カーライフ
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.17
車の臭いの原因と対策

グーネット編集チーム
車の臭いが気になる、車内に臭いがこもってしまい困った、などという経験はないでしょうか。
今回は車の臭いの原因や対策について紹介します。
車の臭いの原因とは?
エアコンの臭い
車内の臭いの原因で多いのが、エアコンです。
長い間、お手入れをしていないと、エアコンからカビ臭を放つ原因になることがあります。
しばらくぶりにスイッチを入れたエアコンからカビ臭がするのは、エアコン内でカビが発生しているからです。
エアコンはスイッチを切った後、温度差により結露してしまいます。この結露にホコリなどが付着し、カビの温床となってしまうのです。
食べ物の臭い
車内で食事をしたり、食べこぼしたりすることで臭いはこもってしまいます。
自宅での食事の際も同様ですが、焼き肉や焼き魚の煙、あるいは湯気立つ鍋やおでんなどは、どれだけ換気してもしばらく臭いが消えません。煙や湯気は食材の成分を含んだまま、シートや天井に染みついてしまいます。
また、食事の際の食べこぼしにも注意しなければなりません。
食べこぼしを放置しておくとダニや雑菌が繁殖し、悪臭の元となってしまうからです。
ペットの臭い
ペットの臭いは飼い主の方には分かりにくいものですが、ペットを飼っていない方などには敏感に察知されます。ホテルの宿泊やレンタカーなどがペットOKとそうでない場合とに分かれているのはそのためです。
動物には動物特有の臭いがあります。どれだけシャンプーをして、手入れをしたペットであっても、抜け毛や皮脂、唾液や排泄物の付着などにより臭いがこもってしまいがちです。ペットを車に乗せた後は、換気やシートの隅々までのチェックなど、気を付けておく必要があります。
タバコの臭い
タバコの臭いは、車の買い取りにおいて大きな査定要素となり、喫煙車より禁煙車の方がはるかに高価格で取引されています。それほどタバコの臭いが敬遠されているということです。
タバコの臭いの主な原因となるのは、タバコに含まれるアンモニアとタール、そしてアセトアルデヒドの成分です。これにニコチンや窒素化合物なども加わり、独特の臭いを放ちながら煙となって立ち昇っていきます。立ち昇った煙がシートや天井に染みついたら、なかなか取れるものではありません。窓を全開にするか、車での喫煙を控えるなどの対策も必要になってきます。
体臭やシートに付いた汗の臭い
たっぷりの汗を吸いこんだシャツやタオル、履きっぱなしの靴下の強烈な臭いは誰もがご存知のことでしょう。車のエアコンで身体の汗は乾きますが、座席やハンドルに染みついた汗の成分がなくなるわけではありません。
体臭の強い方や香水を使う方も同様です。身体とシートが密着することにより臭いが染みついてしまいます。汗をかいた後や香水を大量に使用した場合などは、ご自分の身体へはもちろん、シートやハンドル、ひじ掛けなどへのフォローも忘れないようにしましょう。
車内の臭いをなくすには?

グーネット編集チーム
エアコンの洗浄
車内の臭いをなくそうと香り付きの芳香剤を置く人もいますが、これだけで臭いをごまかすことは出来ても、異臭をなくすことは出来ません。車内の臭いをなくす上で大切なのは、臭いの根本をなくしていくことです。
一番有効的な方法は窓を開けて換気することです。また、エアコンから出るカビ臭が気になる場合は、エアコンからのカビ臭の原因となるパーツ部分であるエバポレータを洗浄しましょう。エバポレータは車に詳しくなければお手入れが難しいため、臭いが気になったら専門業者に洗浄を依頼すると良いでしょう。洗浄を依頼する場合は費用がかかってしまいますが、カビを吸うことは健康にも良くないので、ぜひとも洗浄をおすすめします。
ところが、スイッチを入れるまでは、エアコンの臭いに気付かないケースが多々あります。また、実際に稼働させてからお手入れや洗浄云々言っても、しばらくは我慢しなければなりません。そのような場合に、自分で出来る応急処置があるのでご紹介します。
まず車の窓を全開にします。そして、エアコンの温度と風量を最高に設定し、10分間ほど暖房として稼働させます。これによって、エアコン内部が乾燥し改善することもあります。
芳香剤
車用の芳香剤は液状や固形状、ゼリー状など形状も香りも多彩です。香りを車内全体に行き渡らせるためには、できるだけ高い位置に置くのが好ましいでしょう。しかし、液状の芳香剤などはこぼれる心配があるため、置く場所がダッシュボードなどに限られてしまいます。
また、エアコンの送風口に装着するタイプもありますが、ルーバーの形状によって合わないものもあるので、事前に調べておく必要があります。
芳香剤はお洒落なデザインの商品が多く、好ましい香りを放つと同時にインテリアとしても楽しめる点がメリットです。
重曹で掃除
天然由来のクリーニング素材として人気なのが重曹です。身体に害がないため、あらゆるシーンに利用されていますが、車の臭い対策としても十分な効果を発揮します。
重曹での掃除方法はいたって簡単です。バケツ一杯の水に大さじ2杯の重曹を溶かし、それを含ませた雑巾で丁寧に拭き取っていくだけです。スプレータイプのものもあるので状況に応じて使い分けるのが良いでしょう。
重曹は、布製シートに対して効果的ですが、革製シートに使用すると変色する恐れもあるのでご注意下さい。
車内の異臭を予防する対策とは?
車内には臭いの元を持ちこまないようにすることが前提です。
例えば、座席シートやヘッドレストなどに汗が染みつくと、臭いになる可能性もあります。その部分にカバーを付けて、こまめに取りかえることで臭いを防ぐことが出来ます。
また、雨の後の生乾きのフロアマットは悪臭の原因となるので、天気の良い日に干してよく乾かしてあげましょう。車内の臭いの原因を把握し、その根本を断ち切っていくことが大切です。臭い対策をしっかりと行って快適な車内環境を目指しましょう。
まとめ
車の臭いの原因はエアコンのカビ、あるいはシートや天井に染みついた食べ物や汗・体臭などさまざまです。また、ペットやタバコの臭いなど、それぞれ嗜好やライフスタイルに応じて異なる原因もあります。
それらの臭いは車を使用するたびに染みつき、積み重なっていきます。
大切なのは換気や掃除をこまめに行うことです。重曹による拭き取りや、芳香剤などを活用するのも良いでしょう。