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更新日:2021.08.16 / 掲載日:2021.08.16

アウディ スカイスフィア・コンセプトを発表 電気自動車のラグジュアリーロードスター

アウディ スカイスフィア・コンセプト

アウディ スカイスフィア・コンセプト

 アウディは8月10日、新しいコンセプトモデルファミリーの第一弾となる電気自動車のロードスターモデル、Audi skysphere concept(アウディ スカイスフィア・コンセプト)を発表した。
 同モデルはクルマを魅力的な体験をするためのプラットフォームに変革するという指針に沿い、レベル4の自動運転システム、革新的なインテリア、シームレスなデジタルエコシステムを採用したものとなっている。

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乗員を魅了する豊富な機能

アウディ スカイスフィア・コンセプト キービジュアル

 アウディ スカイスフィアは乗員を魅了し、これまでにない体験を提供するという明確な目標のもと、「グランドツーリング」体験と「スポーツ」体験という、2つの全く異なる運転体験を提供できるように設計された電気自動車。
 アダプティブホイールベースという新しいテクノロジーを採用しており、電気モーターとボディ/フレームコンポーネントが互いにスライドするというメカニズムによってホイールベースおよび車両の全長を最大250mm変化させることができる。
 同時に、車高も10mmの範囲で調整され、快適性とドライビングダイナミクスを強化した。

 ドライバーはスイッチ操作によって走行モードを切り替えることができ、「スポーツ」モードを選択すると車両の全長が4.94mとなり、リヤホイールステアリング(4輪操舵)と相まって俊敏な走行を楽しめる。
 また「グランドツーリング(GT)」モードを選択すると全長が5.19mに延長されると同時に、ステアリングホイールとペダル類が乗員から見えない位置に格納され、自動運転機能が利用可能に。
 内蔵のセンサーシステムで道路と交通状況を自動的に監視ししながら走行、乗員は広々とした車内空間で周囲の景観を楽しみながら目的地へたどり着けるという。

 さらに、インテリアにはアウディ独自のサービスと統合されたデジタルサービスによってソーシャルメディアを利用することができ、クルマのインテリアや周囲の画像を送信して、走行体験を友人と共有することが可能となるほか、自動運転機能によって車外にいる乗員を迎えに行ったり、駐車や充電を無人で行なうこともできるとしている。

電気モーターは最高出力465kWを発揮

アウディ スカイスフィア・コンセプト 走行イメージ

アウディ スカイスフィア・コンセプト リア

 リヤアクスルに搭載された電気モーターは、最高出力465kW、最大トルク750Nmを発生し、重量1,800kgのこのロードスターを瞬時に加速させる。
 前後重量配分を約40:60に設定したことによってリヤアクスルに十分なトラクションを生み、0-100km/h加速を4秒で到達するという驚異的な加速性能を実現した。
 また、バッテリーモジュールは車両の重心を下げて敏捷性を高めるため主にキャビン後方に搭載、さらに別のバッテリーモジュールをインテリアの運転席と助手席の間のセンタートンネル内に搭載した。
 バッテリー容量は予測値で80kWh以上とし、GTモードでの走行において、航続距離は500kmを超えるものとしている(WLTPモードでの数値)。

リヤホイールステアリングとアダプティブエアサスペンション

アウディ スカイスフィア・コンセプト リアビジュアル

 サスペンションは、フロントおよびリヤともにダブルウィッシュボーンを採用、ステアリングは、前輪および後輪の両方を制御するステアバイワイヤシステムを介して行われる。
 システムはフロントアクスルに機械的に接続されていないため、ドライバーはボタンにタッチするだけで、さまざまなステアリングレシオと設定を選択することができ、ステアリングをダイレクトな設定から快適性重視の設定まで、幅広く調整することが可能としているほか、駐車時にはステアリング操舵力を変化させることもできる。
 また、リヤアクスルステアリングとアダプティブホイールベースは、車両の回転半径を小さくする効果ももたらしている。

