車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.02.23 / 掲載日:2018.02.23

【旧車趣味】TOYOTA ランドクルーザー その3

トヨタ車の中でも長い歴史を持つランドクルーザー。その進化の流れをひもとくと、国産オフローダーの進化を確認することができる。ここでは歴代ランドクルーザーの登場の経緯を確認してみたい。

40系以降からバリエーションを拡大代を重ねるごとに上級志向が強まった

 事実上の初代ランドクルーザーとなるBJ型は1951年に誕生。小型トラックのシャシーに直列6気筒OHV3.4LのB型ガソリンエンジンを搭載する。1954年に商標上の問題から「ランドクルーザー」に改名する。翌1955年にモデルチェンジされ、20系が登場した。当初はショートとミドルの2タイプのホイールベースで、B型のガソリンエンジンと、直列6気筒OHV3.9LのF型が選べた。そして1960年に40系が誕生。当初に設定されていたロングモデルは、1967年にFJ55として独立。このFJ55はのちにFJ56Vに改められ、1980年のモデルチェンジで60系のワゴンシリーズに発展する。
 一方の40系は1984年のモデルチェンジで70系にバトンタッチ。足回りは初期のリーフ&リジットから、1999年にフロントがコイルに変更されている。2004年に国内販売が終了されるが、2014年から2015年までの1年間限定で復活。この時のエンジンは4.0LのV6ガソリンのみ。
 ワゴン系は1989年に80系へモデルチェンジしてより大型化。装備も豪華になった。1998年には高い走破性と居住性を両立させたSUV志向の100系が登場。4.7LのV8エンジンが選択できた。2007年に現行モデルの200系が誕生。海外ではレクサスブランドでも販売され、高級SUVとして高い人気を誇る。

軍需から民生へ。記念すべき初代ランクル

トヨタBJ 1951-1955

警察予備隊への納入を目指して開発されたトヨタ・ジープBJは、実用性を優先させた無骨なデザイン。完成した試作車を富士山に持ち込み、6合目まで登ったという記録が残る。1954年にランドクルーザーに改名。

ランドクルーザー20系 1955-1960

海外輸出も開始。北米でも高い評価を得た
ホイールベースは2285mm、2430mm、2650mmの3タイプを用意。エンジンは直6OHVの3.4L、3.9Lのいずれもガソリンエンジンを選べた。輸出も好評で、1959年には4ドアのロングボディを持つワゴンFJ35Vを追加。

ランドクルーザー40系 1960-1984 FJ40

前年にFJ35Vが登場したため、形式は40系となった。6気筒OHV3.9 L のF型ガソリンエンジンを搭載したFJ40とホイールベースの長いFJ43、FJ45の3タイプのオープンボディ。ハードトップは1961年追加。

BJ40

1974年に直列4気筒OHV3.0Lディーゼルエンジンを搭載したBJ40、BJ43が追加。扱いやすく燃費のよいディーゼルエンジンは一般ユーザーにも評判がよく、クロカン4WD=ディーゼルというイメージが付いた。

名声を確立した偉大なるベストセラー 

BJ41

搭載エンジンを3.0のB型から3.2Lの2B型エンジンに変更。フロントまわりのデザインも変更となり、ヘッドライトの間隔が広げられている。ボディパネルの構造や厚みも変更となる。上級グレードが設定された。

ステーションワゴン系 乗用志向を強化した上級モデルへ進化

ランドクルーザー55、65 1967-1980

40系のロングボディが1967年に独立したシリーズとなりFJ55Vとして誕生。ホイールベースは2700mm。高い走破性と快適性は、現代のSUVの元祖といえる。エンジンは直6の3.9Lガソリン。75年からは4.2L。

ランドクルーザー60系 1980-1990

全幅1800mmを超える大型のボディを持つワゴンシリーズ。エンジンは4.2 L 直6ガソリンの2F型と3.4L直6ディーゼルの3B、4.0L直6ディーゼルの2Hの3タイプ。1987年にヘッドライトが丸2灯から角4灯に。

ヘビーデューティ系 40系の系譜に連なる伝統のオフローダー

ランドクルーザーシリーズ 1984-2004

40系を引き継ぐモデルとして1984年に登場。当初の搭載エンジンは4.0L直6ガソリンの3F、3.4L直4ディーゼルの3B、同ターボ付きの3B-Tの3タイプ。エンジン、ボディのバリエーションも多い。

2014年に1年限定で復活!

2004年に国内販売が終了した70系だが、2014年から1年間のみ限定で再販された。エンジンは4.0 L V6の1 GR-FE 型1 種類。現役時には国内販売がなかったピックアップもある。

ライトデューティ系 プラドシリーズに繋がるクロカン4WDモデル

ランドクルーザープラドシリーズ 1990-1996

70系のワゴンから派生したプラドは快適性を重視したSUVシリーズ。初代プラドは70系をベースにフロントまわりのデザインを変更。エンジンは2.4直4ガソリンと2.8L直4ディーゼル。後にディーゼルターボも追加。

現行プラド150系はオン/オフ問わない実力モデル

1996年に90系プラドへモデルチェンジされ、シャシーがハイラックス系と共用となる。2002年には120系へ、そして2009年から現行の150系となる。国内モデルのボディは4ドアのみ。快適性を重視したSUVとなった。




提供元:オートメカニック


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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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