学生や未成年者が中古車購入時に必要な書類とは

goo-net編集チーム

18歳から車の免許が取得できるわけですから、高校卒業後に職場や大学までの通勤・通学のためなどに車を購入する人は多いでしょう。では、学生や未成年者が車を購入する場合、通常の契約と異なる点はあるのでしょうか？また、車を購入できたとしても、車検証に記載される所有者はどうなるのでしょうか？ここでは、学生や未成年者の中古車購入について見ていきましょう。

学生や未成年者は中古車を購入することはできる？

学生や未成年者であっても、中古車の購入は可能です。しかし、社会人・学生問わず、未成年者の場合は親の同意が必要です。また、ほとんどの販売店では、契約の際に親の同伴が必要となります。なぜならば民法では、『未成年者が法定代理人の同意を得ないで行った法律行為は取り消すことができる』（第5条2項）、と定められているからです。どういうことかというと、未成年者が親などの同意を得ずに勝手に結んだ契約は、未成年者本人、または代理人が取り消すことができるということです。そのため、ディーラーや中古車販売店では売買契約が取り消しにならないように、親などに連帯保証人になってもらうのです。

未成年者の所有者登録は可能なのか？購入時の必要書類は？

バイクや軽自動車については、未成年者であっても、住民票と実印として登録済みの印鑑があれば所有者登録はできます。問題なのは普通自動車です。基本的に、未成年者が普通自動車の所有者登録はできません。しかし、未成年者であっても『結婚している場合』は、「成年擬制」によって成人として扱われるため、親の同意や同伴が無くても所有者登録はできます。もう1つ、『親の同意がある場合』は未成年者であっても所有者登録することができます。ただし、通常（成人）の中古車購入の際に用意する書類に加えて以下の書類が必要となります。

成人が中古車を購入する際の必要書類

・運転免許証・住民票・車庫証明書・印鑑証明書・実印

学生や未成年者が中古車を購入（所有者登録）する際の必要書類

・戸籍謄本・親権者の実印を押印した同意書・親権者の印鑑証明書

学生が中古車を購入するには

学生が中古車を購入する場合、支払いを一括で行うことは少なく、ほとんどの場合ローンを組むことになります。学生は毎月の収入があってもアルバイトの場合が多く、収入が安定せず保障もないという場合がほとんどです。そのためローンの審査に通りにくく、結局親がローンを組んで車を購入するという場合が多いようです。しかし、親がローンを組めない場合や、親には頼りたくない方もいるでしょう。そんな方には、学生でもローンが組める「学生専用ローン」がおすすめです。ただし、収入額によっては融資額が低くなる可能性があるので、購入計画はしっかり立てるようにしましょう。