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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29
2013年はNISMOが熱い! ジュークNISMO乗って感じた熱き血統
NISMOがジュークをチューニング

【本記事は2013年4月にベストカーに掲載された記事となります。】ジュークをNISMOがチューニングしてコンプリートカーとして販売を開始したのはちょっと驚きだった。なぜに日産モータースポーツの総本山たるNISMOが久々に送り込むコンプリートカーがコンパクトクロスオーバーのジュークなの!? そんな疑問をお持ちのBC読者も多かろう。が、とにかく乗って走ってみないことには、この手のコンプリートカーってのは語ることはできないもの。
内外装に感じる日産ワークスの血統

全幅はノーマルプラス5mmの1770mm。225/45 R18サイズのタイヤを装着するためのオーバーフェンダーによる拡幅
■内外装に感じる日産ワークスの血統!!エクステリアは見てのとおり。もともと個性的なジュークのルックスがより派手になっている。特に目立つのがリップスポイラーが追加されたフロントパンパーとリアのルーフスポイラー。そして5mmワイドになった前後のフェンダーだ。空力パーツはGTマシンの開発などの経験を生かしたNISMOならではのもので、「カッコよりも空力性能重視」で開発されたもの。225/45R18サイズのタイヤを収めるためにフェンダーがちょっとだけワイド化されているというわけ。
しっかりと手を入れこんだインテリア

サイドやニーサポートの形状、さらにはシートバックの形状などを徹底的に追求した専用シートを採用
インテリアもしっかり手を入れられていて、白眉はシート。スエード調表皮が張られたフロントシートはサイド&ニーサポートが張り出したスポーツタイプなのだが、座ってみるときつすぎることはなくゆったり座れて、だけどコーナーではしっかりと身体をサポートしてくれる『わざもの』。シート開発担当者が形状を徹底的にこだわって作り上げたのだという。こうしたドライバーの感覚を大切にするあたり、レーシングマシン開発からフィードバックされたNISMOのDNAだろう。
NISMOのDNA

ステアリングは握り部の表皮に本物のアルカンターラを使用したこだわりの逸品。しっとりと手に馴染む質感で操作性に優れている。またタコメーターはレッド文字盤の専用デザインのものとなっておりスポーティな印象。ピアノブラックのセンターパネルなどは「ジュークNISMO」の専用パーツ。シートはスエード調表皮となっている
シート開発担当者が形状を徹底的にこだわって作り上げたのだという。こうしたドライバーの感覚を大切にするあたり、レーシングマシン開発からフィードバックされたNISMOのDNAだろう。
ドライビングが楽しくなるハンドリングとCVTの設定

1.6LターボエンジンはECUのチューニングで190ps/24.5kgm→200ps/25.5kgm
■ドライビングが楽しくなるハンドリングとCVTの設定エンジンはECUのファインチューンで190ps→200ps、24.5kgm→25.5kgmにパワーアップされているが、乗ってハッキリ体感できるほどの差ではない。それよりも楽しかったのが7速マニュアルモードを備えたCVT。スポーツモードで全開加速をするとまるでデュアルクラッチMTのような小気味よさでポンポンシフトアップ。あえて多段ATのような「シフトアップ感」を演出することでスポーティなドライブフィールを演出しているのだ。足回りはちょっと「堅いかな」という印象だったのだが山道へ入るとこれが軽快でキビキビ走るのだ。ほどよくロールしながらイン側のタイヤがしっかりと接地しているのでコーナリングが安定しているのが特徴的。さすがはNISMOの仕事。価格は285万750円で、ベース車の36万7500円アップは充分に納得だ。