カーライフ・ドライブを楽しむ
更新日:2026.10.09 / 掲載日:2026.10.09
乗って分かった、イマドキEVの実力
実際のところはどうなの? 最新モデルで走って、使って体感!
国産車でも車種が増えたこともあり、EV(電気自動車)の認知は、ある程度一般的になりつつあるが、まだまだ本格的な普及へとは至っていない。その要因として、「EVってあまり距離を走れないんでしょ?」
「充電が大変そう……」などの入口での不安やネガティブな先入観が挙げられる。本特集では、実際のドライブを通じて最新EVの実力を紹介し、その性能や使い勝手のよさをレポートする。EVへの食わず嫌いともいえるネガティブな印象を払拭し、新車・中古車問わず、クルマ購入の際の選択肢として検討してもらいたい。
撮影/渡部祥勝、木村博道
(掲載されている内容はグー本誌 2026年10月発売号掲載の内容です)

【思い立って急にちょっと遠出編】
EVで出かけてイイも悪いも感じることで理解が深まる
今どきのEVの実力と充電などの周辺環境を検証!
「ちょっと時間に余裕ができたから、少し遠くに出かけよう!」。そういった普段の生活のなかでも起こりえることをEVならどのようにこなせるのか? ある意味、普通にドライブすることでEVのリアルな実力を確認してきた。
EVドライブ約330㎞走行レポート
エンジンとは違うスムーズさ車重を感じさせない軽快な走り
みなさんはEVに対して、どんなイメージを持っているだろうか? “先進的”、“モーターで走るから静か”、“環境に優しい”といったポジティブなイメージはもちろんあるだろう。一方、“充電が面倒くさそう”、“長距離は走れなそう”といったネガティブな先入観もあるのではないだろうか。それならば、実際のドライブを通じてEVの実力をしっかりと確認しよう! ということで今回、日常でも普通にありえる、ちょっと遠出のドライブを敢行した。
編集部のある都内から向かった先は山梨県の富士五湖方面。片道約160㎞の道のりだ。まずは中央自動車道をひた走る。EVの特徴であるモーターによる加速性能はピカイチ。アクセルを踏み込めばス~っと滑らかな加速を披露し、合流や追い越しといったシーンでもストレスなく運転できる。また高速道路では、ある意味しっかりロードノイズが感じられるほど車内の静粛性は高い。
一般道では湖畔の曲がりくねった道を走る機会が多かったが、そういう場面ではEV特有の回生ブレーキが効果を発揮し、無駄にブレーキを踏まずに軽快な走りを楽しめた。減速エネルギーを回収することで電費向上にもつながるため、回生ブレーキを意識したワンペダルドライブを心がけるといいだろう。
ドライブのパートナーはこちらのクルマ!
[レクサス]RZ
ブランド初のBEV専用モデルで3グレードを設定する。SUVならではのゆとりある室内空間を確保しつつ、走行状況に応じ四輪の駆動を制御する高出力ユニット「eAxle」によって軽快な走りを楽しめる。
新車価格帯:790万〜950万円
中古車価格帯:450万〜990万円
※取材で使用したのは特別仕様車RZ600e “F SPORT Performance”(受注受付は終了)

高速道路も一般道もかなり快適な移動を楽しめる


走行距離90km
モーター駆動による滑らかな加速はEVの特筆すべき点。アクセルを踏み込むと、素早くかつ力強く加速し、高速道路での合流もスムーズ。バッテリーが床下に配置されるため、低重心で走行安定性も高い。
山中湖明神山パノラマ台

走行距離110km
晴れたら最高の景色がひろがる絶景スポット
山中湖から三国峠へ至る県道の途中にあるビューポイント。天気がよく視界がクリアな日には眼下に山中湖、その左奥に雄大な富士山を一望できる。
●住所:山梨県南都留郡山中湖村平野 ●営業時間:常時開放 ●駐車場:普通車約8台(無料)
山中湖親水公園

富士山を間近に感じられる公園で小休止
富士山に一番近い山中湖ならではのダイナミックな富士山の姿を望める。眼前の富士山が山中湖畔に映る「逆さ富士」や「ダイヤモンド富士」などでも人気のスポット。
●住所:山梨県南都留郡山中湖村平野 ●営業時間:常時開放 ●駐車場:普通車約80台(無料)
山中湖花の都公園

