車のメンテナンス
更新日:2024.01.17 / 掲載日:2018.12.12
【グー連載コラム】整備Now いつも気持ちよくドライブしたいから (2018年12月)

今どきのクルマは壊れにくくなっていますが、流石にノーメンテはダメ。大切な愛車は長く乗りたいもの。消耗品の交換など定期的にメンテナンスしましょう
(掲載されている内容はグー本誌2019年1月号の内容です)
なんとなくではダメ 時間と距離で管理 【交換編】

定期整備を行うことで人為的エラーなども防げる
クルマというのは数値に基づいて設計されているもので、当然なんとなく作られているわけではない。
機械だから当たり前なのだが、それはメンテナンスや整備でも同じで、きっちりと計算して作られているがゆえに、なんとなく思いついたら行うのではダメ。また、マメに見るにしてもヘタリなどは目視ではわからないこともある。そこで基準となるのが、時間と走行距離だ。
劣化なども計算され、それに沿ったのがメーカーによる点検・交換指示。自動車でも整備手帳などに書かれているのでそれに沿って作業するようにしよう。なんとなくまだ大丈夫だろうというのは危険である。
メンテナンス管理はアプリにお任せ!
メンテナンス管理はアプリにお任せ!
時間や距離で管理するのはいいが、問題はいつやったのか忘れてしまうこと。ノートなどにメモっておけばいいのだが、それも面倒だ。そこで活用したいのがスマホで使えるアプリ。プロの団体、日本自動車整備振興会連合がリリースしているもので、細かく設定できるため、とても便利。
【管理1:オイル】 1年もしくは1万km毎

以前であれば、3000kmまたは3カ月毎。今でも5000kmまたは半年毎というのはガソリンスタンドなどで見かけるが、今やエンジンの精度もオイルの性能も上がっているので、頻繁に換える必要はなし。1万kmもしくは1年毎の交換で問題はない。ちなみに、昔よくやっていた指先に古いオイルを付けて触ってみるのは意味がないので悪しからず。
ドイツ車はもっと長期間
ドイツ車はもっと長期間
日本車以上に交換インターバルが延びているのがドイツ車で、エンジンオイルの交換は3万km毎が当たり前だったりする。資源問題もあり、ロングライフ化が進んでいる。
【管理2:バッテリー】 保証期間の1.5倍

保証期間はバラバラだが、性能とイコールと言える。ただし充電状態は日常的に見ておこう。
バッテリーは使い方や乗る頻度で寿命が変わってくる曖昧なパーツではあるが、テスターにかけて状態を見るのが確実ではある。ただし、距離での目安もある。それが箱に大きく書いてある保証期間。メーカーは余裕を見て設定しているので、表示の1.5倍の走行距離で交換すると安心だ。
【管理3:ATF】 5万km毎

ATに使われるオイルがATF。こちらの交換期間は諸説あるが、メーカーとしても以前の無交換指示から最近は5万から10万kmの範囲で交換を指示している。ただこの場合は調子を崩さない最低限の指示であるので、早めの5万km毎での交換がベストだ。
これらはもう無交換!?
プラグは特殊なタイプが普及。無交換とはいかないが、20万kmでの交換指定が増えている。
最近使われているスーパーLLCと呼ばれる冷却水は16万km交換不要。実質無交換と言っていい。
クルマ全体ではメンテナンスフリー化が進んでいるのは事実。以前であれば定期的に交換していたものを、頻繁に交換しなくてもよくなっている部分がある。それだけ品質や精度が高まっている証拠だが、逆を言えば古めのクルマはちゃんとメンテする必要があるということにもなるので油断はダメ。