 エアサスペンションは最新世代のものを装備し、3つの独立したエアチャンバーを制御して優れた快適性を実現。
 加速時には、個々のチャンバーを無効にすることにより、スポーティな走行性能を実現する。

 また、空力デザインを採用した23インチの合金ホイールには、285/30タイヤが装着される。

伝説的なクラシックモデル「ホルヒ 853 ロードスター」からインスピレーションを得たエクステリアデザイン

アウディ スカイスフィア・コンセプト 正面

 アウディ スカイスフィアは伝説的なクラシックモデル「ホルヒ 853 ロードスター」からインスピレーションを得てデザインされ、寸法、コンパクトなキャビン、長いボンネットを備えたプロポーションなどにその共通性を見出すことができる。
 いっぽうで全高は大きな違いがあり、ホルヒ 853の全高が約1.77mであったのに対し、アウディ スカイスフィアは「スポーツ」モード選択時には1.23mとなる。
 また、豊かなカーブを描いたラインと大きく張り出したホイールアーチはアウディ スカイスフィアの個性を示したもので、ダイナミックな走行性能を明確に表現する。
 リヤエンドでは、スピードスターとシューティングブレークのデザイン要素に、トラディショナルでスリムなデザインの大きなガラス面を組み合わせているのも特徴的だ。

 ラジエーターグリルを持たないフロントエンドには、アウディブランドを象徴するシングルフレームと、発光3Dデザインのフォーリングスエンブレムを装着、シングルフレーム全体とその側面エリアには、ホワイトのLEDエレメントが配置される。
 ドライブモードを「グランドツーリング」から「スポーツ」に変更すると、ライトシグネチャーにも変化が現れる点もポイントだ。

 サイドビューではリヤホイールアーチに突き刺さっているように見えるロッカーパネルが特徴で、ホイールベースを変更する際にホイールベースを後方に押す働きを担っている。

乗員を取り巻く「sphere(スフィア=球)」のデザインエレメントを採用したインテリア

  • アウディ スカイスフィア・コンセプト コックピット

  • アウディ スカイスフィア・コンセプト インテリア

 今回のプロジェクトでは、アウディ スカイスフィアに加えて「アウディ グランドスフィア」「アウディ アーバンスフィア」といったコンセプトモデルを発表予定で、これらには「sphere(スフィア=球)」と名付けられたインテリアデザインの中心的エレメントが共通で採用される。
 球体の空間は、3種のコンセプトモデルがレベル4の自動運転に対応することを想定しており、自動運転機能を使用時にはステアリングホイールやペダルなどのコントロールエレメントが見えない位置に格納され、広い空間でオープンエアドライブを楽しんだり、デジタルエコシステムを活用してインターネットを利用したりするのに最適な内容となっている。
 快適性に長けたシートはデザイナー家具を連想させる高級感と、サイドサポートや安全機能を備えたものになっていると同時に、マイクロファイバーファブリック、環境認証を受けたユーカリ材、合成皮革など持続可能な方法で製造された素材を採用、ラグジュアリーとサステナビリティを兼ね備えた空間を実現した。

 走行モードによってインテリアが大きく変わるのも特徴で、「スポーツ」モード時にはドライビングマシンとして、ステアリングホイールやペダルを含むすべてのコントロール類を最適な位置に調整するとともに、センターコンソールのインストルメントパネルとモニターパネルは後方へ移動する。
 また「グランドツーリング」モードでは幅1415mm×高さ180mmのタッチパネルがダッシュボードとセンターコンソールの上部に配置、インターネットやビデオ会議、映画コンテンツのストリーミング再生などを行うことができる。

 車内のサウンドシステムはスピーカーをドアパネルの背後やリヤインテリアウォールに配置し、豊かなサラウンドサウンドを生成。
 また、乱気流や不快な風切り音を防ぐよう計算された形状のヘッドレストに、設計の綿密さがうかがえる。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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