車のメンテナンス
更新日:2024.01.17 / 掲載日:2018.09.10
【グー連載コラム】整備Now[いつも気持ちよくドライブしたいから]

今どきのクルマは壊れにくくなっていますが、流石にノーメンテはダメ。大切な愛車は長く乗りたいもの。消耗品の交換など定期的にメンテナンスしましょう
(掲載されている内容はグー本誌2018年10月号の内容です)
中古車で気を付けたいこと 消耗品を中心に点検 【日常チェック編】

消耗品の状態は日頃から確認するようにしよう
最近のクルマは、メンテナンスフリー化が進んでいるのは事実。だからといって、買ったまま乗りっぱなしというのは流石にダメだ。少なくなったとはいえ、消耗品というものが存在する以上、完全にメンテナンスフリーということはない。逆にクルマの品質が飛躍的に向上した現在でも存在する消耗品に対するメンテの重要度は高まっていると言える。
とはいえ、消耗品の摩耗や量、汚れなどの状態を管理することは難しくない。ディーラーや馴染みの整備工場にお願いするのもいいし、自分でも状態をチェックするのも可能だ。日頃から確認していて、ダメそうならプロに頼むというのもいい。
消耗品を交換しないとどうなる?

消耗品を交換しないまま乗り続けると、突然止まることも。また止まらなくても、エンジンの吹けや燃費の悪化なども起こる。早めに気が付けば、手間も費用もかからなかったのに……、というのは人間と同じだ。
足まわり

消耗品はゴムなどの耐久性に限界があるものに加えて、いつも動いたり、作動している部分に多い。動くと摩耗していくからだ。足まわりは常に回転しているため、消耗する部分が特に多い。まずはタイヤ。溝は減っていくし、ゴムのヒビ割れも起こりやすい。さらにブレーキもローターやパッドが減っていく。これらは自分では交換できないので、マメに点検して不具合があればプロにお願いしよう。
ブレーキ

スポークの間から覗けるなら、ホイールを外さなくても点検はできる。まずパッドの量を見て、ローターの端に大きな段差が出ていないかも確認。異音が出ていればプロに見てもらおう。
タイヤ

まず全体にヒビがないか。さらに溝は残っているかだけでなく、均一に減っているかを見る。そして空気圧も見ておこう。燃費にも直結する部分なので、給油のついでに確認するといい。
エンジンルーム

ボンネットを開けると、なにやらゴチャゴチャしていて、わかりにくいかもしれない。真ん中にあるのがエンジンで、その周辺には補機と呼ばれるパーツが付いている。発電機やスターターなどだ。補機についてすべてを知る必要はなく、消耗品がどれかだけ知っておけばいいだろう。最近のクルマは品質が上がっているので消耗品自体が少ない上に、ユーザーが見られる部分はさらに少ないので、ピンポイントでOKだ。
エアクリーナー

エンジンが吸い込む空気に含まれるゴミを取り除くためのフィルターで、黒かったり、ゴミで詰まっていたら交換。
交換目安:2万km毎
オイル

スティックで確認するが、見るのは量だけ。汚れは距離で管理し、距離に達していなくても1年毎に交換したい。
交換目安:1万km毎
バッテリー

外観と液量を確認する。最近はアイドリングストップ車も増えて、負担は増加。点検はマメに行いたい。
交換目安:3万km毎
冷却水

タンクに付いているラインで量を確認。最近のクルマは16万km無交換なので、実質メンテフリーにはなっている。
交換目安:車検毎
※交換目安は一般的なもので、車種や使用環境によって異なります
エンジン自体も消耗品!?
エンジン自体も消耗品!?
エンジンは常に動いているため、次第に摩耗していく。大きな目で見れば消耗品の一種である。丸ごと交換したり、オーバーホールはできるが、高額となるため、一般的にはクルマの買い替えとなる。