【SUBARU フォレスター】厳選オススメモデルはこれだ！【PICK UP7】

■主要諸元（X-BREAK）●全長×全幅×全高（mm）：4625×1815×1730　●ホイールベース（mm）：2670　●車両重量（kg）：1530　●パワートレーン：2498cc水4DOHC（184PS／24.4kg・m）　●WLTCモード燃費：13.2km／L　●燃料タンク容量（L）：63［レギュラー］●最小回転半径（m）：5.4　●最低地上高（mm）：220

　ハイブリッド車は電動走行に魅力があるが、2.5L車の方が、巡航余力も加速性能も上回る。操縦感覚は切れ味よりも落ち着きを重視した特性で、ゆったりと高速道路を流すのに向いている。運転疲れもしにくく、長距離移動にも快適だ。

　登場時は悪路に強いミドルワゴンというコンセプトだったが、SUVラインの充実と共に、さらに悪路対応力を高めている。現行型はプラットフォームやパワートレーンは他のスバル車と共通しているが、専用サスや4WD制御により、悪路踏破性を向上。アウトドアレジャーやファミリーユースに高い適性を持つSUVだ。キャビンスペースや荷室も本格的なアウトドアレジャーに対応できるサイズ。上級仕様のX-BREAKになると、シートや荷室床面が撥水仕様となっている。

　パワートレーンは2.5L・NAと2Lハイブリッドを設定。ハイブリッド車は、先代スバルXVに採用されていた駆動システムの改良型で、走りの余力感向上を狙ったシステムだ。

　スバルの代名詞でもあるアイサイトは、最新のバージョン3をベースに前走車走行軌跡からも走行ラインを制御するツーリングアシスト仕様を、全グレードに標準採用している。また、ハイブリッド車専用装備として、ドライバーの顔認識によりシートポジション設定や運転中のよそ見警告などを行うドライバーモニタリングシステムと、燃費優先制御モードを備えたACCも用意されている。

　フォレスターと同様にハイブリッド車も選べるが、動力性能向上の恩恵は気休め程度。プロパイロットも性能比でアイサイトと大きな開きはない。やはり持ち味は、多様な使い方に対応できるキャビン実用性と手頃な価格設定。レジャー用途を得意とするファミリーワゴンとしては魅力的な存在だ。

　グレードによる走行性能や運転支援装備で目立った差はなく、そこまでならば、ベーシック仕様のツーリングでもいい。ただ、より深くアウトドア志向を求めるならばX-BREAKがオススメ。撥水内装だけでなく、外観のイメージもSUVらしい。