【グー連載コラム】徹底分析中古車相場

　長距離ドライブに適したクルマを求めるなら、「ドライバーはもちろん乗員も疲れない」、「動力性能に余裕があって燃費がいい」、そして「運転が楽しめる」、という３つの要素に着目したい。これらを満たし、さらに安全な運転をサポートできる機能が備わっていればパーフェクトな選択といえるだろう。
　そもそも、運転していてストレスを感じるクルマというのは、ちょい乗りでも疲れるもの。たとえば、小排気量で非力なエンジンでは発進がもたつくし、巡航速度に達するまでがもどかしい。しかもエンジンの音が騒々しくて振動も大きくなりがちだ。こんなクルマは、長距離どころか10分程度運転するだけでドッと疲れる。
　乗り心地の良し悪しも重要だが、“足まわりが硬い＝不快”というのは誤解である。乗り心地のよさとは、走行中の振動を抑制できているか否かにかかっている。足まわりがソフトでも、いつまでも振動が収まらないと安定感が削がれて乗員の不安感を助長することになる。しかもこの振動が同乗者のクルマ酔いを誘発するきっかけになることもある。
　つまり、家族や友人とのドライブをいい思い出にするかどうかはクルマ次第。今回ピックアップしたクルマは、快適に走れるうえに、あなたの運転技術もフォローしてくれる頼れる存在なのである。

先進的な機能が充実したスタイリッシュサルーン
　既存の高級サルーンと一線を画す、感性に訴えかけるデザインが特徴。パワーユニットは3タイプから選べるが、いずれも大柄なボディに対して十分なパワーを発揮する。シャープなハンドリングはドライバーの高揚感を煽り、ロングドライブがじつに楽しい。

新車時価格が600万円を超える高級サルーンだが、高年式で走行距離が少ない車両でも300万円台で購入することができて値ごろ感がある。ハイブリッド仕様も選べるが、こちらは流通台数が少なく相場は高値にある。

洗練された運転感覚でディーゼルの概念を覆す
　ディーゼルエンジンの概念を覆す爽快な走りがセールスポイント。走りのよさや整然としたデザインだけでなく、マツダ独自の実用的な機能や装備も人気を集める要因となっている。パワーユニットはディーゼルのほか、ガソリンエンジンもラインナップ。

現行型はSUVクラスで高い人気を維持しているため、相場は高値安定傾向にある。2月に改良を実施してCX-8と同じエンジンを搭載したが、中古車で狙うなら改良以前が望ましい。動力性能にも不満を感じることはない。

上質で実用的なプレミアムSUV
　快適かつ豪華な室内は、所有満足度の高い仕上がり。運転感覚は上質で、実用的な機能、装備も充実しているのでレジャーにも最適だ。SUVクラスの人気モデルとあって、相場は高値安定。

走りを極めたスポーツセダン
　モーターの動力を走りにも活かすことでスポーツカーのようなフィーリングを実現。高額車両とあって相場は高値となるが、セダンクラスでは随一といえる卓越した走りは満足感が高い。

乗員をもてなす能力が高水準
　トヨタの最高級セダンに相応しい落ち着いた風格を漂わせ、乗員を心地よくもてなす能力が高い。ハイブリッド専用車なので燃費性能も優れている。流通台数は少ないが、値ごろ感がある。

広々室内で長距離移動も快適
　室内は上質な雰囲気が漂い、広々としているから大人4名が乗車しても快適に長距離を移動できる。市場での人気がいまひとつなことが影響し、相場は今後も下がる傾向を強めそうだ。

家族で出かけるのが楽しくなる
　リビングを思わせる機能的な室内空間と「わくわくゲート」により、家族でのドライブが便利で楽しくなることうけあい。人気車種だが、登場から3年が経過して購入しやすくなった。

豪華で快適な高級ミニバン
　高級サルーンのような特徴を持つLサイズミニバンだ。中古車といえども車両価格は高額だが、それに見合った満足感は十分に得られる。狙うなら価格がこなれた初期型がオススメだ。

爽快に走れて燃費性能も上々
　爽快なハンドリング性能とハイブリッドによる優れた燃費性能で、長距離ドライブを存分に楽しめるモデル。発売から2年が経過して中古車の流通台数が増え、値ごろ感を強めている。

人馬一体の走りが楽しめる
　ドライバーが思い描いたとおりの走りが楽しめるのは、マツダ車ならではの特徴。ディーゼルは経済的なメリットも得られる。モデル末期なので購入するなら高年式車を選びたいところ。

※中古車価格はグーネット 2018年9月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。