走行距離121km
富士山の麓で咲く花を眺めてリラックス
広大な30万㎡のエリアで季節ごとに色鮮やかな花々を楽しめる公園。有料の清流の里エリアと無料の花畑・農園エリアがあり、どちらでも咲き誇るキレイな花を鑑賞できる。
●住所:山梨県南都留郡山中湖村山中1650 ●営業時間:4/16~10/15(8:30~17:30)、10/16~4/15(9:00~16:30) ●入場料:大人360円〜 小中学生150円〜(12/1~3/15は無料)
※時期により変動あり。要確認。 ●駐車場:約220台(普通車300円)
サン・レイク



走行距離145km
西湖湖畔に位置するペット同伴可能なレストラン
湖を眼前に眺められるログハウス風の建物が目印のレストラン。西湖名産のヒメマス(塩焼きやフライ)やワカサギなど、ボリュームたっぷりの美味しい食事をテラス席で味わった。ペット連れでも気軽に利用できる。
●住所:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖駒形2204 ●☎0555-82-2933 不定休 ●営業時間:8時半〜19時(L.O.)※要確認 ●駐車場:あり https://www5e.biglobe.ne.jp/~sunlake/

EV自体の性能進化はもちろん、充電インフラも整備が進み余裕あり
航続距離は走行時の条件によるが高性能な充電器が増え不安はなし
EVでの外出時に気になることは、やはり“航続距離”と“充電環境”だろう。まず、航続距離について。正直なところカタログ値は期待できない。今回のドライブでは、実際カタログ値の7割ほどの数値だった。加えて、エアコンの使用や走行速度といった条件次第では電力消費が大きくなり、航続距離に影響が出てしまう。とはいえ、大容量バッテリーを採用するモデルが増えているため、多少の遠出ならそつなくこなせるのもたしかだ。長距離の運転が日常的な人の場合、EVの購入には慎重さがまだ求められるだろう。
充電環境については整備が着々と進んでいる印象。特に高速道路には新しい急速充電器が複数台設置されている場所が多く、高出力の機器も増えている。事前にアプリを活用して充電器の利用状況を確認しておけば、到着してから無駄に待つことや稼働していないといった事態も回避できる。道の駅朝霧高原に設置されていたパワーエックスの急速充電器は短時間で効率よく給電でき、かなり優れものだった。今後も充電環境は拡充していくはずなので、外出時の安心感はより高まるだろう。

道の駅 朝霧高原



走行距離165km
急速充電器のポートにカチッと音がするまでソケットを差し込んで充電がスタート。操作自体は誰でもわかりやすいが、充電ケーブルは意外と重いので、少し扱いづらい印象。

急速充電器のポートにカチッと音がするまでソケットを差し込んで充電がスタート。操作自体は誰でもわかりやすいが、充電ケーブルは意外と重いので、少し扱いづらい印象。
急速充電(CHAdeMO)充電口数は約14,600口(2025年度末時点)といわれている。政府は、2030年に向けて公共用の急速充電器3万口を設置目標としているため、今後も増設が見込まれる。また、高速道路では90kW/150kWの充電器を設置するなど、高出力化を目指している。



▶ドライブの相棒、レクサスRZ600e “F SPORT Performance”の注目ポイント




【アクティブに使える実用性編】
ガソリン車にはない魅力を積極的に活用しよう
EVならではの便利さを場所を問わず楽しむ!
せっかくEVに乗るなら、ガソリン車にはない魅力を楽しみたい。単に移動するだけではなく、1500Wコンセントなどを活用して、より快適な時間を満喫できるのがEVの魅力だろう。外出先で電気ケトルを利用して淹れたてのコーヒーを飲む……なんてこともお手のものだ。

[スバル]ソルテラ
高効率パワーユニットと74.7kWhの大容量バッテリーで最大で航続距離746㎞を実現(カタログ値)。普段の運転はもちろん、ロングドライブも問題なし。車外からの騒音を低減し、乗り心地もよく快適な移動を実感できる。
新車価格帯:517万〜605万円
中古車価格帯:239.8万〜459.8万円

