中古車購入
更新日:2024.12.16 / 掲載日:2021.01.20
プジョー 2008の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

プジョーが開発した小型SUVである「2008」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
プジョー 2008の歴史
フランスの自動車メーカーであるプジョーが販売する小型SUVである2008は、3008に続くプジョーの2つ目のSUVであり、208をベースに開発されました。プジョーは創業当時から、車名に数字を使っているのが特徴です。2008は、最初の数字の2は車のサイズを表し、真ん中の00は命名規則により00となっており、最後の8はヨーロッパ向けの主力車種に付けられる数字です。
2013年に初代の発売を開始します。初代の売れ行きは好調であり、ヨーロッパでは発売2ヵ月で26,000台以上受注されました。好調なスタートを受けて、発売から1年未満で累計生産台数は10万台を突破します。
2014年には、日本で初代の2008の販売がスタートしました。登場した当初は、「2008 プレミアム」と「2008 シエロ」の2つのグレードが設定されています。この世代ではガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2つのエンジンが設定され、日本仕様ではターボエンジン車も発売されました。
上位グレードにはグリップコントロールシステムを搭載し、路面状況や地形により適したトラクションを確保するのが特徴です。このシステムを操作することで、雪道や沼地などの5つのモードを選ぶことができます。また、全車に安全装備として6エアバッグ、トラクションコントロールシステム、EBDなどを標準装備させました。
2016年のマイナーチェンジでは、グレード体系の変更が行われ、「2008 プレミアム」と「2008 シエロ」と入れ替わる形で「2008 アリュール」と「2008 GTライン」が誕生します。
2019年に、2代目を発売することを欧州で発表します。
2020年に、フランス本国で2代目の発売が開始されました。この世代はプジョーやシトロエン、DSなどで自動車の製造販売を行うグループPSAで使用するCMP(コモン・モジュラー・プラットフォーム)というプラットフォームをベースに開発されています。
同年9月には、電気自動車であるe-2008も日本で発売を開始しました。こちらも、CMPをベースに開発しています。
2008 クロスシティ

専用装備が施された特別仕様車「2008 クロスシティ」
エクステリアに専用エンブレム、インテリアに専用アルカンターラシートを備えています。インテリアには専用シート以外にも、各所にグリーンステッチを加えたことにより、質感を向上させているのが特徴です。
ホイールは16インチながらも、GTラインのフォーシーズンタイヤを装備しています。また、安全装備のグリップコントロールを備え、悪路走破性を高めました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2015年式:91.5万円~102.7万円
2016年式:67.7万円~108.9万円
2017年式:106万円~148.9万円
2018年式:129.8万円~138.6万円
2019年式:118.9万円~165.5万円
2019年式:120万円~183.4万円
2008 クロスシティは特別仕様車ですが、毎年設定されているグレードのため、中古車の流通量も多いです。また、登場から10年近く経ちますが、全体的に価格は高めとなっています。
先代モデルとの比較
2008 クロスシティは、2015年に特別仕様車として発売されました。
エクステリアでは、専用のエンブレムを備えています。インテリアにはシートやドアトリム、ステアリングにグリーンステッチを施した他、専用のアルカンターラシートを採用して、質感を向上させました。
2008クロスシティでは、2008の特徴であるi-Cockpitが採用され、ステアリングの前にメーターを配置し、ステアリング操作を少なくしてメーターを確認することができます。情報を立体視で映すデジタルヘドアップインスルメントパネルにより、運転時に情報を確認しやすくなっているのが特徴です。
また、2008 GTライン専用装備であるグリップコントロールシステムが、このグレードにも装備されました。エンジントルクやブレーキをコントロールし、滑りやすい路面での走行をアシストする機能です。このグレードの駆動方式はFFのみですが、アシスト機能のグリップコントロールが悪路での走行を補助してくれます。
2008 クロスシティの中古車はある程度の台数が流通しているため、車両状態による選択肢も幅広いでしょう。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力110ps。ボディサイズは全長4160mm×全幅1740mm×全高1570mmです。
人気のあるカラー
・ビアンカ・ホワイト
・アルタンス・グレー
・アルティメット・レッド
・クエーサー・ブルー
・パール・ホワイト
この中では、純白の「ビアンカ・ホワイト」と、パール塗装が施された白色の「パール・ホワイト」と、明るい青色の「クエーサー・ブルー」が人気です。
2008 アリュール
2008のベースグレード「2008 アリュール」
エンジンは、最大110馬力のターボエンジンを搭載しました。装備しているホイールは、16インチのアルミホイールです。フロアマットやベースキャリアバーなどのアクセサリーは、オプションで設定することができます。
また、アクティブセーフティーブレーキやバックソナー&ワイドバックカメラなどの安全装備は標準装備されているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2016年式:104.7万円~119.4万円
2017年式:95.5万円~158.2万円
2018年式:120万円
2019年式:149万円
2020年式:178万円~274万円
2021年式:223.1万円~268万円
2022年式:317.6万円
2023年式:349.6万円
2008 アリュールは、新しい年代ほど流通量が少ない傾向にあり、現時点で市場に出ていた25台のうち、2020年以降の年式は10台のみでした。2019年以前の年式であれば、多少は入手しやすいかもしれません。
先代モデルとの比較
2008 アリュールは、2016年のマイナーチェンジで設定されたベースグレードです。エンジンは1.2Lターボエンジンを搭載し、最大出力は110馬力と大きな出力を発揮します。
ベースグレードのため、新車販売価格は安く抑えられていながらも、一通りの装備は備得ているのが特徴です。16インチアルミホイールやパドルシフト、ファブリックレザーのコンフォートシートなどが標準装備されています。
エクステリアは、クロームパーツを基調としており、インテリアではインストゥルメントパネルを青で縁取りました。
安全装備としては以下の内容を備えています。
・6エアバッグ
・ヒルスタートアシスタント
・ESC
・バックソナー
・クルーズコントロール
・ブレーキアシスト
・衝突被害軽減のアクティブシティブレーキ
2008 アリュールは2008の中でも、価格を抑えられて販売されているため、他のグレードと比べても流通量は多いです。そのため、条件に合った車両を探しやすいでしょう。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力110ps。ボディサイズは全長4160mm×全幅1740mm×全高1570mmです。
人気のあるカラー
・ペルラ・ネラ・ブラック
・パール・ホワイト
・アルタンス・グレー
・ヴァーティゴ・ブルー
・エリクサー・レッド
・フュージョン・オレンジ
この中では、パール塗装が施された白色の「パール・ホワイト」が人気です。
2008 GTライン

