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更新日:2025.01.28 / 掲載日:2020.11.08
ホンダ ライフの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

1971年6月に誕生し、2014年に製造終了を迎えるまで5代に渡って生産されたホンダを代表する軽トールワゴン「ライフ」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ホンダ ライフの歴史
ライフは、ホンダでは初となる4ドアの軽自動車として、1971年6月に誕生しました。新設計のバランサー付水冷並列2気筒4サイクルエンジンを横置きに搭載することにより、足元に余裕が生まれ大人4人がゆったりとくつろげる室内空間を実現し、発売当初から人気を博します。
しかし、翌年の1972年に発売した「シビック」が世界的に大ヒットし、工場をシビックの生産に傾注させたため、ライフは1974年にわずか4年余りで生産を打ち切らざるを得なくなりました。
生産打ち切りから23年の時を経て1997年4月、ホンダは「ライフ」の名称を復活させ、2代目が誕生します。しかし、翌年1998年10月1日に施行された軽自動車の新規格化でボディサイズが拡大されたことに伴い、その月の内に3代目へとフルモデルチェンジが行われました。
1998年10月に誕生した3代目は、新規格に対応したことにより全長が100mm、全幅が80mm大きくなり、安定感のある親しみやすいスタイルに変更。ボディサイズは大きくなりましたが、最小回転半径は4.5mと変わっていないため、小回りのきく運転しやすい設計となっているのが特徴です。
4代目は、2003年9月に誕生します。「ハートフル・テクノロジー」をコンセプトとし、丸みを帯びたスタイリッシュなフォルムへと生まれ変わりました。また、新開発の高知能化i-DSIエンジン(Intelligent-Dual & Sequential Ignition)を搭載し、低燃費・低排出ガスの両立を実現しています。
2008年11月に誕生した5代目では、リアサスペンションの改良により後席の足元が85mm、フロアの低床化とスクエアなボディ形状によりヘッドクリアランスが60mm広くなり、広々とした居住性の確保に成功しました。
また、安全性の面でも世界初の連続容量変化タイプのSRSエアバッグシステムが運転席に標準装備されるなど大幅に向上しています。
こうして5代目を迎えたライフでしたが、2014年4月に製造販売が終了し、中断期間を含め43年の歴史に幕を閉じました。
ライフ ディーバ

特別仕様車として誕生したのち通常グレードへ昇格した「ライフ ディーバ」
このライフ ディーバというグレードには、専用フロントグリルやスモークドメッキ・ヘッドライトガーニッシュ、専用色14インチアルミホイールなどが採用され、安全装備としてデュアルエアバッグなども搭載されました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2005年式:19.8万円~49.9万円
2006年式:11.9万円~42.9万円
2007年式:7万円~48万円
2008年式:8万円~42.5万円
2009年式:15.4万円~56万円
2010年式:19.8万円~49.8万円
2011年式:20万円~75.4万円
2012年式:25万円~59万円
2013年式:23万円~79万円
2014年式:68万円
ライフ ディーバはもともと特別仕様車として設定されたグレードですが、人気となったことから通常グレードに昇格しました。人気のグレードだけあって、ある程度の数は流通しています。
先代モデルとの比較
ライフ ディーバは、2004年12月に特別仕様車として設定されました。そこで人気を博したことから2005年10月にカタログ掲載の通常グレードへと昇格しています。
スポーティーグレードとして設定されたため、外観が全体的に四角く精悍なデザインとなっているのをはじめ、前後のランプ回りに専用のデザインを採用するなどして違いを強調しているのが特徴です。
登場から15年以上経過しているため、かなり低い価格で取引されています。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1580mmです。
第5世代:2008年~2014年
この世代のライフ ディーバでは、スタイリッシュなインテリア・エクステリアを演出するブルーイルミネーション照明付フロントドリンクホルダーや14インチアルミホイールなどが標準装備されています。
その他にも以下の内容が標準装備されました。
・Hondaスマートキーシステム
・イモビライザー
・セキュリティアラーム
・フルオート・エアコンディショナー
この世代は流通量も豊富で、状態の良い個体も多く確認できます。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1635mmです。
人気のあるカラー
・ナイトホークブラック・パール
・アドミラルグレー・メタリック
・プレミアムミスティックナイト・パール
・ソレントブルー・パール
・プレミアムホワイト・パール
この中では、青みがかったパールが輝く黒色の「ナイトホークブラック・パール」と、鮮やかな青色の「ソレントブルー・パール」が人気です。
ライフ パステル

女性をターゲットに誕生した「ライフ パステル」
従来のモデルよりもヘッドライトを縦方向に大きくし、カジュアルで可愛らしいフロントマスクにするなど女性を意識した作りになっています。
また、このライフ パステルには「直列3気筒i-DSIエンジン」を搭載したモデルだけでなく、「i-DSIターボエンジン」を搭載したターボモデルも用意されていました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2008年式:15.8万円~39.8万円
2009年式:10.8万円~70万円
2010年式:10万円~50.2万円
ライフ パステルが誕生したのは2008年11月ですが、2010年10月には早くも製造販売が終了しています。販売期間は約2年と短いのですが、中古車市場での流通量はそれほど少ないというわけでもありません。価格の幅が広いため、安く手に入れられる可能性は十分にあります。
先代モデルとの比較
ライフ パステルは、女性をターゲットとして設定されたグレードであるため、外観は全体的に丸みを帯びており、女性をイメージしたデザインとなっているのが特徴です。また、ボディカラーにも女性を意識した「ピンクゴールド・メタリック」が新たに設定され、女性を中心に人気を集めていました。
しかし、誕生した2008年11月からわずか2年余りの2010年10月には早くも製造販売が終了となり、グレードとしては短命に終わっています。女性をターゲットとしていましたが、ターボエンジン搭載モデルや4WDモデルも用意されていたようにこのグレードに対する期待は大きかったようです。
販売期間が短かったため、ライフ パステルの中古車市場での流通量も少ないのではないかと思われがちですが、短い販売期間のわりに流通量はそれほど少なくありません。登場から15年以上経過しているグレードですが、走行距離が短いものや車両状態の良いものが多く流通しているため、中古車の選択肢も幅広いです。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1610mmです。
人気のあるカラー
・プレミアムホワイト・パール
・アラバスターシルバー・メタリック
・ナイトホークブラック・パール
・プレミアムクリスタルローズ・パール
・ピンクゴールド・メタリック
・バニラクレム
・シフォングリーン・メタリック
この中では、女性をターゲットとしたモデルだけあって桜色をした「ピンクゴールド・メタリック」が人気です。
ライフ G