電力供給で幅広いニーズに応えられる大きな付加価値
走行中に二酸化炭素を排出しないEVは、カーボンニュートラルの実現に向け、内燃機関を搭載するクルマに代わる存在として大きな期待を集めて登場したわけだが、その活躍のフィールドは単なる移動手段にとどまらない。大容量のバッテリーを搭載し、その性能が向上していくなかで、“電力を供給できるクルマ”としてもEVは注目されている。
車内外で利用できる1500Wコンセントを備えるモデルも多く、たとえばキャンプや車中泊などで電気調理器具、電気毛布やドライヤーといった電気製品が使用可能で、アウトドアシーンを快適なものにしてくれる。アイドリングの必要がなく、単独で静かにエアコンを使えるという長所もありがたい。
また、近年では地震や洪水といった災害が多発しているため、被災時の非常用電源のニーズが急速に高まっている。万が一のとき、家庭用蓄電池よりも大容量のバッテリーを活用した外部給電機能を持つEVは、停電時に一定期間の電力を確保する設備としても活躍できる。
移動手段だけではなく、走る電源として必要に応じて生活をサポートする役割も担えるEVならではの付加価値は、今後のクルマ選びにおいても重要なポイントになるだろう。

EVならこんなこともラクにできるので便利


合計1500Wまでの電気製品が利用可能
荷室などにAC100V・最大1500W出力のアクセサリーコンセントが標準装備されているモデルが多い。あるいは、AC外部給電コネクターをつなぐことで、駆動用バッテリーに蓄えられた電力を利用して電気製品が使用可能になる。

電気ケトルで素早く湯を沸かせる
キャンプや車中泊、またちょっとしたドライブの休憩時など、電気ケトルを利用して簡単に湯を沸かせるため重宝する。温かい飲み物やインスタント麺などが気軽に楽しめる。

冷え込む時期の車中泊には欠かせない
徐々に寒くなるこれからの時期に便利なのが電気毛布。車中泊の際に、エアコンに加えて使用することで底冷えする寒さをだいぶ和らげてくれる。消費電力が控えめなのもありがたい。

電源の心配をせずに作業ができる
コンセントが利用できるためノートパソコンなども、電源の心配なく使用できる。急な仕事の対応をしたり、動画を見たりと幅広い用途に応えてくれる。

