徹底分析中古車相場
更新日:2019.07.10 / 掲載日:2019.04.12
【グー連載コラム】徹底分析中古車相場(2019年4月)

中古車を購入するうえで相場の動向をチェックするのは、お得に買うためには必須事項といっていい。そこでグー編集部が持つ膨大なデータから、過去1年の平均相場動向をもとに、日々変動する中古車相場について読み解いていこう。
(掲載されている内容はグー本誌2019年5月号の内容です)
【今月のテーマ】燃費が良くてロングドライブにも適したレジャー向けの欲張りモデルはこれだ!
今どきのクルマはユーザーニーズに対する守備範囲が広く、「レジャーで使いたい」という条件を掲げても候補はさまざま。そこから1台を選ぶときは、次のような特徴を考慮すると狙いが定めやすい。
まず、人を乗せて、乗車人数分の荷物を積載できるのが大前提。そのうえでドライバーを含めた乗員が快適に過ごせることを重視したい。特に走りの面では、長時間のドライブを想定し、ドライバーの運転負荷が小さく、同乗者が心地よく乗っていられる特性を備えているといい。
たとえばフル乗車で高速道路を走行する場合でも十分な動力性能を発揮するエンジンが搭載され、操縦性については直進、カーブでも安定している。このようなクルマなら運転が楽で、長時間でも苦にならない。乗り心地は試乗して確認したいが、それが叶わなくても、後席の座り心地、足もとや頭上のスペースのゆとりなどは確認しておこう。
燃費性能も重要だ。カタログに掲載されている数値が20km/L以上の能力を持つクルマは俄然魅力的。ハイブリッドカーやクリーンディーゼル車なら、実走行燃費も優秀なので、出かけた際のガソリン代を抑えられる。さらに欲張るなら、安全運転を支援する機能が備わっていることを条件にプラスすれば、安心かつ楽しいドライブが満喫できる。
三菱 アウトランダーPHEV(現行型)

SUVでも燃費を重視するニーズに最適
モーター駆動による滑らかでパワフルな加速性能や、三菱独自のハイレベルな4輪制御によってさまざまな状況で安定した走りが味わえる。ガソリン消費量が少ないだけでなく走行性能の高さを持ち味としているので、ロングツーリングにも適している。
中古車参考価格帯:150万円から360万円【相場傾向↓・・・買い!】

2013年1月から ※全グレード
モデル末期となり、初期型は値ごろ感を高めている。最新鋭のメカニズムを搭載している車種なので高年式車を求めたいところだが、PHEVならではの走りや環境性能を求めるなら、2014から2015年式あたりを狙うのもあり。
日産 セレナ(現行型)

e-POWER&プロパイロットはぜひほしい
e-POWERを選べば優れた燃費性能だけでなく、プロパイロットをはじめ先進の運転支援機能を備えているのも魅力だ。もちろん居住性や実用性といったミニバンとしての能力は高い水準にあるので、日常的な用途から休日のドライブまで幅広く対応できる。
中古車参考価格帯:26万円から360万円【相場傾向↑・・・待ち!】

2016年8月から ※全グレード
中古車市場での流通台数は多いが、売れ筋モデルとあって値落ちしづらい状況にある。特に燃費がよくて長距離ドライブも楽に行えるe-POWERのプロパイロット搭載車は、高年式であることも影響して高値を維持している。
トヨタ プリウスα(現行型)

先進性にも満足できる実用車
3代目プリウスをベースに実用性を追求したモデルで、5人乗り仕様のほか3列シートの7人乗りも選べる。登場から7年を経過しているが、魅力が色褪せた気配もなく買い得感は高い。
中古車参考価格帯:60万円から190万円【相場傾向↓・・・買い!】

2011年5月から ※全グレード
トヨタ カムリ(先代型)

パワフルに走って燃費も良好
2.5L直4エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、動力性能と燃費性能のバランスが良好。不人気車種だが居住性や実用性に優れ、プレミアムな雰囲気も魅力だ。
中古車参考価格帯:90万円から290万円【相場傾向↓・・・買い!】

2011年9月から2017年7月 ※全グレード
レクサス RX(先代型)

操縦性と乗り心地を高度に両立
シャープな運転感覚に加え快適な乗り心地も備えたクロスオーバーSUV。高級サルーンにも匹敵する内外装の質感や快適性を備え、優れた実用性も相まって、多彩な用途に対応できる。
中古車参考価格帯:140万円から390万円【相場傾向↓・・・買い!】

2009年1月から2015年10月 ※全グレード
トヨタ ハリアーハイブリッド(現行型)

上質な運転感覚は長距離に最適
スポーティなデザインだが、運転感覚は上質さを重視している。ボディサイズが大きいぶん車内は広く、快適で長距離ドライブに最適だ。ハイブリッドなので燃費性能も満足できるレベル。
中古車参考価格帯:210万円から420万円【相場傾向↓・・・買い!】

2014年1月から ※全グレード
マツダ アテンザセダン(現行型)

狙い目はやっぱりディーゼル
ディーゼル仕様はパワフルな動力性能とシャープなハンドリングが持ち味で、輸入セダンモデルに比肩するポテンシャルを持つ。居住性や実用性に優れ、セダンのよさが再認識できる。
中古車参考価格帯:100万円から370万円【相場傾向↓・・・買い!】

2012年11月から ※全グレード
トヨタ プリウスPHV(先代型)

給電機能は出かけ先で重宝
充電機構を備え、燃費はベースとなるプリウス(3代目)を凌ぐパフォーマンスを発揮。1500Wまで使用可能なアクセサリーコンセントを備え、出かけた先で家電品を使うこともできる。
中古車参考価格帯:70万円から150万円【相場傾向↓・・・買い!】

2012年1月から2016年5月 ※全グレード
日産 エクストレイル(先代型)

アクティブに使い倒せる本格派
独自の便利機能を備え、道具としての能力はクラストップレベル。電子制御4WDのオールモード4×4-iと、パワフルなディーゼルエンジンを選べば、道を選ばぬ高い走破性を発揮する。
中古車参考価格帯:70万円から180万円【相場傾向↓・・・買い!】

2007年8月から2015年2月 ※全グレード
三菱 デリカD:5(現行型)

タフに使える個性派ミニバン
ミニバンにSUVの4WD性能を融合させたクロスオーバーモデル。悪路走行をこなせるタフさに加え、力強く低燃費なディーゼル仕様も設定されており、アウトドアレジャーに最適な1台だ。
中古車参考価格帯:40万円から400万円【相場傾向↓・・・買い!】

2007年1月から ※全グレード