BMW MINIはSUVとクーペを融合させた粋な大人のパーソナルクーペ！

7番目のミニ

【本記事は2013年4月にベストカーに掲載された記事となります。】7番目のミニとして登場したミニペースマンは、5ドアのクロスオーバーをベースにした3ドアクーペ版。ペースマンの意味は“先頭に立つ者”。その意味通り、ルーフラインがリアに向けてなだからに下がり、いっぽうでウエストラインが切れ上がるという、まるでレンジローバーイヴォーククーペを思わせる斬新さだ。しばし、斜め後ろから見たスタイリングに見とれてしまった。

数値以上に大きい見た目の差

専用エアロキット、18インチアロイホール、スポーツシートを装備。シリーズ最強の218psを発生する1.6L直ターボを搭載

クロスオーバーとペースマンのクーパー同士でサイズを比較するとミニペースマンが全長4120×全幅1785×全高1530mm。クロスオーバーが全長4105×全幅1790×全高1550mmとサイズは大きく変わらないが、数値以上に見た目の差は大きい。ここまでルーフが下がっているとリアシートの狭さが気になるが、独立2座のシートに座ると身長178cmの（坦）でも狭いながらも座ることができたのは意外だった。試乗車は1.6L直4（122ps／16.3kgm）を搭載するクーパー。足回りはやや固めだが通常のミニよりもピッチングが少ない。もっとスポーティに走りたい人なら17インチタイヤ、184psの1.6L直4ターボを搭載するクーパーSを選ぶといいだろう。

なかなかの存在感

このペースマンに乗っていて感心したのは、機能性とデザインを高いレベルで融合させている点。他人とは差別化を図りたい、MONOにこだわる粋な大人に乗ってもらいたいパーソナルクーペなのである。価格は312万円からとちょっと高いが、この存在感はなかなかのものです。