車のエンタメ
更新日:2018.11.08 / 掲載日:2018.06.19
秘密満載! トランプ大統領の専用車両はディーゼルだった!

「ビースト(野獣)」といえば、多くの人はディズニー映画の「美女と野獣」を思い浮かべるかもしれません。しかし、自動車界にも「ビースト」という愛称で呼ばれる車両が存在します。それはアメリカ大統領の専用車。今回は、秘密のベールに包まれた一台のクルマに迫ってみたいと思います。

こちらが自動車界の「ビースト」。キャデラックなので大統領専用機の「エアフォース・ワン」や大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」に倣って「キャデラック・ワン」とも呼ばれます。全長が5.5mと長いだけでなく、全高も1.8mとミニバンやSUV並みです。そして重量は8トンと一般的なクルマの約5台分もあるのだとか。これは重い防弾ガラスを組み込むほか、さまざまな特殊装備によるものですが、けっこう重いです。重いゆえに最高速度はあまり出ないとの噂もありますが、真相は明らかではありません。


見てください! このドアの厚さ。どうしてこんなに厚いのかといえば、乗車中の大統領を守る防弾ガラスがとんでもなくぶ厚いからです。ドアの厚さは20センチ以上、窓の厚さは12センチ以上あるのだとか。重さはボーイング757(大型飛行機)のドアとほぼ同じとのことです。

ドライバーは大統領を警護する「シークレットサービス」のなかでも、特別なトレーニングを受けた人だけが担当します。襲撃された時を想定した、ハイスピードからの180度ターンもこなせる運転テクニックまで持っているとか。きっとドリフトなんかお手のものでしょうね。
大統領が来日した際は外交官ナンバーをつけて日本の公道を走ったこともあるビースト。ちなみに数台が用意されていて、日本で走った際も車列に2台のビーストが並んで走っていましたよね。これも、「複数が並んで走っていて、どちらに大統領が乗っているかはその時まで分からない」というセキュリティ上の理由です。普通のクルマとは常識が違う、それがビーストというわけですね。