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更新日:2021.08.01 / 掲載日:2021.08.01
メルセデス・ベンツ Cクラス クーペ&カブリオレの燃費や税金など気になる維持費を紹介

今回は現行モデルがセダンでいう4代目となる、メルセデス・ベンツ Cクラス クーペ&カブリオレの気になるポイントを紹介していきます。
「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
Cクラス クーペ&カブリオレについて
メルセデス・ベンツ Cクラス クーペ&カブリオレは、190クラスの後継として誕生したCクラスのボディバリエーションです。日本にはクーペが3代目の途中である2011年に、カブリオレは4代目が登場した2年後の2016年に輸入が開始されました。その走行性能は4ドアセダンと同等ながら、クーペ&カブリオレのドアは2ドアに変更され、よりスタイリッシュになっています。
Cクラス クーペのエクステリアのデザインは、長いボンネットや傾斜の大きいウインドウスクリーン、長く伸びたルーフなどが、スポーティーで流れるようなフォルムが特徴です。
Cクラス カブリオレのエクステリアのデザインは、オープンカーとしてルーフを開放したときと閉じたとき両方で、スタイリッシュかつ美しいプロポーションを実現させています。
クーペ&カブリオレはインテリアもセダンと同様、高級素材と丁寧な作り込みにより、上質さと実用性が両立されているのが特徴です。
エンジンにはダウンサイジングターボを組み合わせることで、優れた燃費やクリーンな排ガス、豊かなトルクによる扱いやすさを高いレベルで実現しました。エンジンからの動力を駆動輪に伝えるトランスミッションは、7速及び9速の「7G(9G)‐TRONIC」が搭載されています。
耐久性に優れている、ノイズや振動が少ない、スムーズなギアシフトなどが大きな特徴で、ダイナミックなレスポンスによる爽快なドライビングフィールを実現しました。セダンタイプにはフルタイム4WDのグレードも設定されていますが、クーペ&カブリオレはコンベンショナルなFRという駆動方式です。
Cクラスのセダンは2021年に新型が輸入開始されていますが、クーペ&カブリオレも新型の登場が噂され、一日も早い新型の発表と日本市場への導入が期待されています。
Cクラス クーペ&カブリオレのボディサイズ
Cクラス クーペ&カブリオレのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。
ここでは、Cクラスの3代目及び4代目に設定されているクーペ&カブリオレのボディサイズを比較してみましょう。
<世代:グレード:ボディサイズ>
3代目
C180クーペ
全長4640mm×全幅1780mm×全高1390mm
3代目
C250クーペシュポルト
全長4640mm×全幅1780mm×全高1390mm
4代目
C180クーペスポーツ
全長4700mm×全幅1810mm×全高1405mm
4代目
C180カブリオレスポーツ
全長4700mm×全幅1810mm×全高1410mm
4代目
C300カブリオレスポーツ
全長4705mm×全幅1810mm×全高1405mm
Cクラス クーペ&カブリオレの全幅は約1800mmと、現在の自動車としては特にワイドすぎるということはありません。しかし、慣れないドライバーにとって広い車幅は運転のしやすさに直結しやすく、峠道でのすれ違いや狭い路地の通行では気を遣ってしまうこともあるでしょう。
それは有料駐車場に停めるときも同様で、日本の多くのコインパーキングは長さ4800mm~5000mm×幅2400mm~2500mm程度だといわれています。駐車時に限っていえば、ドアの開閉もあるため、狭い方がより駐車しやすいです。その点でいえば、Cクラス クーペ&カブリオレは停めやすいギリギリの車幅といえるでしょう。
一方、Cクラス クーペ&カブリオレの全高は1400mm前後と、セダンボディよりも低めに設定されています。乗降性や車内の快適性などはセダンのほうが優れていますが、全高1550mmまでという多くの立体駐車場にも駐車することができるため、街中でも問題なく停めることが可能です。
Cクラス クーペ&カブリオレの安全装備
Cクラス クーペはセダンでいう3代目から設定されているボディですが、この世代の終盤に安全装備として「レーダーセーフティパッケージ」が採用されています。
これは、5つのミリ波レーダーセンサーと1つのカメラが前方や左右後方の車両を感知し、衝突回避をアシストしてくれるアクティブブレーキアシストをはじめとした機能を作動させるというものです。
4代目のCクラス クーペ&カブリオレにもレーダーセーフティパッケージが装備されていますが、センサーの数が増えたことで感知の精度がより高くなっています。