スポーティーな見た目が特徴の「2008 GTライン」
エクステリアには、サイドウィンドウモールディングやドアミラーにブラックを加えることで、引き締まった印象となっています。さらにインテリアでは、インテリアの各所にレッドステッチを加えており、スポーティーな見た目となっているのが特徴です。専用装備として、17インチアルミホイールが装備されています。
また、アクティブセーフティーブレーキやブラインドスポットモニターなどをプラスして、ベースグレードの2008 アリュールよりも装備を充実させました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2016年式:138万円~143.6万円
2017年式:99.8万円~168万円
2018年式:113.6万円~158万円
2019年式:131万円~163万円
2020年式:148.9万円~300.2万円
2021年式:237万円~330万円
2008 GTラインは装備を充実させたグレードなので、他のグレードよりも中古車価格は高めです。どの年式でも100万円前後からとなっており、2020年式など年式が新しいものだと300万円以上の中古車もあります。
先代モデルとの比較
2008 GTラインは、2016年のマイナーチェンジで設定されたグレードでした。2008 アリュールをベースにして、装備を充実させたモデルです。
以下の内容が標準装備されています。
・フルLEDヘッドライト
・17インチアルミホイール
・専用フロントグリル
・ブラックダイアモンドルーフ
・グリップコントロール
・フロントシーター
・アルカンターラシート など
パノラミックガラスルーフは、オプションで設定することが可能です。エクステリアはレッドとブラックを基調としており、インテリアはレッドをアクセントにしています。
このグレードには、エンジンとトルクを制御し、悪路でのドライブをサポートする機能のグリップコントロールを搭載しました。
安全装備は、以下の内容を装備しています。
・6エアバッグ
・ESC
・クルーズコントロール
・ブレーキアシスト
・アクティブシティブレーキ
2008 GTラインは2016年登場の初代後半に設定されたグレードのため、中古車の流通量はそれほど多くはありません。しかし、走行距離の短いものや車両状態のよいものは多いので、条件に合った車両は探しやすいでしょう。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力110ps。ボディサイズは全長4160mm×全幅1740mm×全高1570mmです。
人気のあるカラー
・パール・ホワイト
・アルタンス・グレー
・オニキス・ブラック
・ヴァーティゴ・ブルー
・エリクサー・レッド
・フュージョン・オレンジ
この中では、漆黒の「オニキス・ブラック」と、パール塗装が施された白色の「パール・ホワイト」が人気です。
2008 シエロ
クロスオーバーらしさを実現させた「2008 シエロ」
アンダーガードがついた前後のバンパー、ルーフレールなどの専用パーツを搭載したことによって、クロスオーバーらしさを実現しています。
装備面では、16インチアルミホイールやアルカンターラシート、パドルシフト、電動シェイド付のパノラミックガラスルーフが標準装備されました。7インチ・タッチスクリーンが装備されていますが、ナビ機能はオプションで装備する必要があります。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2008年式:39万円~55.7万円
2014年式:49万円~92.8万円
2015年式:89.9万円~94.9万円
2016年式:流通量希少により算出不可
2008 シエロは初代に設定されていたグレードですが、2016年までしか販売されていません。ある程度年数が経過していることから、低い価格のものから高い価格のついた中古車まで年式や車両状態による価格の差が幅広いです。
先代モデルとの比較
2008 シエロはBセグメントのコンパクトカーである208をベースに開発され、小型クロスオーバーSUVとしてデビューしました。日本で発売されたモデルは、1.2Lエンジンと5速セミATの組み合わせであり、FFのみの駆動方式となっています。
2008 シエロは、同時期に設定されていた2008 プレミアムよりも上のグレードです。標準装備として、16インチアルミホイールや本革ステアリング、パドルシフト、アルカンターラシート、電動シェイド付のパノラミックガラスルーフなどを備えています。また、アイドリングストップ機能も備えました。
パノラミックガラスルーフは、両端にLEDを備えており、夜になると輝いて天井を照らしてくれます。インテリアカラーは、ブラウンのみが採用されました。
このグレードの中古車は、現時点で10数台が流通しています。初代初期に設定されていたグレードということもあり、価格の差は幅広いので、じっくりと車両状態を確認した上で購入を決めたほうがよいでしょう。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力82ps。ボディサイズは全長4160mm×全幅1740mm×全高1550mmです。
人気のあるカラー
・ペルラ・ネラ・ブラック
・ビアンカ・ホワイト
・マカハ・ブラウン
・カラド・ブルー
・ブラチナ・グレー
・パール・ホワイト
この中では、純白の「ビアンカ・ホワイト」が人気です。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。