アイドリングなしで静かにエアコンが使える
エンジンのないEVではキャンプ場でも音を気にせずエアコンが利用できて便利。消費電力は設定にもよるので、バッテリー残量だけは確認しておこう。
“乗って・走って・使って”わかった! EVの気になることQ&A
今回のEV特集で試乗したスバル・ソルテラ。走った距離は一般道と高速道路を合わせて110㎞程度ではあったが、そのなかで感じたことをもとに、EVに対してみなさんが気になることについて解説していく。
Q.エアコンの使用・不使用で航続可能距離にどのくらい差が出る?
A.暖房や冷房は電力を消費するため、当然、航続距離に差が生じる
右の画像は横浜駅〜海ほたるまでの約30㎞の道のりをそれぞれ空調オン/オフの状態で走行した結果。バッテリー残量はそれぞれ5%減少で変わらなかったが、航続可能距離は空調オンだと37㎞減。オフだと23㎞減となり、その差は14㎞。交通量などの差があったため、正確な数値とは言えないが、ひとつの目安にはなるはずだ。
Q.雨や雪といった天候でも急速充電器は使用できる?
A.雨や雪で問題なく使用できる荒天時は天候が回復するまで待つべき
雨や雪の日でも、通常の天候であれば急速充電器を安全に使用できる。充電器や車両のポートは防水設計になっていて、感電リスクは抑えられている。濡れているコネクターや充電ポートを乾いた布で拭き取れば、より安心して充電器が使える。ただし、暴風雨や落雷のおそれがある荒天時にはさすがに使用を控えたほうがいい。
Q.EVって暑さや寒さが苦手な印象実際はどうなの?
A.雨や雪で問題なく使用できる荒天時は天候が回復するまで待つべき
雨や雪の日でも、通常の天候であれば急速充電器を安全に使用できる。充電器や車両のポートは防水設計になっていて、感電リスクは抑えられている。濡れているコネクターや充電ポートを乾いた布で拭き取れば、より安心して充電器が使える。ただし、暴風雨や落雷のおそれがある荒天時にはさすがに使用を控えたほうがいい。
Q.EVって暑さや寒さが苦手な印象実際はどうなの?
A.極めて外気温が高い/低いといった場合エアコンの使用量が電費に影響しがち……
EVの駆動用バッテリーには、リチウムイオン電池が多く使われている。一般的にリチウムイオン電池は寒さや暑さが苦手といわれている。そのため、EVに対しても同様の印象を持つ人が多いようだが、そういった特性を踏まえてバッテリーが極端に熱くなったり、冷えすぎるといった状態を制御するバッテリーの温調システムが多くの車種に搭載され、対策がとられている。ただし、外気温とEVの室内温度の差が大きい場合、エアコンの消費電力が大きくなるため、電費に影響しがちで、航続距離が短くなってしまう……という傾向があることは否めないだろう。
Q.外出先で30分の急速充電をしたら実際にどのくらい回復する?
A.バッテリーのコンディションや天候など、条件によって変わってくるが、30〜40%程度は手堅い
正直なところ、充電器の仕様(どのくらいの出力か)や周辺の環境温度(特に夏季・冬季)、バッテリーの残量など、条件によって充電容量が異なってしまうが、概ね30〜40%程度の回復は見込める。当然、高出力(150kW)の急速充電器を利用すれば、もっと充電量は増える。ただし、80%を超えるとバッテリー保護のために充電スピードが落ちるようにクルマ側が制御するので、思ったより数字が伸びないといったこともある。
Q.充電スポットを賢く効率的に見つけたい! なにを利用するのが便利?
A.アプリや検索サイトで充電場所と使用状況をなるべく確認しておけば効率的
個人的によく利用するのが「高速充電なび」というアプリ。このアプリでは、各SA/PAに設置されている充電器の使用状況や仕様がはっきりわかるため、無駄な待機をせずに充電ができて便利だ。高速道路を利用する場合、概ね各SA/PAには急速充電器が設置されているので確実な充電ポイントとして計算できる。一般道も含めた検索では「EV充電エネチェンジ」がメジャーなアプリだ。充電スポットを調べる際には、必ず充電器が稼働しているかも確認しておきたい。意外と調整中や機械の入れ替えなどで充電NGな場合がある。
評論家のみなさんに聞いてみました
あなたのオススメの“EV”はなんですか?
ここでは、数多くのEVに触れて試乗もしてきた自動車評論家の方々に、特にオススメするモデルについて聞いてみた。はたしてクルマに精通している人が、どのような視点でオススメの1台を選ぶのだろうか。
[ホンダ]スーパーワン
スーパーワンを買って2ヶ月。はじめはエアコンなどを使って走ると実質200㎞の航続可能距離に不安を覚えたが、じつはそれで十分。都内では低速だから電池は減りにくいし、高速に乗る遠出でも、一度トイレや食事のついでに急速充電をすれば帰宅可能。ガソリンスタンドに行く必要がなく、自宅充電できるのも効率的。足るを知った。

橋本洋平
スポーツカーやタイヤのインプレッションを中心にメディアに寄稿。ドライビングレッスンのインストラクターも行い、レースにも多数参戦している。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
[ヒョンデ]インスター
現状、EVはどれも似たような感じというのが正直なところ。そのなかでインスターは唯一無二のデザインで、日本人にとって親しみのある軽自動車のようなとっつきやすさがある。取りまわしもよく、航続距離は最長477㎞、価格もコンパクトカー並みのお求めやすさで魅力大。さらに装備もかなり充実していて満足度は高いと思う。

近藤暁史
ファッション誌から自動車専門誌の編集部へ。独立後は各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車・中古車問わず、タイヤが付いていれば守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
[日産]サクラ
EVの用途は、1回の充電で走れる距離を問われないセカンドカーが理想だ。一戸建てなら自宅に充電設備も設置しやすい。そうなるとEVは軽自動車と親和性が高く、日産サクラを推奨する。1回の充電で走れる距離は180㎞と短いが、乗り心地と内装が上質で気持ちよく外出できる。買い得なスーパーワンと比べても魅力は劣らない。

渡辺陽一郎
数多くのクルマをしっかり試乗し、その豊富な経験値に基づきクルマとその周辺情報を分析する。新車や中古車の購入事情についても詳しく、ユーザー目線を大事にしている自動車評論家。
[ヒョンデ]インスター
どうしても最初は、充電の時間確保や場所探しに戸惑うことも多いEVライフ。でもこんなゴツかわいいデザインの相棒なら苦にならないかも。日本専用にチューニングされた乗り味もさすがの実力! 右ウインカー対応や走行中に死角が映るカメラといった、操作性の馴染みやすさとリアルな安全装備の充実度も魅力大です。

