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更新日:2021.08.18 / 掲載日:2021.08.18

米国トヨタより新型「GR 86」発表 ベースグレードとプレミアムグレードを設定

GR86 Premium_TrackbRED

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 米国トヨタは現地時間8月17日、2022年モデルの新型GR 86を発表した。「GR 86」と「GR 86 Premium」の2つのグレードが用意される。価格については30,000ドル以下とされているが、今年11月に正式発表の予定だという。

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 次世代クーペの開発は、現行の86シャシーの軽快な特性をベースに、高張力鋼板を戦略的に配置し、フロントには新しいクロスメンバー、リアにはフルリングフレームを採用した。さらに、自然吸気の2.4リッター水平対向4気筒エンジンを大型化することで、馬力を約18%、トルクを約11%向上させた。また、トルクのピークが先代の6600回転から3700回転になるようにチューニングしたことで、カーブからストレートに向かう際のレスポンスが良く、パワフルな走りを実現。また、MTとパドルシフトオートマチックATの2種類のトランスミッションが用意されている。

 走りの楽しさのため、低重心かつ軽量であることが追求された。ベースグレードのGR 86は、軽量なアルミ製ルーフやフロントフェンダーを採用することで、MT車で2,811ポンド(AT車は2,851ポンド)と、スポーツカーの中でも最軽量クラスの車重を実現。また、53:47の前後バランス、51.6インチの低い全高、コンパクトな水平対向4気筒エンジンなどにより、しっかりとしたスポーツカーとしてのハンドリングを実現している。

 外装色には、Track bRED、Halo White、Steel Silver、Pavement Grey、Raven Black、Neptune or Trueno Blueの7色が用意される。また、日常生活に必要な機能を備えた2+2シートと、広いスペースを確保できる折りたたみ式フラット・リアシートを採用している。

 「プレミアム」グレードには、大型ダックビルスポイラー、ブラック18インチアルミホイール、アルカンターラ&レザー調のデュアルモードヒーテッドフロントシート、8スピーカーマルチメディアオーディオシステムなどを装備。ベースモデルは、17インチホイールにブラックのGエンボス加工を施したファブリックシートと6スピーカーのマルチメディアオーディオシステムを装備している。また、200Wのサブウーファーを用意し、低音を強調したサウンドシステムを搭載している。

ピュアなスポーツカーデザインとサーキット走行に適した空力特性

 2012年に登場した初代86は、1980年代のAE-86カローラのような運転の楽しさを追求したモデルだった。新しいGR 86はその精神を受け継ぎ、スポーティなデザインと重量管理に重点が置かれている。

 パラボラ型の透明レンズ部品を採用したLEDヘッドライトは、GRスープラと同じように内部がL字型になっており、精悍な印象。GRスポーツカー専用のGメッシュ形状のマトリックスグリルが吸気口に空気を送り込み、フロントバンパーの機能的なモールディングには、サメの皮のような質感のデザインを採用して空気抵抗を低減している。

 サイドでは、フロントフェンダーと大型ロッカーモールでエアアウトレットを内蔵したサイドシルスポイラーを形成し、ドアドロップ時の空力特性を向上。このエアアウトレットは、フロントホイールアーチ内の空気を逃がし、ホイールウェルの乱れを抑え、安定性をサポートします。ドアラインに沿って、低く水平に配置されたアンダーボディが、強調されたフェンダートップと相まって、力強い前後の姿勢を表現する。ブラックのサイドミラーはコントラストを強調し、先代よりもわずかに大きく、空気の流れを最大化するためにカーブした形状となっている。

 リアでは、逆さのホイールアーチがワイドなスタンスを表現し、アーチフィンが空気の流れをコントロール。また、リアバンパー下部に空力フィンを追加し、さらなる安定性を実現している。プレミアムグレードでは、大型のダックビル型スポイラーをリアデッキに設置し、ダウンフォースが高められた。ナンバープレートホルダーをリアバンパーまで下げることで、トランクの開口部をシンプルにし、低重心化を図った。立体的なリアテールランプは、リアデッキを包み込むように配置され、トランクラインに沿ってトリムモールと融合することで、ワイドでつながりのあるリアを形成している。

 また、軽量化のため従来のアルミ製ボンネットに加え、フロントフェンダーとルーフパネルにもアルミを採用。アンダーボディへの構造用接着剤の使用、樹脂製フューエルドア、軽量フロントシートフレームの採用、EPSの設計変更、駆動系やエンジンブロックの変更など、軽量化のための工夫が随所に施されている。

ドライバー重視のコックピット

 新型GR 86には、運転席と助手席の両方のドアで機能するトヨタのスマートキーシステムが採用された。室内に入ると、水平に配置されたインストルメントパネルからすっきりとした視界が得られる。プッシュボタンスタートすると、7インチTFTマルチインフォメーションディスプレイにGR 86のロゴアニメーションが表示。表示内容は、ノーマル、スポーツ、スノー、トラックの各モードに応じて変化する(MTはトラックモードのみ)。スポーツモードでは、スピードメーターの周りに赤いリングが表示され、アグレッシブな印象を与えている。トラックモードは、レースドライバーの意見を取り入れて開発されたもので、中央の回転数バンド、油温、水冷温度、ラップタイマーなどが目立つように表示される。

 HVACシステムは、左右独立の温度調整機能を追加し、センターコンソールには操作性の良い大型のLEDダイアルとピアノキースイッチを配置。本革巻ステアリングホイールには、オーディオシステム、ハンズフリー通話、音声認識システム、ディスプレイメーター、クルーズコントロールの操作部が集約され、ATにはACCディスプレイオプションボタンが追加されている。プレミアムグレードでは、アルミ製スポーツペダルとフットレストが追加される。パワーウィンドウにはオートアップダウンと挟み込み防止機能が装備される。

 プレミアムグレードのブラック&シルバーを基調とした6段階調節可能なフロントシートには、2段階のヒーターが装備され、アルカンターラとレザーサイドボルスターが採用されている。ステアリングホイール、シフトブーツ、ハンドブレーキにもブラック&シルバーのアクセントが施される。ベースグレードには、6段階調節可能なブラックGエンボス加工のファブリックとスポーツファブリックのサイドボルスターが装備されている。リアシートは、プレミアムグレードにはアルカンターラ、ベースグレードにはスポーツファブリックが採用されている。

 8インチタッチスクリーンのマルチメディアシステムと6スピーカーのオーディオシステムがベースグレードに装備され、プレミアムグレードでは8スピーカーシステムとなる。8スピーカーシステムでは、イコライザー機能に低音と高音を強調した音響効果をもたらすパワフルモードが追加されている。

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グーネットマガジン編集部

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