中古車購入チェックポイント
更新日:2019.08.10 / 掲載日:2019.08.10
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2019年8月)

実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2019年9月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 トヨタ プリウス編

※写真はすべて先代型(3代目モデル)。
KEY POINT
大量に売れた車種だけに、過走行車でもないかぎり、トラブルはあまり考えられない。運転感覚に違和感がないかをチェックしたい。
[先代型]
中古車中心相場:30万から140万円 新車販売時期:2009年5月から2015年12月
[現行型]
中古車中心相場:130万から240万円 新車販売時期:2015年12月から
売れに売れた先代型だけでも、グーネットには6000台を超える物件が登録されている。優れた燃費性能や、あらゆるニーズに対応できる使い勝手のよさが高く評価され、販売が好調だったモデルだけに、流通台数はもとより年式や価格なども多彩で、ニーズに合った物件が選びやすい。
プリウスを購入する際に、ハイブリッドカーのキモとなる駆動用バッテリーの寿命を懸念するユーザーは多い。劣化状態の兆候としては、放電・充電が早く、EVでの走行距離が短くなって燃費が悪化する傾向を強めるが、これを試乗時に見抜くのは困難と言える。
ただ、現行型(4代目)はもとより、先代型(3代目)でさえ、初代モデル登場後10年以上経ってから発売されている。また2代目モデル末期の頃には、ハイブリッドカーの累計販売台数は100万台を超えていた。つまり、先代型以降であればバッテリーをはじめとしたハイブリッドシステムに関するフィードバックがしっかりと反映されているので、メカニカルなトラブルに見舞われる確率は低いと判断していいだろう。
むしろハイブリッドカーを初めて所有する場合は、その特性を理解したうえで、運転感覚を入念に確認するのが賢明だろう。
【チェックポイント1】 メーター表示は正常か?

ハイブリッドシステムインジケーターなど、さまざまな情報がデジタル表示されるが、正常に作動しているかを操作して確認したい。
【チェックポイント2】 シフト操作に違和感は?

シフト・バイ・ワイヤ方式の先進的なシフトを採用。形状や操作方法が、一般的なATとは異なるということを理解しておくべき。
【チェックポイント3】 リアの視界は問題ないか

プリウスの象徴でもあるトライアングルシルエットは、スタイリッシュだが視界が狭い。購入前に見え方をしっかりと確認しておこう。
【チェックポイント4】 オイル交換履歴から判断

ハイブリッドとはいえ、オイル交換頻度は一般的なクルマと変わらない。定期的な交換が行われていたかを記録簿などで確認すべき。
【チェックポイント5】 ボディ損傷は少ないか?

数多く売れた車種なので運転に不慣れな人が所有していた可能性もある。ボディはもちろん、ホイールまで入念に確認しておこう。
【チェックポイント6】 駆動用バッテリーの状態

状態を確認するのが難しいが、高額な費用がかかるバッテリートラブルを回避したいなら、低年式・過走行車を避けるのが賢明だ。
特徴的なフィーリングの回生ブレーキは試乗で確認!
特徴的なフィーリングの回生ブレーキは試乗で確認!
ハイブリッドカーは、アクセルオフ時に生じる減速Gが一般的なクルマのエンジンブレーキよりも強く感じられる。独特の運転感覚なので、初めて所有するなら試乗での確認は必須となる。
撮影/フォッケウルフ
※中古車価格はグーネット 2019年7月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。/small>