パーツ取付・交換
更新日:2025.11.27 / 掲載日:2021.01.01
カーオーディオスピーカーおすすめ6選 交換の手順・業者費用も解説

音にこだわりのある人や音楽を聴くのが好きな人は、車の中でも「もっと良い音で聴きたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。
じつは車の場合、純正スピーカーから市販のスピーカーに交換するだけで、音質は劇的に変わります。
この記事では、カーオーディオスピーカーの選び方から、おすすめ機種の紹介、交換方法、そしてプロに交換を依頼したときの費用相場まで解説します。
1. カーオーディオスピーカー選びの基本知識
(1) 純正スピーカーと市販スピーカーの違い
カーオーディオスピーカーを選ぶ前に、そもそも純正スピーカーと市販スピーカーの何が違うのかおさえておきましょう。
一般的に、純正スピーカーは車両の軽量化やコスト削減を優先して設計されており、市販スピーカーは音質向上のために構造や材質にこだわって作られています。
とくに大きく異なるのは、以下の3点です。
1. 振動板(コーン)
電気信号を空気の振動(音)に変える部品で、音質に関係する。純正は安価なペーパーや樹脂製が多いのに対し、市販品は高品質な素材を使用している
2. フレーム
スピーカー本体を支える部品で、音の安定性や本体の耐久性に関係する。純正は樹脂や薄いプレス鋼板が多いのに対し、市販品は強度の高い素材・構造を採用している
3. マグネット
振動板を動かすための部品で、音の迫力や音圧感に関係する。純正は小型で磁力が弱いのに対し、市販品は磁力が強く、振動板をしっかり動かすことでキレのある音が実現できる
これらの違いにより、市販スピーカーに交換するだけで音が細部まで聴こえ、低音は迫力があり、高音はよりクリアに聴こえるようになります。
(2) スピーカーの種類と特徴
カーオーディオのスピーカーは、コアキシャルスピーカーとセパレートスピーカーに大きく分けられます。
① コアキシャルスピーカー
コアキシャルスピーカーは、ツィーター(高音域を出すスピーカー)とウーファー(中低音域を出すスピーカー)が一体となったスピーカーです。純正スピーカーと同形状で交換が簡単、音のまとまりが良いという特徴があります。比較的価格も安いため、手軽に音質アップを実現したい人に最適なスピーカーです。
② セパレートスピーカー
セパレートスピーカーは、ツィーターとウーファーが別々になった構造のスピーカーです。ツィーターをダッシュボードやAピラー付近など耳に近い位置に設置できるため、高音がきれいに聞こえるようになり、中低音とのメリハリが効いた音楽が楽しめます。ボーカルが目の前で歌っているような臨場感を味わえるのが特徴です。
③ その他
・サブウーファー(ウーファー)
サブウーファー(ウーファー)スピーカーは、重低音域を再生する専用スピーカーです。一般的なスピーカーでは出せない低音域を補い、音に厚みと重厚感を与えます。アンプ内蔵型と非内蔵型があり、トランクやシート下に設置できるタイプもあります。
・センタースピーカー
センタースピーカーは、ダッシュボード中央に設置するタイプのスピーカーです。特にDVDを観るときにサブウーファーと合わせることで、映画館で映画を観るときのような臨場感が楽しめます。
・サテライトスピーカー
ミニバンなど広い車内空間では、リアスピーカーからの音が遠く感じられることがあります。サテライトスピーカーは天井に取り付けることで、音の響きが変わり、より立体的なサウンドステージを作り出します。後部座席の乗員にも良質な音楽体験を提供できる点が魅力です。
・リアスピーカー
リアドア内に取り付けるスピーカーで、後部座席の乗員にも高音質な音楽を届けられ、より高い臨場感を味わえるメリットがあります。ただし、ドライバー中心でハイクオリティな音楽を楽しみたいだけであれば、コアキシャルあるいはセパレートとサブウーファーのセットで十分満足できるため、リアスピーカーの優先度はそこまで高くありません。
2. カーオーディオスピーカーの選び方 確認したいポイント5つ
カースピーカーを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえることで、最適なスピーカーを見つけることができます。とくに押さえておきたいのは次の5点です。
1. 口径サイズ
2. ハイレゾ対応
3. 再生周波数帯域
4. 音質と好み
5. 取り付けのしやすさ
順に解説します。
(1) 口径サイズ
最も重要なのは、純正スピーカーと同じ口径サイズのものを選ぶことです。口径サイズが異なると取り付けができないため、購入前に純正スピーカーの口径サイズを必ず確認しましょう。
また同じ口径サイズでも、スピーカーの厚みや取付ネジ位置が車種によって異なる場合があります。購入前にメーカーの「車種適合表」で互換性を確認することをおすすめします。
(2) ハイレゾ対応
音質にこだわるなら、ハイレゾ対応のカースピーカーを選ぶことも重要です。ハイレゾとは、CDの約6.5倍の情報量を持つ高解像度音源のことで、対応しているスピーカーにすれば、より原音に近い自然な音質を楽しめます。
(3) 再生周波数帯域
スピーカーの性能を示す重要な指標として「再生周波数帯域」があります。(表記:◯◯Hz~◯◯kHz kHz=1,000Hz)
再生周波数帯域は、その下限値が小さいほど低音の再生能力が高く、上限値が大きいほど高音の再生能力が高いことを意味します。
ただし、再生周波数帯域が広いものは基本的にハイエンドモデルとなり、価格も高めです。そのため、自分の聞きたい音域(低音域 or 中音域 or 高音域)の周波数範囲をカバーしているかで選ぶのもひとつです。
| 音域 | 周波数範囲 | 代表的な楽器/音源 |
|---|---|---|
| 低音域 | 20Hz程度~100Hz程度 | バスドラム、ベース |
| 中音域 | 600Hz程度~2kHz程度 | ボーカル、ギター |
| 高音域 | 4kHz程度以上 | シンバル、ハイハット |
(4) 音質と好み
スピーカーは高価格帯になるほど音質も上がりますが、その音質が必ずしも自分の好みに合うとは限りません。とくに初めて交換する場合は、まずは1~3万円程度のモデルを導入し、好みがより明確になってきたら高価格帯へステップアップするほうが失敗しにくいかもしれません。
(5) 取り付けのしやすさ
DIYで交換する予定なら、取り付けの難易度も考慮しましょう。コアキシャルタイプは比較的簡単に取り付けられますが、セパレートタイプはツィーターの設置場所や配線の取り回しなど、やや複雑な作業が必要になります。
3. カーオーディオスピーカーおすすめ6選
(1) コアキシャルスピーカー
① パイオニア カロッツェリア TS-F1740II

