新型車比較・ライバル車対決
更新日:2019.08.14 / 掲載日:2019.08.14

人気のNシリーズ今買うならばどちらがベストバイ?

【N-WGN】価格:127万4400~179万3880円、【N-BOX】価格:138万5640~208万80円

ボディの違いはあれども軽自動車としての完成度で比べてみると、N-WGNとN-BOXは極めて近い存在だ。これまでは一人勝ちが続いていたN-BOXだが、今後はN-WGNが有力ライバルになる可能性もあるのではないだろうか?

チェックポイントはこの3つ

【1】ホンダセンシングの差

  • N-BOXにもACc(高速型)や歩行者検知など、軽自動車クラスとしては最高レベルの機能は採用済み。N-BOXが劣っているのではなく、N-WGNがさらにその上を実現した格好なのだ。

  • N-BOX比較で機能向上したのは、衝突回避では夜間歩行者認識性能向上と横断自転車認識、運転支援ではACcが渋滞追従機能付きの全車速型になったこと。歩行者衝突回避操舵支援や走行ライン制御LKAなどの他の主な機能は共通。実用面ではACcが全車速対応型になったことは、長距離の機会が多いドライバーにはメリットだ。

【2】キャビン&ラゲッジの差

  • 新型N-WGN

    頭上空間のゆとりはN-BOXが秀出るが、前後方向の余裕はほとんど一緒。N-WGNは後席が左右独立スライドではなく、一体型スライドになるが、実用面においてそれほどの差はない。

  • N-BOX

    おそらくN-WGNに乗って「狭い」と思う人はそうはいないだろう。前席をゆったりセットしても後席にはゆとりがある。ヘッドルームも悠々だ。もちろん、幼児の世話まで考えればN-BOXの室内高は有り難いし、自転車クラスの積載など広いスペースを使う工夫は秀出ている。ただ、そこまで必要としなければN-WGNよりもかなり割高だ。

【3】走りの差

高い重心ながらもセンタータンクレイアウトがもたらす重心の低さもあって、N-BOXの走りは見た目よりレベルが高い。同じプラットフォーム/パワートレーンを持つN-WGNも走りは期待できそうだ。

動力性能と燃費はハード構成やスペックから見て、それほど大きなアドバンテージもないと予想されるが、N-WGNが劣る要素もない。フットワークは予想が難しいのだが、穏やか乗り心地を狙ったN-BOXに対して、N-WGNはしっかりとした操安志向になっている可能性が高い。走りの質感のグレードアップは期待できそうだ。

総合力ではN-BOXが依然リードするがN-WGNのコスパの良さは魅力十分

軽自動車はパッケージングとドアタイプから大きく2BOX系/ハイト系/スーパーハイト系に分けることができる。ハイト系とスーパーハイト系は全高が約10cm異なり、リヤドアが前者は前ヒンジ式、後者はスライド式が標準的な仕様となる。この差は用途の違いであり、家族向けのユーティリティを最大限に高めたスーパーハイト系に対して、ハイト系はリヤドアや後席機能が簡略化されたりするケースも多い。N-WGNとN-BOXの違いは、このハイト系とスーパーハイト系の違いそのものである。

用途の幅広さやゆとりという視点ではN-BOXが勝る。スペックの比較から見えてくる実践力でN-WGNが勝るのは、50kgほど軽量な車両重量がもたらす動力性能と燃費、操安を含めたハンドリング性能と考えられる。ACcの全車速型への改良など最新ホンダセンシングのアドバンテージも大きいが、これはいずれN-BOXにも投入されるのは確実だ。現状では運転支援を求めてN-WGNを選ぶのもいいが、汎用性ではスーパーハイトボディに加えてシートアレンジも勝るN-BOXがリードする。

N-BOXに対するN-WGNの最大の長所はタウン&レジャーを軸とした時のコスパの高さ。ポストファミリーなどのダウンサイザーには賢い選択になるだろう。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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