カー!といえばグーネットピット

無料整備工場検索&予約アプリ

グーネットピットアプリ

車検・点検・メンテナンス
更新日:2025.07.17 / 掲載日:2025.07.17

バッテリー上がりは夏にも起こる!失敗しないジャンプスタートのやり方

ジャンプスタートイメージ

 うっかりヘッドライトや室内灯を点けたままにしたり、運転しない日が長く続いたりといった原因で、クルマがバッテリー上がりを起こしてしまった……という経験はないでしょうか。実はクルマに関するトラブルの中でもバッテリー上がりはとても多く、JAFのロードサービスが2024年のお盆期間に出動した理由を見てみると、「過放電バッテリー」が20,481件でダントツの1位に。バッテリー上がりは冬に多いと言われますが、夏場でも油断してはいけないトラブルなんです。

 こんな時のために覚えておきたいのが「ジャンプスタート」。行うには正常に動くクルマ(救援車)の用意が必要ですが、手順をキチンと覚えておけば動かなくなったクルマを一時的に復活させることができるんです。今回は、ジャンプスタートの手順を解説します。

参考:JAF ロードサービス救援データ(2024年度:シーズン別)

☟バッテリー上がりの対処法を動画でチェック!☟

「ジャンプスタート」って何をするの?

ジャンプスタートイメージ

 ジャンプスタートとはバッテリーが上がった車を外部から一時的に電力供給してエンジンを再始動することや手順を指します。他の車のバッテリーを利用して一時的に電力を供給し、エンジンを起動させる方法を「バッテリージャンピング」とも呼びます。

これがあればOK! ジャンプスタートに必要な道具

ブースターケーブル

 ジャンプスタートを行うためには「ブースターケーブル」が必要です。ブースターケーブルには様々な太さや長さがあり、使用する車のサイズやエンジンタイプに合った適切なものを選びましょう。ケーブルが細すぎると発熱・発火の危険があります。また、耐久性が高く断線しにくい品質のものを選ぶことが重要です。

ゴム手袋

 他にあると良いものとして、感電防止のための「ゴム製保護手袋」、火花から目を守る「安全メガネ」、そして何よりも大切なのは「車の取扱説明書」です。車の取扱説明書には、アースポイント(バッテリーのマイナス端子から車両の金属部分に電気を逃がすための接続場所)の場所などが記載されている場合があります。

作業に入る前に、要確認!

事前にチェック!
① 救援車と故障車を安全に停車し、エンジンを停止
② 両車のパーキングブレーキをかけ、ギアをパーキング(P)またはニュートラル(N)に入れる
③ ヘッドライトなどの電装品を全てオフにする
ブースターケーブルに断線やクリップの不具合がないか確認する

 ジャンプスタートの作業を行うには、事前の準備が必要。上記①~④の工程を着実に行いましょう。

ブースターケーブルを接続し、エンジンを始動する

 ジャンプスタートの最も重要な手順である、ブースターケーブルの接続を行います。

 まず、救援される車(バッテリーが上がった車)のバッテリーのプラス端子(+)に赤いケーブルのクリップを接続します。

 次に、救援する車(元気な車)のバッテリーのプラス端子(+)に、赤いケーブルのもう一方のクリップを接続します。

 続いて、救援する車のバッテリーのマイナス端子(-)に黒いケーブルのクリップを接続します。

 最後に、救援される車のエンジンルーム内の金属部分に、黒いケーブルのもう一方のクリップを接続します。

 クリップを接続する際は、バッテリー端子や車体の他の金属部分に触れてショートさせないように細心の注意を払ってください。濡れた手で作業するのも危険です。

 ケーブルの接続が完了したらエンジンの始動に移ります。

 まず、救援する車(元気な車)のエンジンをかけ、そのまま5分程度アイドリングさせて待機します。これにより、故障車のバッテリーに少し充電を行います。

 次に、救援される車(バッテリーが上がった車)のエンジンをかけます。エンジンがかかりにくい場合は数分待ってから再度試してみてください。ただし、無理に繰り返さず1回の始動でかからない場合は時間を置いてから再試行しましょう。

ブースターケーブルを取り外す

 エンジンが無事に始動したらブースターケーブルを外していきます。外す際は、接続時とは逆の順番で行うのが基本です。

 まず、救援された車(エンジンがかかった車)のエンジンルーム内の金属部分(アースポイント)に接続された黒いケーブルを外します。

 次に、救援した車(元気な車)のバッテリーのマイナス端子(-)に接続された黒いケーブルを外します。

 続いて、救援した車のバッテリーのプラス端子(+)に接続された赤いケーブルを外します。

 最後に、救援された車のバッテリーのプラス端子(+)に接続された赤いケーブルを外します。

 外す際も、クリップがバッテリー端子や車体の他の金属部分に触れてショートさせないように注意してください。

急なトラブルも、落ち着いて対応を

 バッテリー上がりが発生した時の、ジャンプスタートによる対処方法について解説しました。トラブルが起きると慌ててしまいがちですが、深呼吸をするなど気持ちを落ち着かせて、冷静に対応していきましょう。特にジャンプスタートは手順を間違えてしまうと故障の原因となってしまう危険性もあるので、ケーブルを繋ぐ順番をよく確認しながら作業を進めてください。

 ジャンプスタートは、あくまで応急処置です。ジャンプスタート後はできるだけ早くディーラーや整備工場などの専門業者でバッテリーの状態を点検してもらい、必要に応じて交換することをおすすめします。また、ジャンプスタートがうまくいかなかった場合は、JAFなどのロードサービスに連絡して点検してもらうのが安全です。

この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