カーライフ
更新日:2025.06.27 / 掲載日:2020.04.06

車のナンバープレートを変更する方法!変更時の費用や、必要な書類とは?

ナンバープレートイメージ
車のナンバープレートを変更する理由は、引っ越しで住む場所が変わる、車を中古で譲り受けた場合などがあります。

この時に、自分好みの希望ナンバーに変更したい方や、ご当地ナンバーなどの図柄ナンバーに変更したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、車のナンバープレートを変更する流れ、費用と必要書類、希望ナンバーに変更する方法と注意点について解説します。

※記事の内容は2025年6月時点のものです。

車のナンバープレートを変更する流れと必要書類

車のナンバープレートを変更する際の、手続きの流れと必要書類を紹介します。

ナンバープレート変更の手続きの流れ

ナンバープレート変更の申請は、住所を管轄する運輸支局、または陸運局でおこないます。
変更後の新しいナンバープレートと引き換えに以前のナンバープレートを返却するため、申請する際は車で行くことが基本です。

運輸支局での変更手続きの流れは次の通りです。

1.窓口にある申請用紙に必要事項を記入 (申請用紙は事前にインターネットでダウンロードしておくことも可能)
2.登録手数料(350円)を印紙で購入して支払う ※軽自動車は無料
3.書類を提出後、住所が変更された新しい車検証が交付される
4.同じ施設内にある自動車税事務所にナンバープレート変更の旨を申告
5.変更前のナンバープレートを外して返却
6.新しいナンバープレートを購入し、車に取り付ける

必要書類に漏れがなければ、基本的に即日で新しいナンバープレートが交付されます。ただし、年度末や年末などの混雑する時期は、2~3日かかることもあるので注意しましょう。

また、軽自動車の場合、運輸支局や陸運局ではなく「軽自動車検査協会」と場所が異なります。

ナンバープレート変更の必要書類

ナンバープレート変更を申請する際は、以下の書類が必要になります。
どれか一つでも忘れると即日の交付ができなくなるので、事前に揃えておきましょう。

・自動車検査証
・住民票
・自動車保管場所証明書(車庫証明書)
・認印または委任状

また、変更に必要な申請用紙や自動車税申告書、手数料納付書は、運輸支局や陸運局で用意されています。

中古車の譲渡の場合に必要な書類

車を中古で譲り受けた際に住所が変更となる場合には、上記の書類に加えて以下の書類が必要になります。

・印鑑証明書
・譲渡証明書
・委任状(旧所有者本人が申請する場合は不要)

ナンバープレートの変更はオンラインで手続きが利用可能

引っ越しによるナンバープレート変更は、「変更登録」という手続きに含まれます。これまでの変更登録では、陸運支局に出向いて書類を記入・提出し、新しいナンバープレートを取り付けて封印してもらう必要がありました。

しかし、この手続きは平日しか行えないため、仕事や学業のある方は時間の確保が難しいのが現状です。

こうした課題を解消するために、国土交通省は2005年から「自動車保有関係手続のワンストップサービス(OSS)」の提供を開始。OSSでは自宅のパソコンからナンバー変更を含む手続きの申請が可能なため、ナンバープレート変更の手間や時間を大幅に削減できます。

OSSで変更登録を行う際の必要書類

OSSによる変更登録の申請では、次の書類提出が求められます。

・変更登録申請時に必要な書類
申請書を作成する際には、「自動車検査証」が必須です。希望ナンバーを取得したい場合には「希望番号予約済証」も提出します。また、登録する自動車に、以前使用していた車の保管場所をそのまま使う場合は、旧自動車のナンバープレート番号も必要です。

・受付審査(変更登録申請後)に必要な書類
変更の原因を証する書面として、「住所の履歴を証明する書類」が必要です。具体的には、住民票、住民票の除票、戸籍の附票など。なお、これらはマイナンバーカードまたは住民票コードの提出でも代用できる場合があります。

