定します。検査の方法・流れは以下の通りです。

1.車両、マフラーを十分に暖機させる

2.車を停車させてギアをニュートラルに入れる

3.エンジンを最高出力回転数の75%に数秒間保持する

4.その後アクセルを離し、急減速したときの最大音量値を測定

音量を測定するためのマフラーからのマイクの位置、角度などもきちんと決められています。

マフラーの騒音が気になる場合、どのように対処すればよいのか?

マフラーからの音が気になる場合、最も簡単な対処法はインナーサイレンサーをマフラーの出口付近に取付けることです。これである程度の改善はできますが、排気の抜けが悪くなることと見た目が悪くなるという欠点があります。次に簡単なのが、中間サイレンサーを追加することです。マフラーを途中で切断して、サイレンサーを入れて溶接するという作業になりますのでそれなりにコストと手間がかかってしまいます。確実に効果が得られるのは、最もコストはかかりますが、マフラーをすべて交換することです。どの方法を採用するにしても、きちんとした効果を得るために、専門家と相談しながら実行することをおすすめします。平成28年10月1日以降に型式指定を受ける新型車に関しては、騒音規制がかなり厳しくなりましたが、それ以前から継続使用(使用過程車)している車に関しては、しばらくはそれまでの法令が適用されるので慌てる必要はありません。ただし、マフラーからの音量は周囲の人に迷惑がかからないように留意し、気になる場合は早めに対処するように心がけましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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