パーツ取付・交換
更新日:2021.04.08 / 掲載日:2020.09.28
タイヤがパンクしてしまった…パンク修理の方法とは
タイヤがパンクしてしまったとき、対処方法がわからず混乱してしまいませんか?
「どれくらいの時間で」「いくらかかるのか」など、パンク修理についてわからないことが多く、不安や疑問もたくさんあるでしょう。
そこで今回は、タイヤがパンクする原因や正しい修理方法、NG行為など、いざというときに役立つ情報を解説していきます。
タイヤのパンクを確認したら、まず「タイヤの状況」「パンクの度合い」を確認し、自走の可否を見極めましょう。小さな異物が刺さっている状態であれば、空気が抜けるまである程度時間がかかるので、短距離であれば自走できる可能性があります。
明らかに大きな穴や傷があり、タイヤがへこむほど空気が抜けている場合は、自走できません。パンクの発生場所によっては交通事故を招く恐れがあるので、速やかに安全な場所に移動して停車しましょう。
そもそもパンクが発生する原因とは
タイヤがパンクする原因は、主に5つあります。原因の特定だけでなく、今後の予防にも役立つので参考にしてみてください。
原因1:タイヤに刺さった異物……釘、鉄板やガラスの破片など
原因2:タイヤ側面の擦り傷……修理できないケースが多いので注意
原因3:ホイールリムの変形・劣化……物理的な衝撃以外に、腐食変形もある
原因4:不適正な空気圧……低下するとゴムの破損・変形、バーストにつながる
原因5:故意によるイタズラ……自然現象との区別が付きにくい
ランフラットタイヤはパンクに気付きにくいので注意
ランフラットタイヤは、ノーマルタイヤと比べてパンクに気付きにくいという短所があります。警告ランプが反応しない事例もあるので、タイヤメンテナンスは定期的に実施することをおすすめします。
タイヤのパンク修理の方法
タイヤのパンクを修理する主な方法は、「ガソリンスタンド」「カーショップ」「セルフ」の3つです。
ガソリンスタンドでの修理
パンク修理は、ガソリンスタンドでも受け付けています。料金もカーショップとさほど変わらないので、気軽に利用できます。
カーショップでの修理
カーショップにはプロの整備士が常駐しているので、安心してパンク修理を依頼できます。
セルフ修理
業者に依頼するだけでなく、パンクは自力でも修理できます。修理キットを持っていれば、迅速かつ簡単に修理できるのでおすすめです。
タイヤがパンクした際にやっていいこと、いけないこと
もし、タイヤのパンクに気付いたとしても、その際にやっていいこと・やってはいけないことがあります。パンクした焦りから、誤った行動を取らないように注意しましょう。
タイヤのパンクに気付いたときのNG行為
タイヤのパンクを確認したら、「継続的な走行」「異物の抜き取り」は避けましょう。 パンク状態では直進走行がままならず、ホイールへの負荷も大きいからです。
また、突き刺さっている異物は、むやみに抜き取らないようにしましょう。抜いた穴から空気が漏れ、突き刺さっている状態よりも早く空気が抜けてしまいます。修理時に穴の位置が特定しにくくなり、修理に余計な時間がかかってしまうこともあります。
タイヤのパンクに気付いたときの理想的な対処方法
タイヤのパンクを確認したら、安全な場所で速やかにスペアタイヤに交換しましょう。スペアタイヤを積んでいない場合は、修理キットで応急処置をします。
「スペアタイヤも修理キットもない」「修理キットではどうにもならない」という場合は、ロードサービスに連絡し、空気を入れましょう。空気を入れることで、ホイールへのダメージを緩和できます。
パンク修理と一口にいっても大きく分けて3つの方法があり、それぞれ修理にかかる時間や料金が違います。
「外面修理」で対応するケース
修理概要:タイヤの外側から修理材(プラグ)を使って穴をふさぐ
パンク要因:釘や針など、細く真っすぐな異物が刺さった
作業時間:約15~30分
修理代金の相場:約2,000~4,000円
「内面修理」で対応するケース
修理概要:タイヤの内側からシール状の専用パッチを使って穴をふさぐ
パンク要因:外面修理では対応できない穴(例:大きい穴、斜めの穴など)
作業時間:約30~60分
修理代金の相場:約3,500~7,000円
「焼き付け修理」で対応するケース
修理概要:特殊なゴム材と熱で穴を圧着する
パンク要因:内面修理では対応できない穴(例:裂けている穴など)
作業時間:約60分以上
修理相場:約3,500円以上
※焼き付け修理を実施している店舗は少なく、料金や時間にもばらつきがあります。
自分でパンク修理をする方法
自分でパンク修理する場合は、修理キットの利用がおすすめです。標準装備している車も多いですが、店頭でも販売しています。
パンク修理の手順
Step1:タイヤがつぶれるのを防ぐために、ジャッキアップする
Step2:パンク修理キットを準備する ※標準装備の純正パンク修理キットは、荷室のフロアパネル下に格納されていることが多い
Step3:異物が刺さっている場合は、取り除く
Step4:修理剤を注入する ※使い切りタイプの場合は、残さず入れること
Step5:コンプレッサーを使って、適正空気圧になるまで空気を入れる
Step6:空気の漏れがないことを確認し、試走して問題なければ完了
パンク修理時の注意点
パンク修理キットを使った修理は、あくまでも応急処置です。 早めに業者に修理を依頼するか、新しいタイヤに履き替えましょう。
まとめ
タイヤがパンクした際は、焦らず対応することが大切です。安全な場所までの移動や応急処置、ロードサービスへの連絡などを順序良く、冷静におこないましょう。
パンク修理キットがあれば自分でも簡単に修理できますが、パンクが完全に直るわけではありません。安全に走行するためにも、専門業者による修理やタイヤの履き替えを検討するようにしましょう。