また、このパッケージには、先行車との車間距離を維持してくれる自動再発進機能付きの「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」、緊急時のステアリング操作をアシストしてくれる「緊急回避補助システム」などが含まれているので、安全な運転をサポートしてくれるでしょう。
他にも、衝突時などに危険を察知した場合、わずか数秒で反応して乗員へのダメージを最低限に抑えてくれる「PRE-SAFE」という安全装備も搭載するなど、Cクラス クーペ&カブリオレはとにかく安全が充実しています。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
Cクラス クーペ&カブリオレの歴代のトランクルームの広さをご紹介したいところですが、3代目までのトランクルーム容量は公式データが確認できませんでした。
4代目については、以下の容量となっています。
<世代:容量>
初代:不明
2代目:不明
3代目:不明
4代目:400L(クーペ)、360L(カブリオレ)
Cクラス クーペは400Lと、5代目のCクラスセダンの455Lと比べると少なく感じてしまうでしょう。しかし、クーペでは乗員人数がフルで乗車するという機会があまり多くないと思われるため、トランクルームの容量に不足を感じる場面は少ないといえます。
Cクラス カブリオレは360Lと、クーペと比べてもトランクルームの容量が小さめです。さらにソフトトップを収納した状態では、285Lまで小さくなってしまいます。ただ、オープンカーに実用性を求めるユーザーは少ないと思われるので、こちらもあまり気にする機会はないかもしれません。
Cクラス クーペ&カブリオレのリヤシートは分割可倒式になっているのが特徴です。4代目のCクラス クーペでは40:20:40の3分割が、Cクラス カブリオレは50:50の2分割でアレンジすることができます。
シートをアレンジしても決して実用性が高いとはいえないかもしれませんが、何かあったときの用途として考えれば安心できる容量でしょう。
Cクラス クーペ&カブリオレの燃費
Cクラス クーペ&カブリオレの燃費性能ですが、3代目のJC08モードから測定方法が変更されているため、世代による単純比較ができません。
測定モードは時代が下がるごとに、実走行に近い測定値になりますが、実際の走行条件は同じものが存在しないです。そのため、カタログデータと実燃費には乖離があることから、あくまでも参考値として見ておきましょう。
<世代:グレード:燃費>
3代目
C180クーペ
13.2km/L(JC08モード)
3代目
C250クーペシュポルト
13.2km/L(JC08モード)
4代目
C180クーペスポーツ
12.7km/L(WLTCモード)
4代目
C180カブリオレスポーツ
12.3km/L(WLTCモード)
4代目
C300カブリオレスポーツ
13.5km/L(WLTCモード)
数値としては、3代目より4代目の方が燃費性能は低いように見えますが、これは測定モードの違いによるものです。現在、世界中で採用されているWLTCモードでは実走行にかなり近づいた測定条件になっているため、フルモデルチェンジをした際に燃費性能はむしろ向上しているといえるでしょう。
Cクラス クーペ&カブリオレに搭載されるエンジンにはターボチャージャーが組み合わされていますが、これはいわゆるダウンサイジングターボと呼ばれているものです。小排気量にターボを組み合わせることで大排気量と同等のパワーを発生させるとともに、クリーンな排ガスで地球環境にも配慮しています。
Cクラス クーペ&カブリオレの税金
現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。
Cクラス クーペ&カブリオレの自動車税は、各世代の各グレードで以下の価格となるようです。
<世代:グレード:年額>
3代目
C180クーペ
36,000円(1,795cc)
3代目
C250クーペシュポルト
36,000円(1,991cc)
4代目
C180クーペスポーツ
30,500円(1,496cc)
4代目
C180カブリオレスポーツ
30,500円(1,496cc)
4代目
C300カブリオレスポーツ
36,000円(1,991cc)
自動車税にはグリーン化特例の制度もありますが、Cクラス クーペ&カブリオレでは該当するモデルがありません。また、自動車税は初回登録から13年を経過すると税額が割増になります。しかし、Cクラス クーペ&カブリオレは、現時点で13年以上経過しているモデルは存在しません。
次にCクラス クーペ&カブリオレの重量税を見ていきましょう。
Cクラス クーペ&カブリオレで日本に輸入されているものは、全てのグレードが1,501kgから2,000kgの間に収まるため、税額は2年分で32,800円がかかるようです。
