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更新日:2021.02.19 / 掲載日:2021.02.18

【新型世界初公開 ホンダ ヴェゼル】登場は4月! 人気SUVが新たに生まれ変わる

ホンダ 新型ヴェゼル

ホンダ 新型ヴェゼル

文●大音安弘 写真●大音安弘、ホンダ

 ホンダは、2021年2月18日、今年4月にフルモデルチェンジを予定しているコンパクトクロスオーバーSUV「ヴェゼル」を世界初公開した。国産コンパクトSUVとして高い人気を誇るヴェゼルだが、その活躍の場は国内だけに留まらない。今や世界各地で販売され、2013年に誕生した初代の累計販売台数は、384万台以上にも上る。まさにホンダを代表する一台へと成長したのだ。

 そのヒット作の後を受け継ぐ第2世代となる新型は、まさに失敗できない一台である。それだけに今のホンダの全精力が注がれたといっても過言ではないだろう。そこで初披露された新型ヴェゼルについて、デザインを中心に、その特徴を紹介していきたい。

コンセプトは「AMP UP YOUR LIFE」。大ヒットした初代の価値を発展させたもの

ホンダ ヴェゼル 開発責任者 本田技研工業株式会社 四輪事業本部 ものづくりセンター シニアチーフエンジニア 岡部宏二郎氏

ホンダ ヴェゼル 開発責任者 本田技研工業株式会社 四輪事業本部 ものづくりセンター シニアチーフエンジニア 岡部宏二郎氏

 取材会では、ホンダ ヴェゼル 開発責任者の岡部宏二郎氏が登壇し、コンセプトについて説明を行った。

 それによるとヴェゼルは、都市型SUVクーペとして、大ヒットした初代ヴェゼルは、世代や性別を問わず、多くの人に愛されてきた。その後継となる2代目は、そのフレキシブルさを受け継ぎつつ、「信頼(confidence)」「美しさ(In-Style)」「気軽な愉しさ(enjoyable)」の3点の魅力を備えた「AMP UP YOUR LIFE」をグランドコンセプトに開発したという。つまり、人生を豊かにするクルマが目指されたというわけだ。

 そのメインターゲットは、「ジェネレーションC」。いわゆるデジタルデバイスに囲まれて育った人たちで、情報感度が高く、ネットによる繋がりを重視し、コミュニケーションを好む傾向にあると言われる。まさにSNSでの交流や物よりも体験を重視するアクティブな現代人そのものだろう。

  • 新型ヴェゼル デザイン

    新型ヴェゼル デザイン

  • 新型ヴェゼル パッケージング

    新型ヴェゼル パッケージング

デザインは実用性を犠牲にしない美しいクーペルック

ホンダ 新型ヴェゼル

ホンダ 新型ヴェゼル

 エクステリアは、初代の都市型SUVクーペという価値を受け継ぎつつ、SUVらしい力強さを強調。ボリューム感のあるフロントノーズと大径タイヤがSUVの持つパワフルさを演出する一方、ルーフラインは、リヤガラスの緩やかな傾斜を与えたファストバッククーペ風に仕上げている。またガラスエリアを敢えてスクエアな形状とすることで、キャビンからの視界を高めながら、全高を抑えることを実現。そのシルエットは、よりクーペライクなものへと発展を遂げている。

 細かな部分を見ていくと、SUVらしいボリューム感が与えられたフロントマスクも、新たなアプローチだ。シャープな薄型ヘッドライトこそ他のホンダ車と共通点といえるが、水平基調のカラード大型グリルは、新鮮に映る。リヤスタイルは、ファストバッククーペ風味を強め、薄型の水平基調ワイドテールランプを組み合わせることで、クーペルックを強調。SUVらしいフロントマスクとクーペらしいスポーティなテールスタイルとのギャップがユニークだ。

  • ホンダ 新型ヴェゼル

    ホンダ 新型ヴェゼル

  • ホンダ 新型ヴェゼル

    ホンダ 新型ヴェゼル

開放感と使い勝手に優れたインテリア

ホンダ 新型ヴェゼル インテリア

ホンダ 新型ヴェゼル インテリア

 インテリアデザインも従来型とはイメージが異なる。スポーティさやカジュアルな感覚を保ちつつ、質感の向上にも配慮している。大きく変化したのが、キャビンの雰囲気で、現行型のスポーツカーライクな包み込まれるキャビンから一転、開放感を重視したものに進化させた。