使い勝手を向上させた「ライフ G」
2008年11月に登場した5代目からは上位グレードという位置づけとなり、以下の内容が標準装備され、全体的に使い勝手の良さを向上させました。
・Hondaスマートキーシステム
・イモビライザー
・セキュリティアラーム
2010年11月のマイナーチェンジでは、新デザインフロントグリルや常時点灯3眼メーターを採用しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2001年式:25.8万円
2002年式:15万円~34.8万円
2003年式:流通量希少のため算出不可
2008年式:16万円~43万円
2009年式:11.8万円~47万円
2010年式:18万円~50.3万円
2011年式:13万円~75.4万円
2012年式:14.9万円~69万円
2013年式:16万円~51.4万円
2014年式:48万円
中間グレードとして設定されたライフ Gは、人気の高いグレードのひとつです。そのため、他のグレードに比べて中古車市場での流通量は多いものとなっています。
先代モデルとの比較
ライフ Gは、2001年5月に誕生した中間的な位置付けのグレードです。
キーレスエントリーやパワーウインドウなどを装備しており、なおかつ価格も手ごろであったことから人気の高いグレードのひとつとなっています。
この世代は、販売から20年近く経過しているため状態の良いものを見つけるのは難しいかもしれません。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1605mmです。
第5世代:2008年~2014年
ライフ Gは4代目ライフでは設定されなかったため、2008年11月に誕生した5代目で復活した形となります。
装備面ではプロジェクタータイプのヘッドライトや常時点灯3眼メーターなどが採用され、Hondaスマートキーシステムやイモビライザー、セキュリティアラームなどが標準装備されています。
この世代では、高年式のものなら状態の良いものもありますが、それなりの予算は必要となるでしょう。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1610mmです。
人気のあるカラー
・プレミアムホワイト・パール
・アラバスターシルバー・メタリック
・バニラクレム
・アクアトパーズ・メタリック
・ピンクゴールド・メタリック
・ベルベットマルーン・メタリック
・ナイトホークブラック・パール
この中では、白く輝く光のラインが映えるシルバー色の「アラバスターシルバー・メタリック」や、青みがかったパールが輝く黒色「ナイトホークブラック・パール」が人気です。
ライフ C

100万円を切る低価格モデルの「ライフ C」
5代目のフルモデルチェンジの際に、高熱線吸収/UVカット機能付きプライバシーガラスやフルホイールキャップなどを標準装備しています。
また、このグレードが設定された当時はオプションであったブレーキをかけたときにタイヤロックを防止する「ABS機能」に、走行状態によって最適な制動力配分を行う「電子制御制動力配分システム機能」を加えた、「EBD付きABS」を標準で装備しました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2003年式:18万円
2004年式:10万円~35万円
2005年式:11.8万円~30万円
2006年式:5万円~39.8万円
2007年式:15.8万円~55万円
2008年式:8.9万円~40万円
2009年式:19万円~41.5万円
2010年式:16万円~49.5万円
2011年式:17.8万円~48万円
2012年式:15万円~67万円
2013年式:25万円~78.1万円
2014年式:22万円~55.5万円
ライフ Cは価格の安さから人気が高かったため、中古車市場での流通量も多い傾向にあります。
先代モデルとの比較
ライフ Cは、2003年9月のフルモデルチェンジにより誕生した4代目初めて設定されたグレードです。当時は、エントリーグレードとして設定されており、ターボエンジン搭載モデルと4WDモデルが用意されていました。
今から20年以上前に登場した世代ということもあり、中古車価格はかなり安いものが多いです。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1575mmです。
第5世代:2008年~2014年
この世代でもライフ Cは、シンプルな装備で実用的なエントリーグレードタイプとして設定されています。先代と同様に新車購入価格が100万円を切るというエントリーグレードとしての位置付けは変わっていません。ライフ Cは長年に渡り、ライフのエントリーグレードとしてその役割を守り続けました。
この世代の高年式のものは、中古車価格の差が広くなっています。そして、車両状態の良いものになると新車で購入するのと、さほど変わらない価格となっています。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1610mmです。
人気のあるカラー
・プレミアムホワイト・パール
・アラバスターシルバー・メタリック
・バニラクレム
・アクアトパーズ・メタリック
・ピンクゴールド・メタリック
・ベルベットマルーン・メタリック
・ナイトホークブラック・パール
この中では、ライフ Gと同様に、青みがかったパールが輝く黒色「ナイトホークブラック・パール」と、白く輝く光のラインが映えるシルバー色の「アラバスターシルバー・メタリック」が人気です。
※本記事は、2025年1月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。