また、年式が古くなると重量税の税額が上がります。2021年7月時点で該当するグレードは存在しませんが、初回登録から13年を経過すると2年分45,600円、18年を経過すると50,400円に上がります。
従来あった自動車取得税は2020年10月に廃止され、新たに自動車税環境割が導入されました。これは燃費基準や環境性能に応じて税額が変わるものですが、2021年7月時点で販売されているCクラス クーペ&カブリオレは減免対象に入っていません。
他にも、10%の消費税が購入時に課税されることも覚えておくようにしましょう。
自賠責保険や任意保険料
続いてCクラス クーペ&カブリオレの、自賠責保険や任意保険料の額を紹介します。
自賠責保険料は車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。任意保険は、契約条件や保険会社、補償内容により保険料が大きく異なることから、保険料の正確な相場は出すのは極めて困難です。
他車と比較する目安になるのは型式ごとの事故実績に基づいた「型式別料率クラス」で、これにより保険料が決まっています。その数字が低いほどリスクが低いことを示し、保険料は安くなるのです。
損害保険料算出機構のホームページでは、歴代モデルの各グレードについて料率クラスが確認できました。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。
3代目
C180クーペ
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険15
3代目
C250クーペシュポルト
対人賠償責任保険11・対物賠償責任保険6・搭乗者傷害保険7・車両保険15
4代目
C180クーペスポーツ
対人賠償責任保険6・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険16
4代目
C180カブリオレスポーツ
対人賠償責任保険6・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険12
4代目
C300カブリオレスポーツ
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険5・搭乗者傷害保険7・車両保険13
※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。
Cクラス クーペ&カブリオレの車検代
Cクラス クーペ&カブリオレの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用があります。法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決められているのです。
4代目のCクラス C180クーペスポーツで見た場合、以下の費用がかかります。
・重量税・・・2年分で32,800円
・自賠責保険料・・・24ヶ月で20,010円
・印紙代・・・1,200円
他のグレードも、重量税や自賠責保険料は基本的に同額です。
また、車検整備はディーラーや整備工場などに依頼することになるのが一般的でしょう。この際、整備点検費用が法定費用の他に必要となりますが、整備や修理の内容により工賃は異なります。
そのため、実際かかる金額はケースバイケースですが、3代目のCクラス クーペのような排気量1,500~2,000cc程度のモデルでは、法定費用と合算して15万円プラスアルファを目安にするとよいでしょう。
Cクラス クーペ&カブリオレの維持費
前述した項目を含め、Cクラス クーペ&カブリオレの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。
使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、4代目のC180クーペスポーツの年間維持費は以下のとおりです。
・自動車税・・・30,500円
・重量税・・・16,400円
・自賠責保険・・・10,005円
・任意保険・・・約50,000円
・ガソリン代(年間1万km走行時)・・・100,000円
・駐車場代・・・約96,000円(全国平均)
メルセデス・ベンツの高性能を維持するためにはこまめなメンテナンスは欠かせません。これらを考えると、Cクラス クーペ&カブリオレの中古車を購入する際は他の車種よりも多くの費用がかかることを見込んでおきましょう。
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※本記事は、2021年7月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。