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更新日:2023.07.11 / 掲載日:2021.01.20
【新社会人クルマ選び】新生活がスタート。100万円の予算で買える鉄板のクルマ選びとは?

もうすぐ春がやってくる。学校を卒業し、これから新社会人生活がスタートするという人も多いのではないだろうか。通勤などにクルマが必要な場合、どんなクルマを買ったらいいのか迷うこともあるはず。そこで今回は、新社会人に向けたクルマ選びをサポートすべく、オススメ中古車をご紹介。車両本体価格の予算は100万円という枠のなかで、魅力的なクルマをピックアップしてみた。
100万円ならお釣りがくる!? 先代フィットは万人にオススメ!
ちょうど1年前の2020年2月、フィットは4代目にフルモデルチェンジした。新型フィットの中古車はすでに流通しており、その数は日に日に増している。そのため先代フィットの相場は下がり、以前にも増して買いやすくなっている。
フィットの特徴は、なんといっても室内の広さだろう。初代から受け継がれたセンタータンクレイアウトを採用し、コンパクトカーとは思えぬ室内空間を実現。新社会人の場合、大きめの荷物を運ぶ機会も少なくないが、フィットならそんな時でも活躍してくれるはず。2013年9月発売時のエンジンは1.3L、1.5Lのほか、1.5L+モーターのハイブリッドも設定。ハイブリッドはJC08モード燃費で最大37.2km/Lを達成している。また「RS」には6速MTも設定され、走りを楽しみたいユーザーのチューニングベース車としてもぴったりだ。
2017年にはマイナーチェンジを受け、後期型となった。改良の最大のトピックは、安全運転支援システム「ホンダセンシング」が導入されたこと。ミリ波レーダーと単眼カメラでモニタリングし、自動ブレーキ、誤発進抑制機能、車線維持支援システムなどが盛り込まれている。また、このタイミングで内外装デザインも一新されている。ここでは、先代フィットの年式別中古車平均価格をチェックしてみたい。
年式 | 中古車平均価格 |
2013年式 | 71万円 |
2014年式 | 78万円 |
2015年式 | 88万円 |
2016年式 | 106万円 |
2017年式 | 131万円 |
2018年式 | 147万円 |
2019年式 | 168万円 |
※データはハイブリッドのみ。
この1年で相場がおよそ10万円ダウンした先代フィット
1年前にも先代フィットの相場を調査したが、当時から10万円ほど相場が下がっている。100万円以内の予算であれば、2017年式以前の前期型はほとんどターゲットとなる。ただし、ホンダセンシングが導入された後期型が気になるという人もいるはず。こちらの最低価格がおよそ60万円で、100万円以内でも探せなくはない。走行距離が7万km以上で、非ハイブリッド車ならば予算内でも見つかるだろう。安全装備を重視するなら、後期型にも注目しておこう。
100万円以内でも買える人気SUVってある?