また、紙媒体の保管場所証明書を使って申請する場合は「保管場所証明書」の提出も必要です。

OSSで変更登録を行う際の事前準備

OSSで変更登録を行う際に、申請者の電子署名を付与する必要があります。そのため、マイナンバーカードと、それを読み込むためのICカードリーダーまたはスマートフォン用電子証明書を用意しておきましょう。

電子車検証の場合は車検証情報取込みファイルをダウンロードしておく、あるいはスマートフォンなどに車検証閲覧アプリをインストールしておく必要があります。

また、検査登録手数料の支払いでキャッシュレス納付する場合は、あらかじめ「くるまの保有関係手続お支払い情報登録サービス」でクレジットカードなどの情報を登録しておく必要があります。

OSSで変更登録を行う際の流れ

1.OSSポータルサイトの申請画面で入力
申請者情報や車両の用途、保管場所、検査登録手数料の支払い方法、自動車の申告、使用する電子証明書などに関する項目が表示され、該当するものを選択していきます。なお、この画面では申請可能かのチェックや代理人申請の委任状作成も行えます。

2.電子署名を付与
「電子署名付与・送信」画面にて、事前準備で用意していたICカードリーダーあるいはスマートフォンを使ってマイナンバーカードから電子署名を送信します。

3.申請書を送信
全項目の入力が完了すると申請内容の確認画面が表示されるので、問題なければ申請書を送信。申請書の送付が正しく行われると「到達番号」が表示されます。

4.運輸支局へ必要書類を送信
運輸支局にて受付審査が行われるため、申請した日から15日以内に「住所の履歴を証明する書類」などを運輸支局へ郵送します。

5.保管場所証明申請手数料を納付
受付審査をクリアした場合は、保管場所証明審査へ進むために保管場所証明申請手数料を納付します。OSSポータルサイト「状況照会」で受付番号(到達番号)を入力してログインしたのち、「保管場所証明申請手数料納付待ち」であることを確認。申請時に入力した支払い方法で保管場所証明申請手数料を納付します。この手数料の納付が完了すると、保管場所証明審査が行われます。

6.検査登録手数料を納付
保管場所証明審査が完了すると、状況照会が「検査登録手数料納付待ち」となります。この手数料の納付が完了すると、登録申請審査と自動車税審査が行われます。

これらの審査結果に問題がなければ、行政機関から新しい自動車検査証が交付。郵送で受け取る場合は、変更先住所の運輸支局へ旧自動車検査証(原本または写し)を郵送で送ります。

郵送以外では、行政機関へ出向いて自動車検査証を受け取る、電子車検証を更新するといった方法があります。

OSSの利用で受けられる特例措置

2022年に国土交通省は、引っ越しによる変更登録をOSSで行った個人に対して特例措置を創設。この措置を利用すると、変更登録後のナンバープレート交換を次回の車検まで先延ばしできます。

この制度により、これまで陸運支局に出向いて行う必要があったナンバープレートの交換に一定の猶予が設けられました。そのため、車検のタイミングで整備業者に交換作業を依頼することも可能となり、手続きの手間が大幅に軽減されるなど、利便性が向上しています。

ただし、新旧の車検証を郵送でやり取りしている間はその車を使用できない点に注意が必要です。

この特例措置を利用して変更登録を行う際の手順は次の通りです。

1.車の所有者はOSSでの変更登録申請から15日以内に、引越し先を管轄する運輸支局などへ旧車検証(原本または写し)を郵送
旧車検証の写しを送付する場合は、新車検証受取ったら速やかに旧車検証を運輸支局へ郵送する必要があります。
2.郵送後、運輸支局が備考欄に旧登録番号が記載された新しい車検証を郵送で交付
3.車の所有者は次回車検時を含めた任意のタイミングで、新しい車検証を管轄の運輸支局に提出
4.運輸支局が旧登録番号の記載がない正式な新車検証と登録事項等通知書を交付
5.車の所有者はこれらの書類をナンバープレート交付代行者に提出
6.車の所有者は新しいナンバープレートを受け取ったら、古いナンバープレートを返却