パイオニア カロッツェリアのコアキシャル2ウェイスピーカーです。ハイレゾ音源に対応し、独自の「OPEN & SMOOTH™」コンセプトにより、コアキシャルスピーカーでありながらセパレートスピーカーに迫る音質と前方定位感を実現しています。
口径サイズはこちらの17cmのほかに、16cm(TS-F1640II)と10cm(TS-F1040II)がラインナップされています。
| 口径サイズ | 17cm |
|---|---|
| ハイレゾ対応 | 対応 |
| 再生周波数帯域 | 30Hz~58kHz |
| 価格 | オープン価格(市場価格:約7,000~8,000円) |
| 公式サイトURL | https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/speaker/custom_fit_sp/ts-f1740-2_ts-f1640-2_ts-f1040-2/ |
② ケンウッド KFC-RS175

ケンウッドの17cmコアキシャルスピーカーは、ハイレゾ音源に対応した高音質モデルです。特徴は高音の再生帯域を広げる2段階Rツィーター(振動板形状を2段階の曲面で構成)。さらに特許取得のウェーブ形状ディフューザーにより、音の広がり感を高めています。
口径サイズは、ほかに10cm(KFC-RS105)、12cm(KFC-RS125)、16cm(KFC-RS165)があります。
| 口径サイズ | 17cm |
|---|---|
| ハイレゾ対応 | 対応 |
| 再生周波数帯域 | 37Hz~41kHz(-10dB) |
| 価格 | オープン価格(公式オンラインストア:9,500円税込) |
| 公式サイトURL | https://www.kenwood.com/jp/car/speakers_amplifiers/custom-fit-speakers/products/kfc-rs175/ |
③ キッカー CSC674

キッカーのCSC674は、純正スピーカーからのアップグレードに最適な2ウェイコアキシャルスピーカーです。薄型設計の特徴的なスチール製フレームと内装に干渉しないゼロツィーター構造により、多くの車種に取り付けできます。
口径サイズが豊富なのも魅力で、こちらの16.5cmのほか、8.9cm(CSC354)、10cm(CSC44)、10×16cm(CSC464)、13cm(CSC54)、16cm(CSC654)、16×23cm(CSC6934)が用意されています。
| 口径サイズ | 16.5cm |
|---|---|
| ハイレゾ対応 | 非対応 |
| 再生周波数帯域 | 40Hz~20kHz |
| 価格 | 22,000円(税込) |
| 公式サイトURL | https://kicker-jpn.com/car-audio-products/mids-tweets/cs-coaxials-tweeters/ |
(2) セパレートスピーカー
① ケンウッド KFC-XS175S

