車のエンタメ
更新日:2018.11.08 / 掲載日:2018.05.25
トラックを改造して温室栽培! アメリカで「持続可能な農業」の啓蒙活動を行う青年

農業大国といわれるアメリカでも、農業について学ぶ機会がたくさんあるわけではないようで、「こどもたちに、持続可能な農業について知ってもらいたい」という想いから「移動教室」を開いている人がいます。なんと、トラックの荷室を温室に改造して、野菜を育てながら全国を旅しているというのです!

「コンパス・グリーン・プロジェクト」を運営しているのは、大学で持続可能なバイオインテンシブ農法(最小の畑で最大の収穫を得る農法)を教えていたジャスティン・カッターさん。

知人がモバイル・アートギャラリーに転用して活用していたらしいのですが、プロジェクトが終わったことから、ジャスティンさんが2011年に温室トラックに改造して教育活動をスタートさせました。
現在は、全米各地の学校に赴き、持続可能なバイオインテンシブ農法についての講座を開いています。小学校から大学までさまざまなレベルに合わせたプログラムを用意しているそうです。
植物を育てるには水の管理が重要なわけですが、土の量に限りがあるプランターや花壇では、よりいっそう乾燥に対する注意が必要になります。そこで、ジャスティンさんは、素焼きのポットを活用。ポットを土に埋めて水を入れておくと、少しずつ滲みだして乾燥を防いでくれるのだそうです。旅先で数日間トラックを離れてレジャーを楽しんだりするときにも重宝している、とのことです。
このコンパス・グリーンで持続可能なバイオインテンシブ農法を学んだ子供は、すでに3万8000人を超えたそうです。こどもたちが大きくなったとき、農業や農作物に対する世の中の意識がどのように変わっているのか、気になりますね。
コンパス・グリーン・プロジェクト オフィシャルサイト(外部サイト)