代行業者にお願いする方法も

ナンバープレートの変更手続きは比較的簡単ですが、基本的に平日のみの受け付けになります。平日の休みがなく、仕事を休めない方は、申請しにくいのがネックといえるでしょう。

そのような方は、ナンバープレート変更の代行サービスをおこなう業者を利用するのも一つの方法です。時間を節約できるうえに、確実にナンバープレートを変更できるメリットがあります。

ただし、自分で変更する場合は数千円で済みますが、業者に依頼すると1~4万円ほどの費用がかかることを心得ておきましょう。

車のナンバープレートを希望ナンバー・図柄ナンバーに変更する方法

イメージ
車を購入した場合、ナンバープレートの数字は自動的に割り振られます。しかし、自分の好きな数字や、語呂のいい数字に変更できる「希望ナンバー制度」を利用する方法もあります。

そこで、希望ナンバー制度の概要、変更方法と注意点について紹介します。

希望ナンバー・図柄ナンバーとは

希望ナンバーとは、好みの数字をナンバープレートの数字として申請できる制度です。希望ナンバーを申請できる車種は、普通自動車(自家用・事業用)、自家用の軽自動車となります。


希望ナンバーは、抽選が必要な抽選対象希望番号と、抽選がない一般希望番号の2種類です。

抽選対象希望番号とは、「777」などのゾロ目、「1」や「8」などの縁起の良い数字などで、希望者が多いため変更手続きの前に抽選で当選しなければ取得できません。一方、同じ数字を希望する人が少ない、誕生日などのランダムな数字などは抽選なしで変更できます。

また、希望ナンバーのほかに、ナンバープレートに絵柄が入る「図柄ナンバー」に変更することも可能です。運輸支局の管轄する地域の名所や特産物が入ったものや、オリンピックやラグビーなどのイベントに合わせた期間限定のタイプもあります。

希望ナンバーに変更する流れ

希望ナンバーを取得するには、「希望番号申込サービス」というサイトで事前の申請が必要です。

抽選が必要な希望番号に当選した場合、メールに記載されている期限までに交付手数料を支払います。もし落選してしまったら、再抽選の申し込みをすることも可能です。

抽選が不要な一般希望番号の場合、申し込み完了メールに記載された期限までに手数料を支払います。抽選、一般ともに、運輸支局での基本的な交付手続きが必要です。

希望ナンバーに変更する場合の注意点

希望ナンバーに変更する場合、ナンバープレートは受注生産となり、一般的なナンバープレートよりも交付手数料が高くなるので注意が必要です。

通常では2,000円程度のところ、希望ナンバーでは4,000~5,000円程度、文字が光る字光式で5,000~6,000円程度となります。また、図柄ナンバーは8,000円前後で、字光式はありません。

また、抽選対象希望番号の抽選結果が出るまで最大で5日かかること、当選確率は数字によって異なるのではっきりとはわからないという注意点もあります。

まとめ

ナンバープレートの数字を変更する場合、運輸支局か陸運局で手続きをおこないます。基本的に即日で新しいナンバープレートが交付されますが、繁忙期は2~3日ほどかかるので注意しましょう。

また、ランダムに割り振られる数字ではなく、自分好みの番号に変更できる希望ナンバー制度を利用する方法もあります。ゾロ目や縁起の良い数字は抽選対象希望番号となり、毎週月曜日におこなわれる抽選に当選する必要があります。

一般希望番号は抽選がないものの、希望ナンバーの場合ナンバープレートが受注生産となり、通常の変更よりも交付手数料が高くなるので注意しましょう。

車のナンバーを変えるのにいくらかかる?

通常のナンバー変更の申請手数料は1,500~2,000円、希望ナンバーは4,000~5,000円程度です。

ナンバープレートの県を変更するにはどうしたらいいですか?

他の都道府県に引っ越した場合は、最寄りの運輸支局で住所変更の手続きとナンバープレート変更の手続きが必要です。

ナンバープレートの代行料はいくらですか?

業者に依頼すると1~4万円ほどの費用がかかります。

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グーネットマガジン編集部

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