ケンウッドのXSシリーズのフラッグシップモデルとなる3wayセパレートスピーカーです。中央にスーパーツィーター、その外周に新設計のツィーターを配置した構造により、広い周波数帯域と自然な音場感を実現しています。
口径サイズはこちらの17cmと、16cm(KFC-XS165S)があります。
| 口径サイズ | 17cm |
|---|---|
| ハイレゾ対応 | 対応 |
| 再生周波数帯域 | 34Hz~56kHz(-10dB) |
| 価格 | オープン価格(公式オンラインストア:39,700円税込) |
| 公式サイトURL | https://www.kenwood.com/jp/car/speakers_amplifiers/custom-fit-speakers/products/kfc-xs175s/ |
② パイオニア カロッツェリア TS-F1740SII

パイオニア・カロッツェリアのセパレート2ウェイスピーカーです。「OPEN & SMOOTH™」コンセプトにより、ツィーターから中域までの再生を可能にし、車での中域の減衰や乱れを解消。ボイスボビンと振動板との伝播ロスを減らすために「頂点駆動方式」を採用、振動板の素材やボイスコイルの位置・巻数を変更するなど、細部の見直しで、よりクリアかつ力強いサウンドを届けてくれます。
TS-F1740SIIの口径サイズは17cm。ほかに、16cm(TS-F1640SII)と10cm(TS-F1040SII)があります。
| 口径サイズ | 17cm |
|---|---|
| ハイレゾ対応 | 対応 |
| 再生周波数帯域 | 30Hz~58kHz |
| 価格 | オープン価格(市場価格:約13,000~15,000円) |
| 公式サイトURL | https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/speaker/custom_fit_sp/ts-f1740s-2_ts-f1640s-2_ts-f1040s-2/ |
③ アルパイン X-171S

アルパインのXシリーズから登場した17cmセパレート2ウェイスピーカーです。カーボンファイバーとパルプの2層構造振動板により、軽量でありながら高剛性を実現し、力強くも繊細な音の再現を可能にしています。
口径サイズは17cm以外に、18cm(X-181S)、7×10インチ(18×25cm・X-711S)の2つが展開されています。
| 口径サイズ | 17cm |
|---|---|
| ハイレゾ対応 | 対応 |
| 再生周波数帯域 | 23Hz~67kHz |
| 価格 | 40,700円(税込) |
| 公式サイトURL | https://www.alpine.co.jp/products/speaker/X-171S |
4. カーオーディオスピーカーの交換方法

カーオーディオスピーカーをDIYで交換する基本手順は以下のとおりです。
(1) 必要な道具をそろえる
まずは以下の道具を用意しましょう。
・プラスドライバー(サイズ違いを2〜3種類)
・ラチェット
・ソケット(8mmまたは10mm)
・内張り剥がし(プラスチック製がおすすめ)
・電動ドリル(リベットを外すときに必要 3〜5mmの数種類の刃が必要)
・掃除機 or マグネットツール(リベットをドリルで削る際に出る鉄粉を回収)
・電工ペンチ+ギボシ端子セット(スピーカーの配線を加工するときに必要)
ほかにも、コードをまとめる養生テープや、ネジや小物を失くさないようにトレイも用意しておくと、スムーズに進められるでしょう。
(2) 車のバッテリーのマイナス端子を外す
まずは作業中の思わぬショートを防ぐため、車のバッテリーのマイナス端子を外します。適切なレンチやスパナを使い、ターミナルを傷つけないよう注意しましょう。また、取り外したマイナス端子が金属部分に触れないよう、軍手やビニールなどで絶縁しておくと安全です。
なお、端子を外すとカーナビやオーディオの設定が初期化される場合があるので、必要に応じて事前に設定をメモしておきましょう。
(3) 内装パネルを取り外す
スピーカーを取り外す前に、まず内装パネルを外しましょう。
取り外し方法は車種によって異なりますが、一般的にはプラスネジや8〜10mmのボルト、クリップなどで固定されています。
ドアと内装パネルの隙間が狭いときは、内張り剥がしを使用すると、樹脂部品を傷つけずにスムーズに取り外せます。
(4) 純正スピーカーを取り外す
内張り剥がしを使って内装パネルを外したら、固定ネジなどを外し純正スピーカーをドアから取り外します。
スピーカーがプラスネジで固定されている場合は、サイズの合うドライバーを使用し、ネジ頭がつぶれないように気をつけながら外します。
リベット(特殊な留め具)で固定されている場合は、リベットの穴の部分に電動ドリル(3〜5mm程度の刃)を押し当ててもんでいきましょう。