日産 ジューク
マツダ CX-5(先代)
せっかくクルマを買うならSUVを選びたいと考える人もいる。とはいえ、まだ新しく人気のあるモデルとなれば選択肢は限られてくる。しかし、まったく選べないわけではない。今回調査した結果、日産ジュークとマツダCX-5(先代)が予算内で買えることが分かった。日産ジュークは、2010年から2020年まで生産されたコンパクトSUV。その特徴は、なんと言っても斬新なエクステリアだろう。矢じりのように鋭いヘッドランプ、引き締まったリアビュー、そして低い車高によるスポーティな走りは世界中で高く評価された。実用性よりもスタイルを重視する人にぴったりのモデルである。
一方、マツダCX-5は2012年2月にデビュー。全長4540mm、全幅1840mm、全高1705mm(デビュー当初)のボディは、ジュークよりひとまわり以上も大きい。「魂動デザイン」と呼ばれる新しいデザインテーマが導入され、SUVながらも躍動感のあるスタイルが大きな魅力となっている。エンジンは、2.0Lガソリン、2.2Lディーゼルの両方から選択可能。マツダらしいスポーティな走りも先代CX-5の美点だ。2017年2月にはフルモデルチェンジを受けて2代目となったが、こちらは残念ながら100万円以内の予算で購入するのは難しい。今回は、日産ジューク、先代マツダCX-5の平均価格をチェックしてみた。
予算内でもゆとりを持って探せる日産ジューク
上の表からわかるとおり、日産ジュークの平均価格は100万円を切っている。最低価格はおよそ30万円で物件数も非常に豊富だから、予算内でも幅広く探せるはずだ。100万円あれば、車両本体価格、車検、整備費用すべてコミコミで乗り出すことも不可能ではない。ただし高年式はまだ高値となっており、今回の条件ならば2014年式以前の物件が中心となる。
先代CX-5は、価格の最低ラインがおよそ70万円とやや高め。100万円の予算でも購入は不可能ではないが、ジュークほど選択肢は広くない。ガソリン、ディーゼルともに選べるが、低予算で買いやすいのは前者。しかし、以前と比べてディーゼルも安くなってきたので、こちらをねらってみるのもありだろう。
輸入車ならばVWゴルフとプジョー208が探しやすい
フォルクスワーゲン ゴルフVII
プジョー 208
100万円以内で探せるのは、国産コンパクトだけではない。輸入車も十分ターゲットになる。今回オススメしたいのは、VWゴルフとプジョー208(先代)。いずれも手頃なサイズで、それなりに新しい物件が揃っている。街中でも乗りやすく、故障のリスクも高くないから、新社会人の初めてのクルマ選びにも最適なのである。現行型ゴルフVIIが登場したのは2013年4月。すでに海外では新型のゴルフVIIIが登場しており、日本導入も遠くないはず。それゆえ現行型の価格はかなり下がっている状況だ。1.2Lターボ~2.0Lターボとさまざまなパワートレインがチョイス可能で、その走りは重厚感があり、安心のカーライフが楽しめる。
プジョー208(先代)は2012年11月にデビュー。1.2L~1.6Lターボエンジンを搭載し、ゴルフよりもひとまわり小型のボディを持つ。しかし、高剛性のボディとしっかりした足まわりのおかげで、従来の207から走りは飛躍的に進化した。スポーツモデル「GTi」も設定され、走りが楽しめるクルマとしても注目したい。まずは両者の中古車平均価格を見てみよう。
先代プジョー208は価格と満足度のバランスがよい
ゴルフVIIの平均価格は165万円となっており、一見すると予算オーバーに思える。たしかに高年式や「GTI」などのスポーツモデルは、100万円以内の予算で探すのは難しい。しかし、初期型モデルならば車両本体価格の最低ラインはおよそ50万円となっており、予算内で探すことができる。走行距離もそれほど伸びたものは多くないから、検討の余地は十分ある。もっと低予算で探したいなら、ひと世代前のゴルフVIをねらうのもアリ。
一方、先代プジョー208は平均価格が107万円となっており、かなりリーズナブルな1台。最低価格は30万円で、特に2015年式以前の前期型が安くなっている。グレード構成は多様で複雑だが、1.6L直4エンジンを搭載した初期の「シエロ」や「プレミアム」の価格が安くて買いやすい。なお、ホットハッチの「GTi」は最近価格が落ちてきたが、100万円以内の予算だと厳しい。どうしても欲しいなら、プラス50万円の予算を上乗せしたいところ。
まとめ

新社会人にオススメしたいクルマの条件は、市街地でも扱いやすく、維持費(つまり燃費や税金)が安いこと、そして豊富な物件から幅広く選べることだろう。今回紹介した5モデルはどれも探しやすい。また、どのお店で買うかも大切。車両本体も大切だが、購入後もきちんとサポートしてくれるお店を選ぶことは中古車探しの鉄則だ。保証の有無、自宅からお店までの距離や交通手段、さらにはお店やスタッフの雰囲気もチェックしておきたい。