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更新日:2018.09.20 / 掲載日:2018.01.16
トヨタ、億単位市場に参入か?「GRスーパースポーツコンセプト」を発表

GAZOO Racingがプロデュースする「GRスーパースポーツコンセプト」
トヨタは、TOYOTA GAZOO RacingがプロデュースするGRブランドのコンセプトカー「GRスーパースポーツコンセプト」とそのテスト車両を発表した。
GRスーパースポーツコンセプトは、ハイブリッド技術を搭載したプロトタイプレーシングカー「TS050 HYBRID」からボディーワークやパワーユニットなどの主要コンポーネントを受け継いでいるモデル。TS050 HYBRIDといえばル・マン24時間レースなどで知られるFIA世界耐久選手権(WEC)のトップカテゴリーLMP1クラスに参戦しているレーシングカーであり、世界トップクラスのポテンシャルを持つモデルである。

パワーユニットは、2.4リッターV6ツインターボにモーターを組み合わせたハイブリッドユニット

エクステリアは、カラーリング等を施せば、プロトタイプレーシングカーそのもの
パワーユニットは、レースユニットと同じ2.4リッターV6ツインターボに、モーターを組み合わせたハイブリッドユニット。システム全体の最高出力は1,000phになるという。エクステリアは、カラーリング等を施せば、プロトタイプレーシングカーそのものだ。トヨタは、今回のコンセプトカーを“次世代のスーパースポーツカー”として仕上げたそうで、将来の市販車の方向性を示唆するモデルになりそうだ。

東京オートサロン2018 in 幕張メッセにおいて発表
このようなスーパースポーツカーは、アストンマーティンの「ヴァルキリー」やAMGの「プロジェクトワン」などが挙げられる。プロトタイプと変わらないスーパースポーツカーが発表され、1台3億円以上の価格でも発表後に即完売する状況が続いている。
このトヨタ製のスーパースポーツカーは、完成にはまだ時間がかかるが、レースで培ったノウハウを市販車に投入し、富裕層にアピールする億単位モデルの開発に興味を示していることが、今回の発表で明らかとなった。富裕層向けの市場でも、欧州の名門ブランドと勝負するときが近い将来やってくる。