まるも亜希子
クルマのある生活を「実用・趣味・エコ」などの視点から提案するカーライフ・ジャーナリスト。雑誌、ラジオやTVなど、多数のメディアに寄稿する。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
ちょっとしたロングドライブも快適 航続距離500㎞以上の最新EV
静粛性と滑らかな加速が魅力のEV。最新モデルなら気になる航続距離も長く、外出先での充電回数も最小限で済む。普段使いから週末のドライブまでストレスフリーで快適に楽しめるのが魅力だ。
NISSAN LEAF【日産・リーフ】

先進のメカと高い静粛性 ストレスフリーな走りが魅力
日産リーフに乗り込むと、まず感じるのは、EVならではの圧倒的な滑らかさと静けさだ。アクセルを踏み込んだ瞬間から立ち上がる力強いトルクは、高速道路の合流や追い越しでもストレスを一切感じさせない。また、低重心な低床設計と強固なボディ構造により、ワインディングでも吸い付くような安定感を発揮する。
航続距離の長さも大きな魅力だ。78kWhバッテリー搭載モデルなら、一充電走行距離はWLTCモードで最大702㎞(カタログ値)を確保し、55kWhバッテリー搭載モデルでも最大521㎞の実力を持つ。多少の遠出をしても、急速充電をするために何度も休憩することになる心配はなさそうだ。
LEXUS ES【レクサス・イーエス】

ラグジュアリーな空間とロングドライブの安心感は格別
高級セダンESのBEVは、レクサスブランドならではの静粛性と滑らかな上質感を極めたモデル。静かで余裕のある加速は長距離移動でも疲労を感じさせない。一充電走行距離はWLTCモードで最大670㎞(カタログ値)。充電の手間を気にせず遠出を楽しめる点が頼もしい。上質な素材で仕立てられたインテリアや先進の安全技術も相まって、日常の街乗りから週末のちょっとした遠出まで、至高の乗り心地と安心感を提供してくれる。
HONDA INSIGHT【ホンダ・インサイト】

EVになって一層進化を遂げたスタイルと走り
モデルチェンジを経て、EVのクロスオーバーSUVとして生まれ変わり、洗練されたスタイルと爽快な走りを両立したインサイト。静粛性に優れた室内空間と素直なハンドリングにより、長時間の運転でもストレスを感じさせない。航続距離はWLTCモードで535㎞(カタログ値)を達成。ロングドライブでも充電頻度を気にせず目的地までたどり着ける。先進の運転支援機能や使い勝手のよい荷室も備わり、安心して移動を楽しめる相棒といえる。
SUZUKI e VITARA【スズキ eビターラ】

SUVらしい力強さと軽快な走りを両立した頼もしいEV
eビターラは、四駆性能の逞しさとEVの滑らかさを併せ持つ本格電動SUVだ。電動駆動「ALLGRIP-e」による安定感は抜群で、力強い走りと高い悪路走破性を発揮する。WLTCモードで最大520㎞(カタログ値)の航続距離を誇り、長距離ドライブでも充電回数を最小限に抑えられる。広々とした室内空間と先進の運転支援機能も相まって、日常使いから休日のアウトドアまで頼もしく応えてくれる。多少の悪路も軽快にこなす実力派である。
総括
クルマ自体の進化はもちろん周辺環境も着実に整備が進むことでEVが普通の選択肢となる時代へ
EVの実力や使い勝手について紹介した本特集。実際、EVに乗ってみるとガソリン車にはないスムーズで力強い加速や、1500Wコンセントを備えたモデルの実用性の高さなど、EVならではの魅力が随所に感じられた。また、数年前では不安視されていた航続距離や充電環境についてもかなり改善されていて、バッテリーの性能は年々高まっているし、特に高速道路での充電器の拡充と充電性能の向上は、EVユーザーにとってかなりプラスになっている。日本政府が「2035年までに乗用車新車販売で電動車100%(ハイブリッド車等を含む)」と方針を発表してから5年が経ち、今後も充電インフラの整備は積極的に進められていくだろう。EV自体も進化を続けていくなかで単なる移動手段としてだけでなく、いざというときに電力を供給できる貴重なクルマとして、さらなる飛躍が期待できる存在だと感じられた。
