車のエンタメ
更新日:2021.10.07 / 掲載日:2021.10.07

大人が楽しむ!「はたらくくるま」図鑑 オーテックジャパン編<4>

ロングボディの標準ルーフ仕様がベースとなる。※写真は旧型ベース。もちろん現行キャラバンにもラインナップされている。

●取材・文:鈴木ケンイチ ●写真:鈴木ケンイチ、日産自動車、オーテックジャパン

 街で見かけるワンボックスカーの“はたらくくるま”の中で、ノーマルのように見えても、その中身は仕事に特化した改造が加えられている。そうした改造したクルマは特装車と呼ばれる。今回は、そんな特装車を生産するオーテックジャパン社を訪ねた。どんな会社なのか? どんな改造が加えられているのかをチェックした

“はたらく”キャラバン 三態!!『リフター付きバン』

最大400㎏の荷物をリフトアップ!床を斜めに張ることで積み下ろしをスムーズに

 人力では移動の困難な重量物を荷室に載せるのに大活躍するのがリフターだ。オーテックジャパンのリフター付きバンは、400㎏もの荷物を持ち上げることができる。これは、横開きの内装リフターとしては国内トップの高い能力だ。

 そんなリフター付きバンを利用するのは、コピー機やマッサージチェア、医療用の精密機器、ビル清掃で重量のある床磨き機などを運ぶ人たちだという。

 また、そうした重量物をリフトのプラットフォームから車内に積み込むときに、床面はフラットであってほしい。ところが、バックドアのヒンジ部は、床面よりもわずかに高い。そこでヒンジ部から、荷室の前側の低い床面まで、木製の床材が斜めに張られているのだ。室内に出ているホイールハウスと床面の境目を見ると、わずかに床が斜めなことがわかる。こうした細かな工夫によって、使いやすい“はたらくくるま”となるのだ。
アルミのプラットフォームを広げるのは手動となる。プラットフォーム床面は1×1mの広さ。
プラットフォームの上げ下げは、左側にあるリモコンのスイッチによって操作する。
畳んだプラットフォーム部分を手動で、簡単に横開きにすることもできるのだ。
プラットフォームとの段差をなくすため、黒い床面はわずかに前方に向けて斜めになっている。
ボディタイプ:ロングボディ・低床5ドア ルーフ形状:標準ルーフ 寸法:全長4695×全幅1695×全高1985㎜ エンジン:2リッター水冷直列4気筒ガソリン・エンジン 最高出力:96kW(130馬力)/5600rpm 最大トルク:178Nm/4400rpm 5速AT 価格:288万4200円〜297万3300円

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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