カーライフ
更新日:2026.10.08 / 掲載日:2026.10.08
EVの維持費って実際どうなの?購入前に知っておきたいメリット・デメリット

だいぶ身近な存在になってきた電気自動車。だが購入を決定する前に把握しておきたい現実もある。ここでは、所有に関するメリットとデメリットを考える。

電気自動車への期待はいろいろあるが、最も注目されているのがランニングコストの低さだろう。
電気料金の安い時間帯を使って充電すれば、走行コストはガソリン代に対して半額ほどになる。また、メンテナンス費用についても、オイル代が不要でブレーキ関連パーツの寿命も長い傾向にあり有利だ。税金についても優遇されていて、重量税は5年間免除、自動車税も軽減措置があり概ね6250円(2028年3月31日まで)と維持しやすい。(※:東京都の場合。)
一方で不利な面があることも覚えておきたい。代表的な例が車両保険で、車両価格が高価な傾向にある電気自動車は保険料が高いことが多い。さらにタイヤの寿命が短く、交換費用が高くなりがちなことも無視できない。同じクラスのエンジン車に比べて200kg〜400kgほど車重が重いためだ。
さらに、事故や故障などで駆動用バッテリーの交換が必要になった場合も高くつく。60 kWhクラスで100万〜150万円、それ以上の大型バッテリーでは200万〜300万円以上の費用がかかる。
また、電気自動車は進化が早く、バッテリーの健康度合いを評価する基準もまだ策定されていないことからまだまだリセールバリューが低い傾向がある。これらネガティブな側面も向き合って検討すべきだろう。
自宅に充電設備を作るにはいくらかかる?
| 充電器のタイプ | 機器本体代 | 標準的な工事費 | 総額の目安 | 特徴・こんな人向け |
| 200V コンセント型 | 約1万円〜8万円 | 約5万円〜15万円 | 約5万円〜15万円 | 最も安価。人によっては毎日コツコツ充電できれば十分。 |
| 普通充電器(壁掛け・スタンド型) | 約5万円〜20万円 | 約10万円〜25万円 | 約15万円〜40万円 | 帰宅してすぐプラグを挿せる。6kWなら充電速度が2倍。 |
| V2H(充放電システム) | 約50万円〜120万円 | 約30万円〜60万円 | 約80万円〜180万円 | 太陽光発電と連携させたい、災害時の非常用電源にしたい。 |
駐車場に充電器がない人でもEVに乗れる!?
CHECK! 生活動線上に充電スポットがあるか

ショッピングモールやスーパーなど目的地の商業施設に設置された充電器を活用する。または充電事業者の月額定額サービスを利用し、移動のなかで隙間時間を使って充電するなどの方法がある。
月の走行距離が300km以下だと電気自動車に乗るほうが経済合理性が低い

電気自動車はランニングコストが安いが、燃料代で比較すると年間走行距離が8000kmの場合4万〜5万円程度の差でしかない。走行距離が短いユーザーは経済合理性が少ない。逆に走行距離が多いユーザーの場合、維持費では有利になる。
文●ユニット・コンパス 写真●フォルクスワーゲン
(掲載されている内容はグーワールド本誌2026年11月号「このタイミングだからこそ知りたい本当の話【電気自動車ってどうなんですか?】」記事の内容です)