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更新日:2019.06.28 / 掲載日:2019.06.28
新型BMW3シリーズツーリング発表! セダン以上のスポーティでダイナミックなサイドビュー

BMW3シリーズは、BMWの最量販モデル。日本でも1980年代後半のバブル時代から人気を集め、六本木のカローラなどと呼ばれていた。実際、当時の5ナンバー規格だった3シリーズセダンは、現代のカローラに近いサイズ感だ。そのバブル時代に販売されていた2代目3シリーズで誕生したのが、ステーションワゴンボディ。BMWではツーリングと呼ぶ車型だ。日本市場には、1990年代の3代目3シリーズだけはツーリングが正規輸入されなかったが、それ以外の各モデルには設定されて、走りと使い勝手を両立させた、手ごろなスポーティワゴンとして好評を得てきた。もっとも、G20型と呼ばれる3シリーズの現行型は、2019年3月に日本上陸を果たしたばかり。まず導入されたのは定番のセダンで、チューニングの違いで184PSと258PSを発生する2種類の4気筒2L直噴ターボが登場。続いて4気筒2Lのディーゼルが上陸しており、9月にはプラグインハイブリッド車と387PSの直列6気筒3Lターボも納車が始まる予定。夏以降の導入車では、高速道路の渋滞時にステアリングを放しての走行が許される「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」が搭載される見込みだ。


その後に満を持して日本にやって来るだろう6代目となるステーションワゴンボディのツーリングは、本国ドイツでも、2019年6月25日からミュンヘンの本社近くで展示され、世界初公開を果たしている。正式な発表は9月のフランクフルトショーで、その後の9月28日から発売されるとアナウンスされている。新型3シリーズは、全長4715mm、全幅1825mmの堂々たるサイズ。これは兄貴分となる5シリーズの1990年代のモデルとほとんど変わりない。ツーリングでもそれは同じだろう。その代わり、ではないだろうが、新型3シリーズには、直前に走行した最大50mまでの走行軌跡を、そっくりトレースしながら35km/h以下で自動的にステアリング操作しながらバックするリバース・アシスト機構など、高度な運転支援システムが用意されている。セダンと同様にツーリングにもこれが備わるだろう。「OK、BMW」と呼びかければ起動して、自然な会話でさまざまな情報の入手などができるAIを活用したコネクテッドシステムも新型3シリーズの魅力を増してくれる。もちろん、セダンと同様に前後50:50の重量配分にこだわり、思いのままに操れるようチューニングされたBMWらしい足回りとFR駆動システムは、歴代モデルと同様に、ワゴンボディであることを忘れさせるスポーティな走りが楽しめるはず。セダンの上陸は本国での発表から半年遅れだったが、ツーリングもドイツ本国からさほど遅れることなく導入されることだろう。期待して待とう。