 水平基調のダッシュボードは、従来型のコックピット感こそ薄まったが、車内を広く感じさせると共に、視認性にも優れる。ただ運転席を中心としたレイアウトとすることで、ドライバーとクルマの一体感もしっかりと演出した。シフトレバーは、ハイブリッドも含め、操作性に優れるストレート式を採用。メーターパネルは、アナログ2眼式デザインとなるが、左側に位置するタコメーター及びパワーメーターエリアが、液晶パネルとなっており、多彩な情報表示が可能だ。またインフォテイメントシステムは、ダッシュボード上部に配置され、より見やすくなっている。

 シートは、独立式ヘッドレスト付きフロントシートと6:4分割可倒式リヤシートの組み合わせ。スペース効率に優れるセンタータンクレイアウトの採用により、後席はチップアップ機構も備える。前後席に収まると、スクエアなガラスエリアによる視界の良さと開放感を感じさせる。タイプ別に採用される「パノラマルーフ」を組み合わせると、より開放感が高まる仕掛けだ。

  • ホンダ 新型ヴェゼル インテリア

    ホンダ 新型ヴェゼル インテリア

  • ホンダ 新型ヴェゼル インテリア

    ホンダ 新型ヴェゼル インテリア

  • ホンダ 新型ヴェゼル インテリア

    ホンダ 新型ヴェゼル インテリア

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    ホンダ 新型ヴェゼル インテリア

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アップデートされた先進機能

新型ヴェゼル 運転支援機能「ホンダセンシング」

新型ヴェゼル 運転支援機能「ホンダセンシング」

 先進機能については、運転支援機能「ホンダセンシング」はもちろん標準装備。最新鋭の広角カメラと高速画像処理チップを搭載した最新のシステムとなる。現行型ヴェゼルのホンダセンシングの機能を進化させ、新たな機能も追加されている。インフォテインメントシステムは、コネクテッド機能を搭載した「Honda CONNECTディスプレー」を採用。自動地図更新サービスや車内Wi-Fi機能などの新機能を搭載。またスマートフォンが、クルマのキーとして働く「Hondaデジタルキー」にも対応するなど、コネクテッド機能を持つ便利さが多くのシーンで体感できる内容となっている。

新ハイブリッド「e:HEV」を主役としたパワートレイン

ホンダ 新型ヴェゼル メカニズム

ホンダ 新型ヴェゼル メカニズム

 現行型でも人気のハイブリッドは、次世代の2モーター式の「e:HEV」に進化。既に新型フィットにも採用される小型車向けの高性能ハイブリッドユニットとなる。ガソリン仕様も継続され、こちらは1.5L DOHC i-VTECエンジンにCVTを組み合わせる。いずれもの仕様にも、FFと4WDの両方が設定される。但し、詳細なスペックは、現時点では非公表だ。

ハイブリッド主役のグレード展開

ホンダ 新型ヴェゼル Z

ホンダ 新型ヴェゼル Z

 グレード構成は、ハイブリッド「e:HEV」を中心に構成。まずハイブリッド車は、ベーシックグレードとなる「X」、安全装備を含む先進機能を中心に装備の充実化を図った「Z」、そして、2トーンカラーのボディをはじめとした専用コーディネートに加え、インフォテインメントシステム「Honda CONNECT」やガラスルーフの「パノラマルーフ」などのドライブ時間を充実させる装備を追加した「PLaY」の3タイプを設定。ガソリン車は「G」のみのモノグレードで、こちらはハイブリッド車の「X」グレード相当の装備を備える。今回の目玉は、最上級車グレードでもある「PLaY」で、デザイン的な遊び心を積極的に取り入れたアクティブライフに相応しい一台。シート表皮も専用品となるなど、見所も満載だ。

ホンダ 新型ヴェゼル 用品装着車

ホンダ 新型ヴェゼル 用品装着車

詳細情報は、4月までお預けに……

ホンダ 新型ヴェゼル

ホンダ 新型ヴェゼル

 新型ヴェゼルは、現行型の魅力を受け継ぎつつ、新たな価値を加えた新世代SUVクーペに進化を遂げている。現時点では、デザインと基本的な仕様のみで詳細なスペックは明かされていない。価格も現時点では、未定とのことだが、現行型から大きな開きがないものが目指されるようなので、その点にも期待して、発売を待ちたい。もちろん、日本での発売後、現行型同様に世界展開される予定だ。

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グーネットマガジン編集部

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