中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29

BMW 3シリーズに新たな価値感プラスグランツーリスモの余裕ある生活

新たに加わった仲間グランツーリスモ

【本記事は2013年7月にベストカーに掲載された記事となります。】セダンに続いてツーリング(ステーションワゴン)も登場し、ラインアップの拡充を図る3シリーズだが、新たに仲間に加わったのは「グランツーリスモ」と呼ばれる5ドアハッチバックである。グランツーリスモは先に5シリーズにも設定されているのでなんとなくイメージがわく方も多いだろうが、いわゆるファストバックスタイルの5ドア。これを3シリーズにも展開した。 

ボリューム感のあるボディ

全長はセダン/ツーリングに対し200mm長い4825mm、ホイールベースは110mm延長された2920mmとなるグランツーリスモ。実際に見るとかなりボリューム感がある

全長はセダン/ツーリングに対し200mm長い4825mm、ホイールベースは110mm延長された2920mmとなるグランツーリスモ。実際に見るとかなりボリューム感がある

一見するとセダンやツーリングのリアセクションを変更しただけのように見えるかもしれない。しかし、よくよく見れば「ん!? なんかボリューム感があるな」と感じることだろう。実はセダン/ツーリングに対しホイールベースは110mmも延長されており2920mmもある。全長はプラス200mmの4825mmとなる。更に全高も70mm高い1510mmとなっており、セダンやツーリングとはずいぶんと違っているのだった。「3シリーズの一員であることを明確にアピールするデザイン」とBMWの担当者が言うように、ずいぶんとボディサイズは異なるものの、一見して3シリーズファミリーとわかる出で立ち。ボリューム感のあるボディに合わせてキドニーグリルやヘッドライトはやや大型化されバランスが取られているのだという。

足元スペース拡大

ホイールベースが110mm伸びて後席足元スペースはセダン/ツーリングよりも70mm拡大している

ホイールベースが110mm伸びて後席足元スペースはセダン/ツーリングよりも70mm拡大している

ちなみに、このホイールベースの延長は後席居住性の向上に充てられており、足元スペースはセダン/ツーリングに対し70mm拡大されていて、実際に座ると明らかにセダンやツーリングと比べて広々していることを実感できる。また、シートヒップポイントは60mm高くなっていて、当然ドライバーの視点も高くなっているので前方視界も一段とよくなっていて「やっぱりセダンとは違うんだな」と感じる。■直6エンジン搭載車も設定されるグランツーリスモ日本に導入されるグランツーリスモは320i、328iに加えてセダンやツーリングには設定されない335iもある。335iは直列6気筒3Lツインターボを搭載するホットモデル。いっぽうで人気のディーゼルエンジン搭載モデルの設定がないのはちょっと残念だ。各エンジンに標準グレードのほかに「Modern」、「Luxury」、「Sport」、「MSport」の各バリエーションが設定されるのはセダン/ツーリング同様だ。試乗は最も売れ筋となる320iLuxury。定評の直4、2Lターボ搭載の8AT仕様である。セダンより120kg重いが、動力性能に不満はない。

着座位置の高さ

グランツーリスモのインパネも基本的にはセダンなどと共通のデザイン。しかし着座位置が60mm高くなっていて、視線はやや高くなる

グランツーリスモのインパネも基本的にはセダンなどと共通のデザイン。しかし着座位置が60mm高くなっていて、視線はやや高くなる

ヒップポイントが60mmも高くなっているため、乗り込んだ瞬間に「あっ、座りやすいな」と感じる。フロアから車高が高まっているため、着座位置が高くなっているからといってヘッドクリアランスに影響が出ているということはない。メーターパネルやインパネのデザインは共通なので、乗り込んだあとの印象はセダンやツーリングと大きく変わることはない。

ゆったりとしたボディの動き

110km/hに達すると自動的にせり上がる「アクティブリアスポイラー」を備える。本来、空力的にはこのスポイラーがせり上がった高さにハッチゲート先端の高さをしたかったのだが、デザイン的には鈍重になってしまうため現状の高さに抑えたのだという。アウトバーンの速度域ではリアの安定性に影響を与えるため、アクティブリアスポイラーが採用されたのだという。このような可変式のスポイラーはBMWとしては初めての採用となる。運転席のスイッチ操作により任意にスポイラーを出すことができる

110km/hに達すると自動的にせり上がる「アクティブリアスポイラー」を備える。本来、空力的にはこのスポイラーがせり上がった高さにハッチゲート先端の高さをしたかったのだが、デザイン的には鈍重になってしまうため現状の高さに抑えたのだという。アウトバーンの速度域ではリアの安定性に影響を与えるため、アクティブリアスポイラーが採用されたのだという。このような可変式のスポイラーはBMWとしては初めての採用となる。運転席のスイッチ操作により任意にスポイラーを出すことができる

ところが走り出すとビックリ。セダンとは明確な違いを感じることができた。最も違うのが乗り心地。セダンとは対照的と言っていい「ゆったりした」印象なのだ。ボディの動きがゆったりとフワリフワリとしたものとなっていて、小気味いい印象のセダンとはずいぶんと異なる。やや重心が高い感覚でボディ上物がゆったりと大きく動く印象だ。これは車高が高くなっていることと、(セダンのリアセクションと比較して)重量のあるリアハッチゲートの存在ゆえか。いっぽうで直進性がセダンよりもワンランクアップしていることも実感した。110mmというホイールベース延長によるものだろう。まさに「グランツーリスモ」の名のとおり、高速道路をハイスピードでロングドライブするのに適した操縦性。

大容量の荷室

荷室の広さは特筆もの。後席が通常状態でもツーリングより25L大きい520Lの容量。後席は6対4分割可倒

荷室の広さは特筆もの。後席が通常状態でもツーリングより25L大きい520Lの容量。後席は6対4分割可倒

荷室は広く、ワゴンのツーリングよりも25L容量は大きく520L。実際に荷物を積んでみるとまぁ入る入る!! 荷室のハンドルで後席は6対4の分割可倒も容易で、後席を収納すれば最大1600Lとなり、長尺ものも積めるので使い勝手はいい。BMWが提案する新たな価値観は「走りのよさと余裕の積載性」。その回答がグランツーリスモなのだ。

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