カー用品・パーツ
更新日:2019.05.17 / 掲載日:2019.03.15
【グーパーツ】DIYにチャレンジしよう!

快適なドライブに欠かせない車内の静粛性。近年の新型車であればそこまで気にすることではないが、型落ちモデルや中古車オーナーにとっては結構気になるポイント。前号に引き続き、エーモンの「静音計画」を使って車内の静音化にチャレンジする。
(掲載されている内容はグーパーツ2019年5月号の内容です)
今回のDIY
静音計画・エンジンルーム静音シート オープン価格
ボンネットの裏側に貼り付けることで車内に入り込むエンジン音が低減できる静音シート。普通車用とミニバン用の2種類を用意する。静音計画・きしみ音低減テープ オープン価格
ドア・リヤハッチ付近から聞こえるきしみ音が低減できるテープ。車両の戸当たりゴムが当たる部分に貼るだけでOK。
エーモン
TEL.0790-22-6262 https://www.amon.co.jp/
手頃な価格で素人でもチャレンジできるアイテムを数多くラインナップするエーモン。例によって今回も人気ブランド「静音計画」を使い、エンジンルームときしみ音を低減させるDIYアイテムを施工していく。
車種によってはインシュレーターが装着されていたりもするが、経年劣化により写真のように垂れてくることがある。リフレッシュの意味も込めて施工するのもアリだ。
エンジン音による騒音は反響したノイズが原因
前回の“ロードノイズ低減マット”と“風切り音防止モール”に引き続き、車内の静音化を目指すシリーズ第2弾として、エーモンの静音計画より「エンジンルーム静音シート」と「きしみ音低減テープ」を施工していく。
昔と比べてエンジンの静粛性は高くはなったが、機械である以上どうしても音が聞こえてしまうのは避けられない。しかし完全に消音とまではいかないが、「エンジンルーム静音シート」を使えば騒音を低減させることは可能なのである。
そもそもエンジン音が車内に響く原因として考えられているのは、エンジンルーム内の音の反響。
これを防ぐためにボンネット裏にグラスウール製のインシュレーターなどを貼っていたり、エンジンカバーなどが標準装備されていたりするが、車種によってはコスト削減のために付いていなかったり中古車の場合なんかは劣化して効果が半減していたりする。
エンジンルーム静音シートは、アルミガラスクロスという建築にも使用されている保温、保冷、耐熱、防音に優れた素材を採用。愛車のボンネット形状に合わせてハサミなどで自由なサイズにカットできるので、DIY初心者でも比較的簡単に装着することが可能。
装着後は少し高音が収まったかな?程度の変化が感じられた。軽自動車などに取り付けて高速道路を走ったらかなり違いが感じられるかもしれない。
そして最後に「きしみ音低減テープ」も施工してみた。
古いクルマになると、走行中や段差を乗り越えた際に異音を発することがあるが、原因の1つとして「戸当たりゴムとボディが摩擦することで発生している」ことがある。施工車両であるゴルフも、後部から異音が聞こえるが、ハッチ部分の戸当たりゴムに施工してみたところ見事に異音が無くなった。
※グーパーツ4月号では、静音計画・ロードノイズ低減マットと風切り音防止モールを施工
[DO IT YOURSELF]エンジンルーム静音シート
1.ボンネットに仮あて

製品をそのまま貼ってしまうと純正の機能を阻害してしまうので、一度当ててペンでマーキングをしよう。
2.障害物に気を付けよう

ボンネット裏にはウォッシャー液のホースなどがあったりするので、上手い具合に避けるようにしよう。
3.愛車の形状にカットする

マーキングしたラインに合わせてカット。端は付属のテープで固定することで見えなくなるのでザックリでOK。
4.油分・汚れを落とす

粘着テープでの取り付けが基本となるので、粘着力が弱まらないようしっかりと油分・水分・汚れを落とそう。
5.貼り付ける

製品裏側のリケイ紙を少しずつ剥がしながら、スマホの保護フィルムを貼り付ける要領で貼り付ける。その際しっかりと圧着させながら貼り付けよう。
6.付属のテープで固定する
全体的に貼り付けることができたら付属のアルミガラスクロステープを使い、周囲を塞ぐように固定する。機能を阻害しないよう水抜き穴などは避ける。
完成.見た目もリフレッシュ!

最後に全体を圧着し、ボンネットを開け閉めして確実に密着していることが確認できれば完成だ。確実に取り付けられていなければ事故につながる可能性もあるので注意したい。
[DO IT YOURSELF]きしみ音低減テープ
きしみ音低減テープ
1.汚れをキレイに落とす
2.防音シールを貼りしっかりと圧着
3.青いフィルムのみを剥がす
4.完成
きしみ音がする箇所のドアを開け戸当たりゴムが接触する部分を確認。接着性をよくするためにしっかりと汚れを落としたら青フィルムごと貼り付ける。しっかりと圧着させた後、青フィルムのみ剥がして完成。
施工前後でノイズの違いを比べてみた
施工前の車内
施工後の車内
前回同様スマートフォンアプリを使って簡易測定を試みた。アプリでは2デシベルほど下がっているが、体感的にはさほど感じられなかった。ただ、きしみ音テープの効果はなかなかのもの。施工車は2006年式モデルであり各部に経年劣化が見られ、リヤハッチ部分からきしむような音が聞こえていたのだが、あきらかにきしみ音が鳴る頻度が少なくなったように感じた。前回施工した部分も含めて施工前と施工後ではトータルで見ればかなり変化があったといえる。