プラスネジやリベットをすべて外し終わったら、純正スピーカーを取り出し、裏面に接続されている配線カプラーを取り外します。
(5) 配線の加工作業を行う
コアキシャルスピーカーの場合は、純正スピーカーに接続されていた配線を電工ペンチとギボシ端子を使って加工し、市販スピーカーに接続できるようにします。
セパレートスピーカーの場合は、パッシブクロスオーバーネットワーク(音楽信号を音域ごとに分け、ツィーターとウーファーにそれぞれ伝える装置)を端子に接続し、パッシブクロスオーバーネットワークとツィーター・ウーファーをそれぞれ配線で接続します。接続が終わったらパッシブクロスオーバーネットワークをドア内部に両面テープで貼り付け、固定します。
なお、ツィーターを取り付ける際は、ドアから室内へ配線を取り回す必要があるため、作業に不安がある人は専門業者へ依頼するのが安心です。
(6) 制振剤と吸音材を貼り付ける
新しいスピーカーを取り付ける前に、ウーファーを外した穴の奥側、ちょうどウーファーの真後ろに位置する部分に制振剤と吸音材を貼り付けます。
(7) 新しいスピーカーを取り付ける
配線の加工作業が終わったら、配線を挟まないように気をつけながら新しいスピーカーを取り付けます。ウーファーの方は、ブラケットやスピーカー本体を取り付けるときに、ネジを締めすぎないこと、1箇所を最初に強く締めるのではなく各箇所を少しずつ均等に締めることがポイントです。
取り付けが終わったら、スピーカーの周りに制振材や吸音材を貼り付けます。
(8) 音出し確認をする
新しいスピーカーを取り付けたら、必ず音出し確認をしましょう。
1. バッテリーにマイナス端子を接続する
2. エンジンをかけ、カーオーディオの電源を入れる
3. 音量を低めに設定してから徐々に上げる
4. 左右のバランス設定を調整して、両方のスピーカーから正しく音が出ているか確認する
音を出してみて、ガリガリやビリビリという異音や音切れ・音飛びなどが発生していたら、配線の緩みや接触不良が考えられます。特にスピーカー端子の接続部分を再確認してください。また、スピーカーの取り付け位置がずれていないかも確認しましょう。
(9) 内装を復元させる
音出し確認が完了したら、結束バンド等で余分な配線をまとめ、ドア側に固定します。内装パネルをはめ込むときも、配線を挟まないように十分に気をつけましょう。
5. カーオーディオスピーカーの交換をプロに依頼する場合の費用相場
カーオーディオスピーカーの交換をDIYで行うのが難しい場合は、プロに依頼するという選択肢があります。工賃の費用相場は以下のとおりです。
| 業者種類 | 交換工賃の費用相場 (スピーカー代は含まれない) |
|---|---|
| カーディーラー | 10,000~30,000円 |
| カー用品店 | 1,000~30,000円 |
| 整備工場 | 10,000円~30.000円 |
なお、店舗で購入したスピーカーを購入し、そのまま交換を依頼すると割引される場合があります。
一方、自分で通販などで購入したスピーカーの交換を依頼すると、割増料金がしばしば発生します。店舗によってはそもそも持ち込みの交換を受け付けておらず、店舗で販売されているスピーカーのみ対応としているところもあります。
また、セパレートスピーカーはツィーターの取り付けが必要になるため、コアキシャルスピーカーより高額になることが一般的です。配線の取り回し作業が伴うことから、車種によって作業難易度や時間が変わり、それに応じて費用も変動します。
スピーカーの交換はこのようにさまざまな要因で変わりますので、事前に問い合わせることをおすすめします。
6. カーオーディオスピーカーの交換をプロに任せたい場合はグーネットピットを活用ください
カーオーディオスピーカーをDIYで交換することに不安がある人は、専門業者に依頼するのが安心です。業者によっては、ドライバーの要望にぴったりなスピーカーを提案してくれることもあります。
これから専門業者を探すときは、ぜひ「グーネットピット」をご活用ください。全国の整備工場やカーショップの中から、レビュー評価を参考にしながら業者を探すことが可能です。